シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

プロジェクト「人類保護計画」

文明

歴史の中に作為された痕跡を見つけたのは、う~んと若い頃の事でした。
勿論、歴史は勝者(支配者)の手によって書かれるので、粗方、真実は捻じ曲げられているのですが…
しかし、私が見つけた痕跡は、全世界に渡っていて、規模も大きく、何処かの皇帝や、王侯貴族が為せる技では無かったのです。
これは何者の仕業なのか?これだけの規模になると、もう歴史家の手には負えず、違う発想を用いなければ解き明かせない謎でした。

古今の歴史書を見る限り、人類は、紀元前五世紀頃を境に、突如、大きな方向転換をしていたのです。
そして、紀元前五世紀からの二、三百年間は、人類にとって、実に画期的な時代の変化の波が訪れています。
その時代、人類はそれ以前の非論理的で、野蛮な思考から、突如、論理的で秩序のある、知的な思考に転換したのです。
それは、この時期に活動した著名人達…後の二千年に及ぶ方向性を創り、現代文明の基盤をも築いた特異性にあります。
思想面で言えば、インドのゴータマ・ブッダ、ヨーロッパのソクラテス、プラトン、東洋の老子、孔子。
社会面でも、現代民主主義の基礎を築いたペリクレス、近代的な法制度を作ったヌマ・ポンピリウス、孟子等々。
その他、数え上げればきりが無いほどの新しい発想を持つ、物理学者、数学者、天文学者、医学者、芸術家の出現。
さらにこの時代は、アレクサンドロスやアショカ大王、秦の始皇帝など、それ以前とは規模の違う統一者が出ています。
地理的にも遠く離れ、互いの文化交流も無い時代に、なぜ突如各地に、人類に黎明を齎す多数の人間が出現したのか?
この現象は何でしょう?僅か二、三百年の間に、他の時代には見られないエポックメーキングが起っているのです。
人類の方向を定めた突然の転換…この時代に限って歴史の流れが不自然です。何か作為的な力が働いたとしか思えないのです。

そこで私はこう考えてみました。これは何者かが意図的に実施した「人類保護プロジェクト」だったのではないかと…
それは、外宇宙からの来訪者か、コールドスリープから目覚めた古代文明の生存者か?我々が神と呼ぶ者の仕業では無かったか?
とにもかくにも、彼らは、地表に野蛮な状態のまま進化を加速させ、絶滅の危機に瀕している人類と言う生物を見たのでしょう。
「これはイカン!このまま放置しておいたら、将来、必ず他の生物に害を及ぼし、自身も絶滅してしまうだろう」
そうして彼らは、我々が野生動物を保護するが如く「人類保護プロジェクト」に乗り出したに違いありません。
それが、純粋に科学的な動機からか?保護観察の対象にしたかったのか?憐れみからなのか?その真意は図りかねます。
彼らにとって「洗脳」や「DNA操作」、「人工授精」や「クローンニング」などは、さほど難しい技術では無かったでしょう。
今日我々は、そうした彼らが行なったであろう保護活動の痕跡を、歴史の記述を通して確認する事が出来ます。
時代をやや過ぎた紀元前末、イスラエルにおいて、二人の女性が彼らに「人工授精」を受けたらしい記述が聖書にあります。
しかも、妊娠した女性達の為に、彼らが丁寧にインフォームド・コンセントまで行なった事が記載されています。
(洗礼者・ヨハネの母、エリザベスと、イエスの母、マリアは天使?から神の子を受胎した事を告知されています)
現代の科学なら理解できる事ですが、もしや、あの聖なる方は、彼らがDNAを書き換えて人類の中に送り込んだクローン?
そう言えば、エポックメーキング期に現れた著名人の中には、出生にまつわる謎を秘めた人物がたくさんいる事に気付きます。
確か、浄飯王の妃・マーヤも、胎内に神聖な白象が入って来てブッダを身ごもった。と経典には記されています。
きっとあの時代、観察者の手によって「洗脳」や「DNA操作」を施された人物がたくさんいたのではないでしょうか。
ともあれ、我々人類は、彼らの保護活動の甲斐あってか?エポックメーキング期を規範に、二千年の繁栄を築いて来た訳です。

しかし今、そのエポックメーキング期に活動した人々が齎してくれた繁栄が、大きく揺らいでおります。
20世紀…進化した人類は、度重なる世界大戦を行い、星に生きる者全てを滅ぼす原子の力を手にしてしまいました。
そして、それに継ぐコンピューター時代の到来…新時代に対応する思想・概念は未だ無く、世界は混迷を極めています。
迷える人類はどう生きればいいのか?…ご心配無く。我々が観察者を見ていなくとも、彼らの方はちゃんと我々を見ています。
きっと新たな「人類保護プロジェクト」を始動させる事でしょう。いや、もうすでに開始されているかも知れません。

もし、新たな「人類保護プロジェクト」が始まっているなら、第二のエポックメーキング期がまもなく到来するはずです。
従って、今後二、三百年…21世紀~23世紀くらいに生きる人は大変な幸運に恵まれた人達だと、羨ましく思えます。
なぜなら、Neoブッダや、Neoイエス、Neoソクラテスや、Neo孔子を目の当たりにするチャンスがあるからです。
あ~ぁ、私ももう少し遅く産まれて、Neoエポックメーキング期に生きたかったなぁ~…とさえ思います。
その昔、釈迦族の王宮で、未だ少年だったシッダルタ太子に会った、老いたアシタ仙人が、突然泣き崩れたそうです。
不思議に思った王が尋ねると「このお方が成人して悟りを開かれ、民衆を救済されるお姿を、自分は見る事が出来ない」
未来に立ち会えないアシタ仙人の如く、嘆きたい心境になります。私も一目見たかったなぁ~…Neoブッダや、Neoイエスを…
さて、これからの時代を生きるであろう人々に、老婆心ながらご忠告を申し上げておきます。
まず、絶対に本物と偽物を見間違えない事!見間違えばオーム真理教の二の舞になります。
それと、例え自分達には不都合でも、画期的な考え方の人を差別したり、迫害したり、ましてや力による弾圧は決してしない事!
彼らの心は巨大ですが、一見変人に見えます。多くの人は自分の時代の考え方しか持てません。そんな人を誤解してしまいます。
保守的な概念(伝統)に固執し、イエスを死に追いやったユダヤ人が、その後どうなったか?を良く考えるべきです。
(こう忠告しても、保身に窮々とする連中はやるんだろうなぁ~…国が滅亡し、離散した民が世界中から憎まれる事になっても…)
なので、しっかり未来を見て下さい。あなた方の理解と努力次第で、今後のNeoミレニアム二千年紀は輝かしいものになるでしょう。
新たな概念を持つ人に導かれ、人類は宇宙に進出し、自分達を保護してくれた観察者(神)に出会い、彼らに迎えられるでしょう。
そして、さらなる紀元四千年には、また新たなミレニアム二千年紀が始まり、人類は神と肩を並べる存在になる事でしょう。
ただし、人類が治療してくれる獣医さんに逆らって吼え、自滅してしまう獣みたいな存在で無ければの話ですが…

にほんブログ村 小説ブログへ

 


この暑さが病身に堪え、頭が朦朧として小説が書けそうに無いので、あれこれとあらぬ妄想をしています(苦笑)
まぁ、頭に浮かんだ色んな妄想がストーリーになって、もう少し暑さに慣れたら何か書けるでしょう。
集中力が無いのに、妄想だけが勝手に湧いて…まるで電源を入れたら勝手に回る全自動洗濯機みたい…
あ、全自動妄想機でしたか?(全自動哀しみ製造機の様な気もしますが…)(笑)何とも情け無い限りです><
 
関連記事
スポンサーサイト
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼シムーン第二章 ~乙女達の祈り~
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼未来戦艦大和
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼ビーストハンター
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼クロニクル ~カルマ~
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼まぼろし
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼やさしい刑事
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼幻影の艦隊
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼その他の小説
もくじ  3kaku_s_L.png オリジナル詩集
もくじ  3kaku_s_L.png 随想/論文集
もくじ  3kaku_s_L.png 死とは何か?
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  ↑記事冒頭へ  
←続 プロジェクト「人類保護計画・聖書の謎」    →「ドナドナ」 ~生と死を見つめて~
*Edit TB(0) | CO(2)

~ Comment ~


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
#307[2014/06/09 01:45]     

Re: y様 ご心配お掛けします^^

いぇいぇ、本当に下らぬ誇大妄想です(笑)
確か、世界四大文明も、紀元前4千年頃に一斉に発祥してるんですよね。
何だか人類は年齢毎に、小学・中学・高校・大学と誰かに教育されてるみたいな気が…
先進文明(神)は義務教育まではやってくれますが、後は自力で努力しないとねぇ~
いつまでも、ガキみたいに馬鹿やったり、喧嘩してたら見捨てられるかも…(笑)

例年、梅雨時は体調が悪くって済みません。あなたも無理しない様にして下さいね^^
#308[2014/06/09 07:48]  sado jo  URL  [Edit]














管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


  ↑記事冒頭へ  
←続 プロジェクト「人類保護計画・聖書の謎」    →「ドナドナ」 ~生と死を見つめて~