シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

奇跡の少女「マララ・ユスフザイさん(17)」ノーベル平和賞おめでとう

マララ
彼女が身に纏っているショールは2007年にイスラム過激派に暗殺された「故ベナジール・ブット女史」のものです。

おそらく史上最年少のノーベル平和賞受賞者となったであろう奇跡の少女「マララ・ユスフザイさん(17)」
今回日本からも、ノーベル賞受賞者が出たが、私は何よりも彼女がノーベル平和賞を受賞した事が嬉しい。
彼女は2012年(当時14才)、アフガニスタンのイスラム武装勢力タリバンに、学校に通う事をやめるよう脅迫された。
が、自らの信念に基づいて従わず、タリバンに頭を銃撃されて重傷を負った。
そして、死線を彷徨った後逆境を克服し、イスラム武装勢力に狙われながら女子教育の権利と学校に通う権利を訴え続けている。

2013年7月12日に国連本部で行なわれた彼女の演説を聞いた時、私は思わず涙が出ました。
「私はタリバンを恨んではいません。私は幸いに教育を受ける機会に恵まれましたが、彼らは教育を受ける事が出来なかった。文字すら読めないのです。だから彼らに教育を与えたいと思っています」
そんな趣旨の演説だったと記憶しています。

「ヨルムンガンド」と言う人気アニメに「ヨナ」と言う、元武装組織にいた少年兵が登場します。
彼は幼い頃、無理矢理親から引き離され、ただ銃を撃つ事と、人を殺す事を教えられて育ち、もちろん文字も読めません。
そんな彼が、武器商人「ココ」に拾われて、行動を共にしながら教育を受け、人間として更生して行く過程が描かれていました。

みなさんは、タリバンやISISなどの過激組織に、日本で言えば小・中学生ぐらいの少年兵がたくさんいる事をご存知でしょうか?
彼らは文字を知らず、世界を知らず、ただリーダーに人を殺すよう教えられて育った少年(少女)達ばかりであります。
人を拷問したり、首を刎ねるのが残酷な事だと言うことすら知りません。ただそこにいればメシが食えるからいるのです。
そんな彼らの頭上に、雨霰と爆弾やミサイルを降らす事に何の意味があるのでしょうか?
人として産まれながら、なぜ獣の様に死んで行かなければならないのでしょうか?

バラク・オバマ アメリカ大統領に問いたい。
もし、貴方の祖父がハワイに移住せず、ケニアに留まっていたとしたら、貴方は草原で獣と生活を共にしていたはずです。
今日、貴方がアメリカ大統領になれたのは、自身の努力だけで無く、教育を受けたお陰ではないのですか?
現在行なっているイラク・シリアへの空爆の費用で、アラブ全土の子供に充分な教育を与えてやれるのでは無いですか?
学校を作り、教科書を配布するのと、一発数十万、数百万ドルの爆弾やミサイルを雨霰と降らすのと、どちらが高いでしょうか?
もちろん、一朝一夕に行かない事は充分承知しています。貧しい地域の子供達は過酷な条件の中で生活しているからです。
アラブやアフリカでは、親にとって子供は貴重な労働力であり、4、5才の頃から働かされている現実もあります。

しかし、私はオバマ大統領に 「教育機関の独立」 を国連決議とする様提案したい。

(1)教育機関・教育団体を中立とし、これを治外法権とする。但し、宗教教育は認めるが、政治教育は禁止する。
(2)教育機関・教育団体は、いかなる国にも自由に出入出来、しかもいかなる国家の干渉も受けないものとする。
(3)教育機関・教育団体は、教育施設を設置した国において、政治活動を行ってはならず、又、武装も禁止する。
(4)以上の決議に従って、各国政府は、教育機関・教育団体を保護すべき責を負うものとする。


たったこれだけ国連で決議するだけで、慈善団体や教育団体の世界各地での活動を可能にし、自由に学校を作れる様になります。
全世界の子供が文字を習い、算数を覚え、世界を知り、人としての倫理を学べば、人が人に及ぼす災いは劇的に減る事でしょう。
さらにこの決議は、アメリカのみならず、全世界の企業にとっても大きなメリットが得られるものになります。
なぜなら、世界中のどの地域に企業展開しても、教育の行き届いた有能な労働者が、労せずして調達出来るからです。
海外で起業したい人も、地元の資本家にとっても、教育された人材が容易に手に入るメリットは極めて大きいものです。
この決議は、世界の生産性を飛躍的に向上させ、アメリカも大きな利益を得られ、国益にも叶うはずだと思います。
テロや紛争の原因が、貧困から来る事を考えても、人々が企業に雇われれば、生活は安定し貧困も解消されるはずです。
しかも、この決議を提案したオバマ大統領は未来世界で「近代教育の父」として偉人と仰がれる存在になる事でしょう。
バラク・オバマアメリカ大統領。貴方にとってこれを遂行する事は、人類の平和な未来を開く偉業となるものです。

同じ過激派でも、ウクライナの新ロシア派は教育を受けた人間です。だから、マレーシア機の誤射を反省する事が出来ました。
しかし、ISISやタリバンの兵士の多くは教育を受けていない獣なのです。新ロシア派の様に人として話し合う事も出来ないのです。
教育がいかに大切か…世界の国家は、17才の少女にその責務を押し付けて、見て見ぬ振りをしていてはならないと思う。

それにしても、これだけ虐げられ、迫害された女性達のノーベル平和賞受賞者が多いのには、逆に呆れ返ります。
これは「男は野蛮だ」と言う証明に他ならず、男が原始人から一歩も進歩していないと言う証拠なのでありますから><
前の記事「産経新聞 前ソウル支局長 起訴事件に思う」でも書きましたが、世界の男性諸氏は反省し、自覚すべきです。

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教育を国家から切り離した場合、その費用を誰が負担するのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
私はその事について、全然心配していません…世界の民間全体(特に恩恵を受ける企業)で負担する事が充分可能だからです。
校舎は建設企業が、PCやスマホはアップルやレノボが、スクールバスはトヨタが、教科書やノートはアマゾンが、机や椅子は家具メーカーが、給食が必要なら食品メーカーがそれそれ分に応じて負担すればいいのです。
以前、カンボジア事変の時、子供達の窮状を知った私は、お金持ちになったら、現地に幼稚園を作ろうと考えた事がありました。
費用はたったの400万円…企業にとって決して負担になる額では無く、世界の教育に貢献する事は良い宣伝になるはずです。
もはや、企業広告=悪と言う考えは古いのです。
子供達は企業が提供した広告入りの物品を見て、世界に素晴らしい物がある事を知ります。
「勉強して大きくなったらトヨタに乗りたい」広告は子供達に夢を与え、学習意欲を促進させます。
また、世界中から提供された広告入りの物品に触れる事によって、地域の悪しき慣習から解放されるのです。
世界の教育に協力しない企業は、ネットで叩かれる事になり、イメージダウンを招きますから、資金の問題は難なく解決します。
さらに、教員などの人材は世界中から募れます。ボランティアをしたいと言う人は、世界中にあふれ返っているのですから…
要は、国家権力に依存しない教育システムを構築すれば、世界は多くの悲劇を回避する事が出来ると言う事であります。

もし、この教育システムが北朝鮮や中東に導入されたらどうなるか?想像していただけば充分理解出来るはずです。
我々は、未来の子供達を、特定の政治権力や危険な勢力の手に委ねてはならないのです。
 
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~ Comment ~


自分もこのニュースを見たとき、色々と思うことがありました
彼女は、生きのびるべくして生き延びたんだと感じました

教育機関の独立は大賛成です
教育に国家の思惑が絡むと、ろくなことになりませんからね

受験戦争とか試験問題は四者択一しかないとか

これだと考える人間は育ちません
TOPが自分の地位を守りたいがために、考える人間や疑問を持つ人間を極力排除したいと考えたから、と思えてならないですね

自分も、いわば排除された存在ですが、しぶとく生き延びてますw
そして、時代は確実に自分にとってより生きやすくなりつつあります

ようやく生きることに楽しみを感じ始めてますw
#875[2014/10/12 20:12]  blackout  URL 

Re: blackou様 COありがとうございます^^

教育に国家の思惑やイデオロギーが絡むと、悲劇を生む元になる事は歴史が証明してます。
宗教は認めますが(問題のイスラム教さえ、人を殺してよいと言う教えはありませんので)
未来を選ぶのは子供自身です。大人が押し付けるものではありません。
なので、教育はどんな国家や政治勢力からも、中立・独立した環境で行なわれるべきです。
その前に、世界の無教育の子供達が悲劇を生まない様、教育を施すのが先だと思います。
#876[2014/10/12 20:53]  sado jo  URL 

喜ばしいニュースでしたよね。
ノーベル賞も、見る目がある。
個々人が正しくものを見る目をもてるようになるために、ぜひ正しい教育を全世界の子どもたちに与えてもらいたいものです。
#877[2014/10/12 21:53]  マウントエレファント  URL  [Edit]

Re: マウントエレファント様 COありがとうございます^^

> 喜ばしいニュースでしたよね。ノーベル賞も、見る目がある。
> 個々人が正しくものを見る目をもてるようになるために、ぜひ正しい教育を全世界の子どもたちに与えてもらいたいものです。

おっしゃる通りだと思います^^
世界の悲劇は、偏った教育を受けた事、又は貧困による無知から起ります。
子供達には自分の意思を持ち、惑わされない目で世界を見てもらいたいと思います。
大人達の利害から、完全に中立した教育が望まれますね。
#878[2014/10/12 22:38]  sado jo  URL 

こんばんは

マララさんのスピーチ全文を新聞で読みました。すばらしいですね。
この夏、お仕事でマザーテレサ、キング牧師について調べました。
二人ともノーベル平和賞を受賞していますが、こういうノーベル平和賞
そのものが必要なくなるような時代になってほしいですね。
#879[2014/10/13 00:44]  majikanakajima  URL 

Re: majikanakajima様 COありがとうございます^^

> マララさんのスピーチ全文を新聞で読みました。すばらしいですね。
> この夏、お仕事でマザーテレサ、キング牧師について調べました。
> 二人ともノーベル平和賞を受賞していますが、こういうノーベル平和賞
> そのものが必要なくなるような時代になってほしいですね。

為になる善いお仕事をされているみたいでいいですね~^^
確かに、平和賞があるのは平和で無い証拠…人類の野蛮の証明ですからね~
受賞者は、みんな苦労したり、迫害を受けた人ばかりなのが情けないです><
平和賞が無くなる前に、人類そのものが無くなってしまうんでは無いかと心配です。
教育は野蛮を無くす重要な鍵です…国や特定の勢力では無く民間でやるべきですね^^
#880[2014/10/13 01:36]  sado jo  URL 

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#881[2014/10/13 02:16]     

教育って考えの幅が広がる事だと思うんです。
「考える」という行為に関しては、
教育を受けていなくても出来ますが、更に幅を広げるには、
学ぶ、知るという行為は大事な事なんですよね^^
どんな事であっても自分で出した答えを持つ前に、
人から押し付けられた答えで生きるのは、
人をただの道具に貶める行為ですしね。
#882[2014/10/13 12:11]  ツバサ  URL 

Re: ツバサ様 COありがとうございます^^

> 教育って考えの幅が広がる事だと思うんです。
> 「考える」という行為に関しては、
> 教育を受けていなくても出来ますが、更に幅を広げるには、
> 学ぶ、知るという行為は大事な事なんですよね^^
> どんな事であっても自分で出した答えを持つ前に、
> 人から押し付けられた答えで生きるのは、
> 人をただの道具に貶める行為ですしね。

おっしゃる通りです^^
教育は人間を人間たらしめるものであって、
国家や過激派の道具にする為では、断じてありませんね。
#883[2014/10/13 14:26]  sado jo  URL 

Re: y様 COありがとうございます^

若すぎる受賞だ…と言う意見もありますが、人は年齢は関係ないと思います。
いい年こいて、幼稚な犯罪や権力闘争や戦争をするくだらん大人もいれば、
若くして、立派な考え方を持って、人類に偉大な貢献を成している人もいます。
人の価値は、地位や富では無く、人の為に何を成したかで決まると思います。
少女であろうと、マララ・ユスフザイさんは立派にノーベル賞に値する人です。
#884[2014/10/13 14:46]  sado jo  URL 

こんばんわ
マララさんは立派な人だと思います。
#885[2014/10/13 20:10]  ネリム  URL  [Edit]

Re: ネリム様 COありがとうございます^^

> マララさんは立派な人だと思います。

そうですね^^男でも命を狙われたら怖気づいてヘタレてしまいます。
だが、彼女は正しい信念を持って一歩たりとも引かなかった。
カッコいい美少女はアニメの中だけかと思ってましたが、実在してました。
死を恐れぬ正義のヒロイン…花があってカッコ良くて、男は負けまてすね^^
そうなると「イスラム過激派」はアニメでは悪役でカッコ悪い男かな?(笑)
#886[2014/10/14 00:22]  sado jo  URL 

無題

はじめまして。

昔にシムーンを拝見いたしました。
こういった事情があってあのアニメを作ったのでしたら納得です。

放映当時は、萌えアニメか?と思って斜め上で見ていましたが、このブログを読んで目からうろこが落ちました。
真面目なアニメはどこか筋が通っていますね。

さて、本題に入ります。
マララさんがこんなに頑張っているのに、日本は何をやっているんだ?
何が日本国憲法9条だ?あの法律はアメリカが作ったものじゃないか。
これをノーベル賞に通そうとした市民団体は日本をダメにしようとしてやったに違いない。
もちろん僕はネトウヨではありません。(元ネット右翼ですが。)
銃弾に倒れ無かったマララさんの言うことを真に受けると困る男社会もまたしかり。
イスラム教が女性の教育を進めないのは、多分女が男より強いことを知っているから。
だから女は子供を産むだけのマシーンに仕立て上げた。肌を露出して萌えることも許さなかった。
オバマが戦争に乗り気になったのは、戦争をすれば儲かるといった悪徳政治家や死の商人からバックアップがあったからに違いない。また、パパブッシュも絡んでいるかもしれません。
戦争をしてもしなくても、アメリカ経済が儲かるシステムがきちんとありますからね。(笑)
話の論点が外れそうなので、ここまでにしますが。

教育が進めば経済も潤う。この発想はなかったですね。戦争をしないと国が潤わないのは、イスラムもアメリカも同じだった。って事でしょうか?^^;
#891[2014/10/15 15:40]  神威雅人  URL 

Re: 神威様 COありがとうございます^^

ご尤もです^^「一丁上がり」と言う日本の国会の悪習があります。
マトモな事を言う有力議員を「議長」に祭り上げて、政治的にモノを言えない様にして置く。
穿った見方をすれば、ノーベル平和賞は、各国の政治駆け引きに邪魔な人を「一丁上がり」にする悪習かも知れません。

利潤を追求する企業を教育に参入させるのは、悪癖を齎すと言う意見もあるでしょう。
でも、最終的に教育した人材を雇うのは企業なのだから、責任を持たしても良いはずです。
50年前なら、中国人や韓国人がPCやスマホを使えるとは、誰も考えもしなかったはずです。
まだまだ、貧富の格差はあるとは言え、両国の発展は教育と企業展開のお陰です。
小国日本の経済力が世界的に強いのは、徹底した教育制度が下支えしてるからに他なりません。
世界全体に教育が行き届いて、企業展開が可能になれば、アラブ・アフリカの貧困は救われると思います。古い因習も、テロや紛争も格段に減る事でしょう。
#893[2014/10/15 17:35]  sado jo  URL 














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