シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

「呪詛」ダヴィンチコードの謎を解く

「赤とんぼ」に込められた呪詛

赤とんぼ

童謡「赤とんぼ」

夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か


 「赤とんぼ」がゼロ戦(零式艦上戦闘機)を指す事は、以前からよく知られています。
 「負われて」…と言うのが、暗に日本が戦争に負けるであろうと言う予言だと言うのもうなづける節があります。
 だがなぜか、冒頭の「夕焼小焼の」と言う歌詞には、妙に引っ掛かるものがあるのです。

山の畑の、桑(くわ)の実を
小籠(こかご)に摘んだは、まぼろしか


 素直に解釈すれば、幼い頃に山の畑で誰かと遊んだ思い出なのでしょう
 しかし、なぜそれが大人になった今、まぼろしの如く思えるのでしょうか?
 そこには、言外に深い意味が込められているとしか思えないのです。

十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き
お里のたよりも、絶えはてた


 「十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き」…この歌詞は額面通りには受け取れません。
 本当に姐(ねえ)やだったのでしょうか?本当に歌詞の通り嫁に行ったのでしょうか?
 それが「お里のたよりも、絶えはてた」と言う次の歌詞を読み解くとその真実が分かって来ます

 最初の「ゼロ戦」や「負われて」の意味と繋げると、これは少女では無く、少年であったと推察されます。
 つまり、幼い頃に一緒に遊んで可愛がってくれた、実の兄か、近所のやさしいお兄さんは学徒兵として出征したのです。
 太平洋戦争末期、15歳(昔は数え年であったから16歳)位の多くの少年が、国家の命令でペンを銃に替え、戦場に赴きました。
 多分「知覧」や「鹿屋」の特攻隊基地に配属され、訓練を受けている間は、暫く里への便りも届いていたのでしょう。
 しかし、とうとう「夕焼け小焼」に出撃した「赤とんぼ(ゼロ戦)」は南の空に飛んで行って、二度と帰って来なかったのです。
 そうして「お里のたよりも、絶えはて」日本は「負われ」(戦争に負けた)たのであります。
 ちなみに、特攻隊は敵の目を欺く為、夜襲を仕掛ける…つまり、日没に出撃する事が多かった様です。
 こうして、童謡「赤とんぼ」を解釈してみると、この歌にはたくさんの戦死者の怨念がこもっている事が分かります。

ちなみに、昔観た映画(特攻兵器)「人間魚雷 回天」のエンディングテーマにはこの「赤とんぼ」が使われていました。
当時の人々は、正面きって戦争に反対する事も、ましてや徴兵(兵役)を拒否する事も出来ませんでした。
その為、こんな形で無念の思いを表すしか無かったのです。昔から今に至るまで、国家権力とは実に恐ろしいものです。
又、少年だけで無く「ひめゆり」や「白梅」の年端もいかぬ少女達までが、国家の命令で戦場に駆り出されて無残に死んだのです。
先の戦争では「広島」「長崎」「沖縄」を始め、大勢の罪の無い民間人も、国家が起した戦争の犠牲になりました。
その無念の思いが込められたたくさんの呪詛は、今現在、なお深く日本を覆っていると思われます。
日本を右寄りに誘導しようとした首相や大臣が、いい死に方をしていないのが、何よりの証拠であると言えましょう。
最初に人の思い=魂(言霊)であると言いました。死んだ人の思い残した無念な言霊を軽んじてはならないのです。

~続く~

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~ Comment ~


今までずっと、負われてみたのは・・・が
母におんぶ?
されて赤とんぼを見たのだと思っていました。

おわれて(おんぶ)じゃなかったのですね。

童謡ってどの歌も寂しい曲に聞こえます。
シャボン玉もね。



#933[2014/10/25 02:51]  yume-mi  URL 

おはようございます
赤トンボは深いなと思います
#934[2014/10/25 08:13]  ネリム  URL  [Edit]

こんにちは^^

しかし、哀しいかな。
最近ではあまり話題として出てきませんが集団的自衛権も然り
日本付近の某2国の動きや過激さを増す某国など戦争が起きそうな気配がしますね。
ましてやその某国へ自ら戦士として戦地へ赴いた学生が現れたのもまた事実。
さらにはそれとは関係ありませんがエボラが流行っているので
いよいよ文字通り「世も末」な感じですね。
#935[2014/10/25 11:04]  西條すみれ  URL 

Re: yume-mi様 COありがとうございます^^

> 今までずっと、負われてみたのは・・・が
> 母におんぶ?されて赤とんぼを見たのだと思っていました。
> おわれて(おんぶ)じゃなかったのですね。

以前から「赤とんぼ」は敗戦の歌であると言われて来ました。
ただの敗戦では無く、その中に悲劇に遭った人々の怨念が込っているのです。
歌や詩は、人の思いがこもった「言霊」なのですね。貴女の詩も…ね^^
#936[2014/10/25 14:33]  sado jo  URL 

Re: すみれ様 COありがとうございます^^

自分だけ良ければいい、と「見て見ぬふりをする」日本人はなぜ生まれたのか?
戦後教育で、人を酷い目に遭わすのと、人を助けるのを混同したからであります。
貴女が強姦されそうになってるのに、周りの人が知らんふりをしたらどう思うか?
誰かがその強姦魔を殴り倒して、殺してしまったら…これは犯罪になるのか?
それを集団自衛権と言うなら、日の丸を掲げて国威を高揚する…などと言っている
政治家連中だけで勝手に審議をせずに、国民に問うべきです。
#937[2014/10/25 14:38]  sado jo  URL 

Re: ネリム様 COありがとうございます^^

> 赤トンボは深いなと思います

子供の頃、何気に歌った歌や詩を大人になってから紐解くと、
案外、深い意味が込められている事が分かるものです。
昔「日本昔話」の解説書を読んでゾッ!とした事もありましたね(笑)
#938[2014/10/25 14:46]  sado jo  URL 

そう思って聴くと、とても深い歌なんですね。
これからこの歌を聴くたびに、戦没者の無念を思わずにはいられなくなるでしょう。
#939[2014/10/25 16:40]  マウントエレファント  URL  [Edit]

Re: マウントエレファント様 COありがとうございます^^

> そう思って聴くと、とても深い歌なんですね。
> これからこの歌を聴くたびに、戦没者の無念を思わずにはいられなくなるでしょう。

そうですね…自分達の社会が、いかに多くの犠牲者の上に成り立っているか。
だけに、今生きている一人一人は、感謝しながら精一杯生きていかなければなりません。
そうでなきゃ、死んだ人が浮かばれませんよね^^
#940[2014/10/25 18:42]  sado jo  URL 

童謡もそうですが、童話にも同じものを感じますね
改めて振り返ってみると、かなりエグいものばかりだったと思わずにはいられないですね(汗)

言霊は確かに影響が大きいと思います
初期の頃書いた小説や詩は、明らかに自分の内面に向けて書いたものだったんですが、そのときは健康面に悪影響が多く出た時期でもあったので(汗)

傷口に塩を塗り込んだようなもの、と当時言ったのを思い出しました(汗)
#941[2014/10/26 20:30]  blackout  URL 

Re: blackout様 COありがとうございます^^

> 童謡もそうですが、童話にも同じものを感じますね
> 改めて振り返ってみると、かなりエグいものばかりだったと思わずにはいられないですね(汗)

童謡も童話も、誰かが何かを伝えたかったと考えれば、正に「ダヴィンチ・コード」ですね^^

> 言霊は確かに影響が大きいと思います

昔の日本人は「言葉には魂が乗る」と考えました。日本独特の思想だと思いますが、
言い得て妙です。仏教が伝来しても、その思想は色濃く残り、日本人の中に息づいてます。
確かに、日本の古典文学は呪術的要素が強い…最近のアニメなどは呪術だらけです(笑)
#942[2014/10/27 01:11]  sado jo  URL 

こんばんは。

そのまま、赤とんぼだと思っていたのですが、途中から
ねえやからの連絡が途絶えるという歌詞に、???と
思っていたのですが・・・
そういう意味だったと初めて知りました・・・。

外国の童話などもそうですが、一歩深く意味を掘り下げると
意外な事実や、作者の想いなどが込められていたりしますね。

私も言葉を綴っていますが、文面そのままのものしか
かけないので、もう少し、ひとつの文章で
意味を込めれたらいいのですが・・・(苦笑)
#955[2014/10/30 01:54]  月夜野  URL 

Re: 月夜野様 COありがとうございます^^

> 外国の童話などもそうですが、一歩深く意味を掘り下げると
> 意外な事実や、作者の想いなどが込められていたりしますね。

童謡(民謡)や童話(民話)には意外な裏が隠されていたりするものです^^
不自然な部分を、それが作られた時代背景と照合するとなるほどと思う事が多いです。
表向きには言えないけど、何かを誰かに伝える為の暗号=ダヴィンチコードが
隠されていたりして、調べてみると面白くもあり、恐くもありますね。
#956[2014/10/30 14:17]  sado jo  URL 

こじつけでは

あかとんぼがつくられたのは、敗戦のずっと前だよ。
こじつけも甚だしい。
#2912[2015/10/25 11:51]  ヨッシー  URL  [Edit]

Re: ヨッシー 様ありがとうございますCO^^

> あかとんぼがつくられたのは、敗戦のずっと前だよ。
> こじつけも甚だしい。

1921年、作詞家の三木露風は、故郷兵庫県・竜野の田園風景を詩情豊かに描きました。
赤とんぼ=ゼロ戦と言う解釈は、戦後になってから生まれたものだと思われます。
原因は、特攻兵達が最期に「赤とんぼ」や「故郷」を歌って出撃した事に起因すると思います。当時は、ゼロ戦の練習機が「赤とんぼ」と呼ばれてました。重なるものがあったのでしょう。
死を目前にして故郷を懐かしんで歌う…いかにも日本人らしいと思います。
生き残った人が、戦死した兵士の無念を表したのか?「故郷」にもそんなこじつけめいた解釈があります。調べてみるとなかなか面白いですよ(笑)
#2914[2015/10/25 13:21]  sado jo  URL 














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