
<オリジナル/SF/アクション>
※ この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・国家とは何ら関係はありません。
まだ東京が海の底に沈まず、ビースト法も、テロリストや犯罪者を狩るイェーガーも存在しなかった遠い昔。
今日の荒れた時代への幕を開け、日本の歴史をも変える転換点となった一つの出来事があった。
<第一節:甦ったゼロ戦>
シリア北部の空は雲一つなく晴れ渡っていた。
空の彼方からかすかに聞こえて来た爆音に、黒覆面の兵士たちは上空を見上げた。
「いつもの十字軍の空爆か?」対空機関砲の銃座にへばり付いた兵士が言った。
「いや、違うな。ジェットじゃない。小さすぎる」双眼鏡を手に見上げたリーダーの男が言った。
「確かに音が小さい。どっかのテレビ局の取材かな~?」
「こんな危ない所まで来るかァ?まァ、異教徒の考えてる事は分からんが…」
見上げている間に、その小さな飛行機らしい物体は、肉眼ではっきり見える距離まで近づいて来た。
そして、その翼と胴体には、鮮やかな日の丸のマークが描かれていた。
「ヤバン(日本)?」
「何でヤバンの飛行機がこんな所に?」
世界を騒がせるイスラム蛮国の首都ラッカから、細い帯のように伸びて、イラクのバクダッドに続くオアシス地帯がある。
そのオアシスベルトの中間にある周囲2キロほどの町・ハマラは、イスラム蛮国の重要な補給拠点だった。
「行くぞっ!」
「景鷹。了解!」
「熊鷹。了解!」
「綾鷹。了解!」
滑るように翼を傾けた飛行機の編隊が、次々とハマラの町に舞い降りて来た。
「こっちに来るぞ。撃てっ!撃てっ!」リーダーの男が叫んだ。
バリ!バリ!バリ!バリッ!銃座に付いていた兵士は対空機関砲を撃ち上げ始めた。
だが、いつもとは勝手が違った。機体が妙に小さく、動きもジェットのそれではないのだ。
的を外している内に、降下して来た飛行機はすぐ目の前までやって来た。
ドガ~ン!ドッグァ~ン!
町のあちこちで、轟音とともに建物が崩れ落ちて、次々と爆煙が上がった。
泡を喰らって、建物の中から跳び出して来た黒覆面の男たちは、鮮やかに頭上ではじける花火を見た。
次いで、矢のように降りそそいで来た爆弾の破片を浴びて、バタバタと倒れて悶絶した。
それは、国際条約では禁止されているはずのクラスター爆弾だった。
通常の戦争なら人には使用しない。だが、相手がケダモノならば、散弾を使おうが何を使おうが自由である。
※この時代においては、テロリストや犯罪者の人権を剥奪し、これを害獣として扱うビースト法は未だ無かった。
今思えば、この頃のテロリストの行為が荒れた時代を招き、人の命の価値を台無しにしてしまったのであろう。
~続く~

中東の消息筋によると、未だイスラム国内に40数人の日本人がいるそうです。
現地の人と結婚した人、危険を承知で入ったジャーナリストの他に、イスラム国に参加した日本人兵士もいるとの事。
昨年11月に、トルコに出国した日本人女性とアルジェリア人の夫が、シリア国境近くで消息を絶っている現実もあります。
公式には確認出来ていませんが、日本人がISISに加わっているいると言うのは事実と見て間違いなさそうです。
現地の人と結婚した人、危険を承知で入ったジャーナリストの他に、イスラム国に参加した日本人兵士もいるとの事。
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