シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

ヤマトンチューは健忘症

沖縄慰霊祭

6月23日、先の太平洋戦争で、県民42万の内12万2千人が犠牲となった「沖縄戦戦没者」の合同慰霊祭が行なわれました。

その昔、特撮やアニメの製作現場で働いていた頃、私は、なぜだか沖縄出身の方々とのご縁が深かった様に思います。
「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の作家・脚本家であった故・金城哲夫先生や、上原正三先生も沖縄のご出身でした。
しかし、今になって思えば、すでにあの頃から沖縄の悲惨な戦争の歴史は風化しつつあった様にも思います。
本土の捨石とされ、総動員された沖縄の住民の四人に一人が犠牲になった事を、早くも日本人は忘れて掛けていました。
「ヤマトンチュー=本土人は健忘症だからね~…喉元過ぎれば、暑さも寒さも忘れる」
ある沖縄出身のスタッフの方が、悲しそうにそうおっしゃていたのを覚えています。

確かに、我々ヤマトンチュー=本土人は、夏になれば冬の寒さを忘れ、冬になれば夏の暑さを忘れる傾向があります。
日本の本土に四季があるのは、良い事ではありますが、同時に過ぎた事を忘れてしまう健忘体質にもなりやすいのです。
ヤマトンチュー=本土人が、性懲りも無く同じ過ちを繰り返す…と言うのは、どうもその辺に原因がある様に思えます。
だから、私は健忘症にならない様に、夏でも暖房機を出しっ放しにし、冬でも扇風機を出したままにして置きます。
いや…単に片付けるのが面倒臭いだけの言い訳かも知れません(笑)しかし、これはかなり精神的な効果があります。
夏でも暖房機を見ると、冬の寒さを思い出して冬の小説が書けるし、冬でも、扇風機を見て夏の小説が書けるからです。
それならば、いっそ日本人は、広島・長崎の原爆写真とか、B-29の空襲写真とかを部屋に掛けて置いてはどうだろうか?
そうしたら、日本人はあの悲惨な戦争の記憶を失わず、平和のありがたさが身に沁みて分かるのではないかと思います。

私のブログのTOPページは、沖縄戦に巻き込まれて死んだ乙女達の悲劇の象徴「ひめゆりの塔」の画像を置いています。
日本軍に強制動員された227名の女学生は、沖縄の戦場で悲惨な死を遂げ、米軍に追詰められて手榴弾で自爆いたしました。
「ひめゆり部隊の悲劇」…恋も知らず、男に愛される事も無く、母にもなれなかった少女達の無念の思いは如何ばかりだったか。
誰かが起こした戦争によって奪われた命の系統は、そこで途絶えてしまうのです。その人の子孫は永遠に残る事はありません。
女として生まれた少女達には、女としての幸せな未来があったはずです。その未来を奪ってしまったのは誰ですかっ!?

私が書いた「シムーン第二章 ~乙女達の祈り~」は、恋も知らずに戦禍に散って行ったひめゆりの乙女達に捧げた小説です。
戦後70年が経ち、過ごしやすい季節になって来て、暑さや寒さを忘れて浮かれている日本人にぜひ思い出していただきたい。
あの戦争の悲劇が日本を覆っていた時代の事を…健忘症も認知症も、年老いて老人になった者がなる病気のはずです。
若いのに、早くも健忘症や認知症とは情けない限りだと思います。

<私の父との戦場擬似体験記> は、続きを見るからどうぞ。

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<私の父との戦場擬似体験記>
狩猟家だった父が、たくさんの動物を殺すのを見ながら私は育った。
命とは不条理なもので、もう死が確定してるにも拘らず、ギリギリまで死に対して抵抗をするらしい。
最期の最期までもがいて足掻くから、余計に死に際が苦しくなる…死んでゆくのは決して楽な事では無い。
「こいつ、早く死んだら楽になれるのになァ~」と、父に撃たれた動物の死にゆく有様を見て、何度思った事だろうか。
戦争ムードを煽る者は、一度、中東でもアフリカでも行って、戦場の真っ只中で死を体験して見ればよろしい!
プライドも何もあったもんじゃ無い!死の前には、国家や宗教、主義・主張などと言うものは簡単に吹っ飛ぶ!
もしかして、死を一番実感しているのは、真っ先に戦場に行く当の現役自衛隊員なんだろうなァ~…と思います。
そりゃァ、実弾の威力を目の当りにしてる訳だし「アレ、喰らったらどうなるんだろう?」って、誰でも考えるでしょう。
まァ、総理大臣にでも聞いてくれ(笑)…どうせ、一度は死なにゃならんのだ。何もそう焦って死に急ぐ事はあるまい。
「自分だけは死なない」などと戯言は言わん事だ!戦争になれば例外無く死ぬ!一部のお偉いさんを除いては…(笑)
 
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~ Comment ~


こんにちは^^

自衛力がない国は滅びるのはわかるけど
そもそもどうして人間同士争わないといけないのか
どうして戦の歴史を繰り返すのか、歴史とは何のための勉学なのか。
争わずに済むなら自衛力もいらないし、自衛隊員も自殺せずに済んだのに。
彼らは決して戦いのための道具ではないのに、あのニュースを聞いて心が痛みました。
#2155[2015/06/28 10:54]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様 COありがとうございます^^

> どうして戦の歴史を繰り返すのか、歴史とは何のための勉学なのか。
> 争わずに済むなら自衛力もいらないし、自衛隊員も自殺せずに済んだのに。

性懲りも無く、同じ過ちを繰り返す…だから、ヤマトンチューは健忘症(笑)

戦場で死ぬ自衛隊員は、猟師に撃たれて死ぬ動物と同じ痛みを味わうだろうな~
見ていて辛い…と言うか、地獄の苦しみに七転八倒しながら死んで行きますよ><
#2156[2015/06/28 11:57]  sado jo  URL 

戦争でも震災でも風化して忘れられていくのが常ですからね。
意識的に思い出していかないと、どうしても忘れていっていきますし、
対処方法を忘れない意味でも、悲惨な記憶であっても忘れないようにするというのは、
大事だと思いますが、そこはなかなか難しいものですね(><;)
#2157[2015/06/28 16:42]  ツバサ  URL 

自民党、維新の党など、健忘症がひどくなった先生方が目立ちますね。
ボロがでるというのは、それを間違っていることと自覚できず、他人から指摘されて始めて気づくからでしょう。
火消しはやっても、火種は消そうとしない安倍さん。
必ずしっぺ返しが来ますよ。
#2158[2015/06/28 16:48]  マウントエレファント  URL  [Edit]

Re: ツバサ様 COありがとうございます^^

> 戦争でも震災でも風化して忘れられていくのが常ですからね。
> 意識的に思い出していかないと、どうしても忘れていっていきますし、

事件があった記念日?に、その事を思い出させてくれるマスコミは貴重なものです。
それを恫喝して「潰す」と言った自民党青年部の民主主義に対する挑発は言語道断です!
マスコミを統制して「大本営発表」だけにした、戦前の政治が日本の悲劇を招いたのです。
「都合の悪い者の口は封じる」…と言う態度は、民主政治とは大きくかけ離れています。
沖縄戦で亡くなった大勢の方々や、辛酸を舐めた沖縄の人を冒涜してるとしか思えない><
#2159[2015/06/28 17:04]  sado jo  URL 

Re: マウントエレファント様 COありがとうございます^^

> 自民党、維新の党など、健忘症がひどくなった先生方が目立ちますね。
> ボロがでるというのは、それを間違っていることと自覚できず、他人から指摘されて始めて気づくからでしょう。

沖縄の戦死者を…沖縄の人達を侮辱した自民党青年部の発言は断じて許せません!
死者を冒涜するとは、それでも日本人か?誰だっ!こんな奴らを選んだ有権者は?
私の心の師「金城哲夫先生」は、亀裂の入った沖縄と本土の関係を修復する為、
政府に協力して奔走され、志半ばにして、その短い生涯を閉じられました。
その見返りがこの仕打ち!…金城先生も、沖縄の戦死者や人々も浮かばれません。
沖縄の苦労も知らず馬鹿にする奴らを、子飼いにしてる安倍総理の見識を疑います。
経済だけ良くなればいいと言うものでは無い!彼らには議員辞職を要求すべきです。
#2160[2015/06/28 18:23]  sado jo  URL 

ま、今の人が過去や政治に目を向けなさすぎなのが一番問題ですね。
政治は自分たちの力で変えられる。
そういう力があることを知ること。
過去を知ろうともしない。知ることで力も得ることができますからね。
そういうことが大切なんだと思います。
#2187[2015/07/03 23:20]  LandM  URL 

Re: LandM様 COありがとうございます^^

> ま、今の人が過去や政治に目を向けなさすぎなのが一番問題ですね。
> 政治は自分たちの力で変えられる。そういう力があることを知ること。
> 過去を知ろうともしない。知ることで力も得ることができますからね。

国民を代表する議員そのものが、勉強して無い…感情だけでものを言ってる><
だから誤解を招く…自分達が無知なのを公にした恥さらしもいい所ですわ~(笑)
沖縄を知りたければ、現地に行ってみる。現地の人に聞く。歴史書をしっかり読む。
大の大人が学ぶ基本も出来て無い…議員や知識人が、広島と長崎も調べずに、8月にまた変な発言をするんじゃないか?と、ヒヤヒヤしますよ(笑)
#2188[2015/07/04 01:05]  sado jo  URL 














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