シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

「▼未来戦艦大和」
未来戦艦大和 小説本編

未来戦艦大和 第1章 「可能性の未来へ」 (1)

大和01

あの世界の事をどうやって説明したらいいのだろうか?
きっと、誰に話しても本気にはしてくれまい…だって、あの世界は誰の目にも見えず、誰にも観測できない世界だからだ。
でも私…軍事雑誌「旭日」の記者、天雲遼と、カメラマンの陣内亮は、確かにあの世界にいて、あの世界の出来事を見て帰って来た。
亮は、あの世界でたくさんの写真と動画を撮ったはずなのだが、それらはこの世界に帰って見ようとしたらすべて失われていた。
私が書いたパソコンの記録も全部消えていた…それは、不可逆な時の流れを逆行したからなのか?それとも時空の構造によるものなのか?
あの世界を調べる手段すらないので、原因は分からない…だから、今手元に残っているのは、私が書いた手書きのメモしかない。
それと二人の記憶…それだけを頼りに、あの世界で起こっていた出来事をみなさんにお話したいと思っています。
信じる?信じないは個人の自由なので、敢て強制はいたしません。まァ、私の妄想だと思って読んでいただいても構いません。

その世界は、私たちの世界ととてもよく似ていました…ただ、似ていると言う事は、随分異なったところもあると言う意味です。
空や海の色、空気の香りにもズレがあり、何よりも時間の流れが違っていた…その世界は、私達の世界より千年も時が進んでいました。
ただ、それが未来なのか?…と問われると迷います。もしかしたら、我々が過去に置き去りにした「可能性の世界」だったかも知れない。
そこでは、私たちの世界で何十年か前に起きた事ととてもよく似た出来事が、まったく違った形で進行しつつありました。
私=天雲遼と陣内亮は、その世界で偶然ある船に乗る事になりました。九門の大きな主砲と、六門の副砲を持つ巨大戦艦。
それは、みなさんがよくご存知の「艦名」を持ち、形状のよく似た…しかし、まったく異なった機能を備えた戦艦でした。
そこで、私たち二人はある一人の青年と出会い、彼のお陰でその世界を見て回る事ができました。
彼は軍人でありながら、戦いよりも平和を模索していました。彼のような青年は、なかなか我々の世界にもいないだろうと思います。
だから、これからするお話は、我々の世界への彼からのメッセージだと思って読んでいただいても構いません。


「では、これで…後は飛行甲板の方はご自由に取材なさって下さい」
 海上自衛隊の最新鋭DDH護衛艦「いずも」の広報担当官、青木一尉は笑みを浮かべながらそう言った。
「ご案内ありがとうございました。お陰で助かりました」天雲遼はお辞儀をしながらお礼を言った。
「いぇいぇ…これも、国民の皆様に海上自衛隊を知っていただく為の私の任務ですから…」
「いや~…こちらこそ大事な訓練航海中にお手間を取らせて申し訳ありません」
「まァ、沖縄の那覇軍港までですから…わずか一日の行程ですよ。着いたら降りていただく事になりますが…」
「沖縄までわずか一日!…随分早いんですね~」
「今回の航海は、高速度航行テストも兼ねてますからね」
「どのくらいのスピードが出るんですか?」

~続く~

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いよいよ始まりましたね。
そうであったかもしれない世界。
楽しみです。
#2473[2015/08/15 15:01]  マウントエレファント  URL  [Edit]

待っていました、「未来戦艦大和」ついに始まりましたね^^
異世界に行った事、青年と出会った事、
色々と気になるワードがありますが徐々に明らかになっていくんでしょうね~。
続きを待ってますね(・∀・)
#2474[2015/08/15 15:17]  ツバサ  URL 

Re: マウントエレファント様 COありがとうございます^^

> そうであったかもしれない世界。
> 楽しみです。

時の流れが異なってたら「日本はこうであったかも知れない」と言う小説です♪
日本人が置き去りにしたもの…捨てて来たものはいったい何だったのか?
長い小説になりますが、最期までよろしくお付合い下さい^^
#2475[2015/08/15 16:34]  sado jo  URL 

そういえば、歴史は120年周期で繰り返している、って誰かが言っていましたね

60年周期だと辻褄の合わないところが出てくるが、上記のように見ると、色々似通ったところが出てくる、だそうです

今から120年ぐらい前だと、明治、ですかね
#2476[2015/08/15 16:45]  blackout  URL 

Re: ツバサ様 COありがとうございます^^

> 異世界に行った事、青年と出会った事、
> 色々と気になるワードがありますが徐々に明らかになっていくんでしょうね~。
> 続きを待ってますね(・∀・)

可能性の異世界の日本とは?…未来戦艦大和とはどんな機能を備えた戦艦なのか?
さすがにアニメの様に宇宙は飛びません。あの形で宇宙を飛ぶ自体が不合理です(笑)
キチンとした科学的考察に基づいて、異世界での戦闘シーンをご披露いたします♪
異世界で出合った青年とはどんな人でしょうね?もしかして、とんでもない人かも?^^
#2477[2015/08/15 16:46]  sado jo  URL 

Re: blackout様 COありがとうございます^^

> そういえば、歴史は120年周期で繰り返している、って誰かが言っていましたね
> 60年周期だと辻褄の合わないところが出てくるが、色々似通ったところが出てくるそうです
> 今から120年ぐらい前だと、明治、ですかね

明治藩閥の流れを汲む天皇家の外戚「阿部家」「麻生家」が未だ権勢を揮ってますからね(笑)
でも「未来戦艦大和」は、歴史循環説では無いです。日本人が失ったもの…に焦点を当てます。
似て非なる日本。似て非なる可能性の異世界の歴史…いわゆる大河小説になろうかと思います^^
#2478[2015/08/15 16:58]  sado jo  URL 

こんばんは~♪
似て非なる日本とはどんなものなのでしょうね。
科学的に歴史を検証するのが好きな私には想像がつきません。
小説が進んでいく中で理解できればいいかなと思います(*^_^*)
#2479[2015/08/15 19:38]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様 COありがとうございます^^

> 似て非なる日本とはどんなものなのでしょうね。
> 科学的に歴史を検証するのが好きな私には想像がつきません。
> 小説が進んでいく中で理解できればいいかなと思います(*^_^*)

この小説の中では思いもよらぬ日本…アッ!?と驚く日本が登場いたします。
国家と人間。戦争と人間。その双方の矛盾…日本人が置き去りにした何か?が描かれます。
主人公が「戦艦大和」だけに、戦いもあり血も流れます。勿論死と向き合う場面も出て来ます。
私も映画人時代に歴史を学びましたが、これは空想小説と言う事で、気楽に読んで頂きたいと思います^^
#2480[2015/08/15 20:02]  sado jo  URL 














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