シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

特撮関係者が明かす「ゴジラ誕生」の秘密 (1)

進駐軍 M4シャーマン
(←)東宝砧撮影所を包囲した米軍戦車 (→)戦車砲を撃つM4シャーマン戦車

俳優にしろ監督にしろ、映画・音楽・文藝などの芸術に携わる人は、とてもファンを大切にする。ファンあっての自分だからだ。
だから普通は、ファンを不快にする政治的な発言はしない。ところが今回の「安保法」に関してはなぜか様相が異なっている。
「宮崎駿」 「高畑勲」 「降旗康男」 「大林宣彦」 「山田洋次」 「周防正行」 などの世界的に有名な一流映画監督を始めとして、
「吉永小百合」 「大竹しのぶ」 「倍賞千恵子」 「野際陽子」 などの俳優陣が、反対の声を挙げている。これは異常な事態です。
音楽・文藝・学会からの反対の声も多く、元映画人だった私は「これは日本に何か異変が起こりつつある」と直感しました。

ウン十年前の事になるが、映画の好きな私は、松竹の重役だった伯父のコネを頼って隣の「円谷プロダクション」に入社しました。
後に、日本を代表する特撮企業になった円谷プロは、当時は言わば東宝の下請けで、撮影所も東宝の設備を使ったりしていました。
映画は総合芸術と言うだけあって、実に様々な分野の芸術家が集まってます。そこで私は信じられない様な人達に出会いました。
画家「竹久夢二」のひ孫さん。詩人で彫刻家「高村光太郎」の縁故の方、5千円札の図柄にもなった文豪「樋口一葉」のお孫さん。
大正から昭和初期に掛けての文化の華が咲いた時代、夢二の絵画は輝きを放ち、光太郎の詩「智恵子抄」は感動的でありました。
だが、日本の政治状況が変り、戦争の足音が近付くと、彼ら芸術家は日本政府の要請で「国策作品」を作る様に強制されました。
僅かに残っている戦時中の竹久夢二や、高村光太郎の作品を目にすると、もう芸術家として死んでしまっているのが分かります。
日本が敗れて、マッカーサー率いる米軍が進駐して来ると、彼らは芸術界から追放され、その作品は発禁となってしまいました。
あれほどの作品を世に出した偉大な芸術家の名声は地に堕ち、余りにも淋しい晩年だった…そんな話を聞かせていただきました。

故 円谷英二社長は、どこにでもいる様な気さくなお爺さんで、スタッフや社員から「おやっさん」と呼ばれて慕われていました。
円谷社長が、戦時中に製作した国策映画「ハワイマレー沖海戦」は、当時の特撮技術からすれば、世界に類を見ないものでした。
だが、映画としては失敗作です…なぜなら、人間が描かれていないのです。ただ大日本帝国バンザイ!バンザイ!だけなのです。
色恋や人間性は御法度の時代だったのです。多くの映画人が日本政府に追放され、或いは投獄され、不遇の時代を過ごしました。
日本の敗戦で民主主義が発布されると、活動を禁じられていた多くの映画人が帰って来て、東宝は息を吹き返したかに見えました。
だが、これで自由な表現が出来る…とぬか喜びしたのも束の間、マッカーサーの日本統治政策が180度変ってしまったのでした。

<米軍と警察予備隊=後の自衛隊に弾圧された映画人たち>
戦後の東宝は、まるでハリウッドの様であり、様々な映画が製作され、俳優やスタッフからなる5600人に上る組合員がいました。
だが、中国や朝鮮で活発化して来た共産主義運動に危機を感じたマッカーサーは、組合運動や映画の表現に介入して来たのでした。
これに反発した東宝労働組合は、1946年~1948年に掛けて三度のストライキを行なって、G.H.Q=日本政府の圧政に対決しました。
この時期、穏健派だったにも拘らず「長谷川一夫」 「入江たか子」 「山田五十鈴」 「原節子*」 「高峰秀子」などの著名な俳優や、
名監督「渡辺邦男」や、あの世界に冠たる巨匠「黒澤明監督」までもが、追放同然に東宝を出て行かざるを得なくなりました。
*「銀幕のマドンナ」「永遠の処女」と謳われた原節子さんは、私が尊敬する実相寺昭雄監督の奥さんです。美しかった~♪

そして、第三次ストライキにおいて、G.H.Q=日本政府は、「労働スト権の自由」と言う憲法を犯す権力の武力行使に出ました。
何とM-4シャーマン戦車を出動させ、自動小銃を手にした米兵や警察予備隊が、労働スト中の東宝砧撮影所を包囲したのです。
パニックに陥った組合員は、ある者は逃げ惑い、ある者は石を投げたり、撮影用の送風機で砂利を飛ばして抵抗したそうです。
これはいけません!いかなる理由があろうとも、政府や軍が民間人に銃…ましてや戦車砲を向けるなど、もっての他です。
一旦、あなた方に奪われた命は二度と帰っては来ません。死んだ人の子孫は未来永劫に絶たれてしまうのです。
そんな当たり前の理屈も分からない人は、政治などに口を出しなさんなっ!
(叱責)

~続く~

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<安部総理の国会でのヤジに意見いたします!>
スポーツ等の競技を見物する観客がヤジを飛ばすのは、金を払って発散しに来ているのだから一向に構いません。
だが、国会議員は(国民に)金で雇われて仕事をしに来ています。与野党問わず、職場でヤジを飛ばす事は許せません!
もし、あなたが職場で人の仕事にヤジを飛ばしたら、どうなりますか?上司や社長からキツイお叱りを受けるはずです。
雇い主(国民)が管理職に任命した阿部総理は、仕事場で遊んでるのですか?私が社長なら呼び付けて怒鳴りあげます。
娯楽で楽しむヤジと、国会(職場)のヤジを混同しないでもらいたい。だから国民は国会議員に甘く見られてしまうのです。
ま、日本はヤジで済んでマシか?米国は野蛮(▼)「TVインタビュー中の女性記者を銃で殺害:8月25日」怖い生ライブ!


よっぽど銃で人を撃つのがお好きな人種の様です(呆れる)自衛隊員をこんな連中の仲間にする事は断じて出来ません!
 
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~ Comment ~


こんにちは^^

縦の社会で生きてるとなかなか言いにくいけど
やっぱりおかしいものはおかしいって言わないと
そのおかしいまま世界が回ってしまうからたまったもんじゃないね。
だからこそ反対の声を上げるのでしょう。
#2546[2015/08/27 15:01]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 縦の社会で生きてるとなかなか言いにくいけど
> やっぱりおかしいものはおかしいって言わないと
> そのおかしいまま世界が回ってしまうからたまったもんじゃないね。

日本政府もアメリカ政府も、たくさんの罪を犯して来ました…で、懺悔はしてません(笑)
一人殺すも、大勢殺すも同じ殺人で死刑では無いか?って、これ殺人犯の考え方ですよね。
そんな殺人犯の思想がまかり通るのが、政治と言うものです。だから政治家は怖いです><
映画界は一般に言う縦社会では無く「芸術家の集り」です。だから自由思想で当然なのです。
さて所謂、政治権力なるものに弾圧された芸術家は、その後どの様なレジスタンスをしたのでしょうか?どの様にして「ゴジラ」は生まれたのでしょうか?続きをお楽しみに^^
#2547[2015/08/27 15:43]  sado jo  URL 

こんばんは~♪
歴史を調べてみると、マッカーサーは1946年から日本国民に牙を剝いてきたことがわかります。
極端な反共主義者で、戦後第一回目の衆議院選挙で社会党や共産党が大幅に議席を獲得した時からマッカーサーはそれまでのG2の民主化政策を強引に変更させたそうです。
日本国憲法が発布されたことも無視して、占領政策を変更しました。
そしていまだ犯人もわからない異常な事件が多発し、それを労働組合の仕業あるいは共産党およびそのシンパの仕業として弾圧するという無法ぶりをおかし、ついには労働者がゼネストで対抗しようとしたらこれも中止命令を出し、ゼネスト参加を予定していた労働者だけでなく、映画・演劇などの芸術家・公務員・政党まで公職追放処分したそうです。
いわゆるレッドパージで、米国本土でも吹き荒れた赤狩りの先駆けとなったものが日本で行われたとか。
要するにマッカーサーの主張と当時の日本政府の傍若無人ぶりが、日本の民主化を妨げた大本になっているということでしょうね。
日本の不幸の始まりは、連合国といいながら実際には米国一国に占領され続けたことがいちばんの問題でしょう。
#2548[2015/08/27 19:50]  まり姫  URL  [Edit]

自由に作品を創る、それがどんなものであっても、
創りたいという気持ちは止められませんしね。
政治的だったり宗教的にだったりと止められる事はありますが、
創りたいという気持ちまで封じられませんしね~。
#2549[2015/08/27 20:06]  ツバサ  URL 

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 歴史をみると、マッカーサーは1946年から日本国民に牙を剥いてきたことがわかります。
> 日本国憲法が発布されたことも無視して、占領政策を変更しました。
> 映画・演劇などの芸術家・公務員・政党まで公職追放処分したそうです。

さすがによくご存知ですね^^…1946年から下山総裁を始め、日本の民主化に積極的だった官僚や政治家、弁護士などの不審な死が相次いでます。警察は全て事故として処理しましたが、マッカーサーの指示を受けた日本政府の犯行に間違いないです。
そうして、日本国民に「共産主義者の仕業だ!」と宣伝して反共ブームを煽りました。
彼が東宝を弾圧したのは「今井正監督」が『下山事件』を映画化しようとしてたからだ
…と言う説があります。よっぽどマッカーサーには都合が悪かったんでしょうね(笑)
そこで、名作『青い山脈』を作った今井監督や、『伊豆の踊り子』を撮った御所監督に「共産党」のレッテルを貼付け、映画界から追放しようとした。魂胆は見え見え…現場の映画人は皆知ってます(嘲笑)
昔の世代の方はご存知の「田中絹代」や「津島恵子」を大女優に育て上げた監督を…です。
だから、東宝の社員達は立ち上がったのです。彼の利己主義の反共占領政策はふざけてます!
#2550[2015/08/27 20:33]  sado jo  URL 

ヤジは国会の花なんて言う馬鹿な自己弁護ありますが、とんでもないことです。
恫喝です。
そういう品位のない人物は、議員になる資格はありません。
#2551[2015/08/27 20:38]  マウントエレファント  URL  [Edit]

Re: ツバサ様COありがとうございます^^

> 自由に作品を創る、それがどんなものであっても、
> 創りたいという気持ちは止められませんしね。

芸術にせよ、文藝にせよ、表現の自由を政治権力で弾圧する事は、断じて許されません!
それをやったヨーロッパの昔の王侯貴族は、市民の怒りを買って革命で滅ぼされました。
表現の自由と人権は、革命を成し遂げたヨーロッパでは、命に等しいくらい重いものです。
表現の自由と人権を侵害すると、一月に起きたシャルリー・エブドの如き事態になります。
日本人は軽く考えるが、左翼でも右翼でも、表現と人権の自由は守らなければなりません。
#2552[2015/08/27 20:51]  sado jo  URL 

Re: マウントエレファント様COありがとうございます^^

> ヤジは国会の花なんて言う馬鹿な自己弁護ありますが、とんでもないことです。
> そういう品位のない人物は、議員になる資格はありません。

もし、マウントエレファントさんが会社で会議中にヤジを飛ばしたらどうなるか?
国会も会社の会議…いや、それ以上に重要な「国家の会議」と言う仕事をする場です。
テレビ中継してるのに、堂々とヤジなど、国会議員の特権意識の思い上がりですよ><
スポーツ等を観戦しながら遊んでる時にやってもらいたい。国会は遊び場じゃ無い!
#2553[2015/08/27 21:49]  sado jo  URL 

こんばんは~♪
安倍首相はヤジだけでなく、質問者の質問中の間の座っている態度そのものが品位を欠いています。
足を投げ出したり、ふてくされて聞きたくないかのような素振りを平気でテレビの前で見せています。
とても真摯に質問者の話を聞こうという態度でありませんね。
答弁も野党の諮問に真面目に答えないで、官僚の作文を読み上げるだけ。
こんな姿を子供たちが見たらなんというでしょう。
教育を口にする資格などかけらもありませんね(*^_^*)
#2554[2015/08/28 19:23]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 安倍首相はヤジだけでなく、質問者の質問中の間の座っている態度そのものが品位を欠いています。
> 足を投げ出したり、ふてくされて聞きたくないかのような素振りを平気でテレビの前で見せています。
> とても真摯に質問者の話を聞こうという態度でありませんね。

安部総理…天皇の親族ともあろう者が、陛下の気品ある振る舞いを見習え~!ですね><
阿部総理は平安貴族の藤原時平で、彼に意見する山本太郎議員は菅原道真に見えますよ。
まさか、彼の足を引っ張って大宰府に島流しにしたりはしないでしょうね~?
昔から、天皇家の外戚には姑息な人物が多いから疑わしいかも(笑)
#2555[2015/08/28 20:06]  sado jo  URL 














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