シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

「▼未来戦艦大和」
未来戦艦大和 小説本編

未来戦艦大和 第1章 「可能性の未来へ」 (4)

ゆきかぜ

「プハ~ッ!」
「ゲボッ!」
 気が付いた時には、二人は海の上に浮かんでいた。
(助かった~っ!…あれっ?溺れたにしちゃァ、あんまり水を飲んでないなァ)
 意識を取り戻した遼は、無事に生きている自分の体を見回しながら不思議に思った。
「ゴホッ!ゴホッ!…おお~ぃ、遼ちゃ~ん」
 亮は少しばかり水を飲み込んだみたいだが、溺れたと言うほどでもない様子だった。
「おぉ…亮ちゃん!無事だったか~?どうやら二人とも助かったようだな」
「あァ、海上自衛隊から支給されたライフジャケットが役に立ったみたいだ」
「よかったなァ…てっきり死ぬかと思ったよ」
「ここどこだ?…ちょっと海の色が赤いけど…」
「分からない。多分、赤潮に流されたのかも…?もしかしたら赤潮のせいで渦潮が起きたのかも知れないな」
「俺たちを救助しに来てくれるのかなァ?…海上自衛隊」
「俺たちが海に落ちたのを誰かが見てたはずだ…いない事が分かったらすぐ救助しに来るさ」
「じゃァ、それまでの辛抱だな」
「それにしてもひどい目に遭ったなァ、だから危ない所に行くなって言ったのに~…危うく死ぬところだったぞ」
「ごめん、ごめん、遼ちゃん…でも、会社の機材は無事だったみたいだよ。防水仕様だし…」
「お前、とっさにカメラバッグ庇ってたものなァ…まァ、そう言ってる俺もだけど…」
「死ぬかも知れないって時に、何で思わずあんな事したんだろうな?」
「さァ…プロ根性ってやつじゃないのか?」
「へぇ~…生死の境にプロ根性なんてよく出るもんだな」
 死線を脱して少し気が楽になった遼と亮は、冗談を言いながら笑い合った。

 そんな二人の目の前に、突然、ロープを着けた銀色に光る浮き輪が投げ出された。
「おいっ、捉まれっ~!」
 二人が声のした方を見ると、船体を眩いばかりの銀色の鱗に覆われた船が浮かんでいた。
「何だアレ?…海上自衛隊か?」それを見た亮が怪訝そうに言った。
「海上自衛隊にあんな艦船あったっけ?」仕事柄、軍事情報に詳しい遼にも分からなかった。
「まァ、どっち道、救助に来てくれたのは間違いなさそうだな」
「待てよ!亮…もしかしたら米軍の船かも知れないぞ」
「けど、日本語で声を掛けて来たぜ」
「でも、何だか怪しいなァ~」
 遼と亮は、船の上から自分たちを見下ろしている5~6人の一団をしげしげと眺めた。
「あれ見てよ、遼ちゃん…彼らの着てる服。ダイバースーツ…って言うか、まるで放射能防護服みたいだ!」

~続く~

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~ Comment ~


こんにちは~♪
今日の文章だけでは展開がわかりませんね。
もう少しヒントがあればって欲張りかな``r(^^;)ポリポリ
#2574[2015/08/31 18:01]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 今日の文章だけでは展開がわかりませんね。
> もう少しヒントがあればって欲張りかな``r(^^;)ポリポリ

ははは…小説はせいぜい思わせぶりな伏線を張って、エッ!と言う結果(結末)に持って行く。
と言うのがセオリーですから辛抱して下さい。想像しながらの謎解きも結構面白いですよ♪
さて、この後どうなるでしょうか?極秘裏に福島原発の秘密隠しをしてたり…とかね?(笑)
#2575[2015/08/31 18:31]  sado jo  URL 

海に落ちてしまいましたが、
二人とも無事でよかったですね^^
それにしても、海自でも米艦でもないならどこの所属の船なんでしょうね?
放射能防護服みたい、というのも気になるキーワードですね。
#2576[2015/08/31 20:04]  ツバサ  URL 

生きているのか死んでいるのか、その不確かな状況のなかで、どんな展開になっていくのか。
楽しみですね。
#2577[2015/08/31 20:04]  マウントエレファント  URL  [Edit]

Re: ツバサ様COありがとうございます^^

> それにしても、海自でも米艦でもないならどこの所属の船なんでしょうね?
> 放射能防護服みたい、というのも気になるキーワードですね。

もしかして、第三次世界大戦後の異世界の日本か?原発が爆発した後の未来の日本か?
段々、怖い展開になって来ました…これから何が起きるんでしょうか?二人の運命は?
「未来戦艦大和」 続きをお楽しみ下さい^^
#2578[2015/08/31 20:18]  sado jo  URL 

Re: マウントエレファント様COありがとうございます^^

> 生きているのか死んでいるのか、その不確かな状況のなかで、どんな展開になっていくのか。
> 楽しみですね。

巨大な渦潮に飲み込まれて死んだはずの二人…気が付いたらそこは別世界だった。
彼らを救助しようとしているのは何者なのか?怪しげなスーツ(放射能防護服?)
もしや、異世界の日本は、安部総理のせいで滅んでしまったのでしょうか?(笑)
#2579[2015/08/31 20:28]  sado jo  URL 

個人的には、海の色が赤いのが気になりますな

なんとなく赤潮ではなさそうな気がしますな

だとしたら…



ダメですね、最近精神的に疲れてるんだろうか…(汗)
#2580[2015/08/31 22:10]  blackout  URL 

Re: blackout様COありがとうございます^^

> 個人的には、海の色が赤いのが気になりますな
> なんとなく赤潮ではなさそうな気がしますな

鋭いっ!良く見てますね。さすがにblackoutさんは小説家です^^
通常、地球上の海はレイリー拡散による青色偏移で青くなっています。
なのに、二人が浮かんでいる海は赤色偏移が起きています。
> だとしたら…?
#2581[2015/08/31 22:49]  sado jo  URL 

ええ、良からぬことを妄想してました(汗)

海が赤い…
赤いといえば、血潮…

これ以上は勘弁してください(汗)

赤色偏移ということなので、ググってみました
↓ページを発見しました
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%96%B9%E5%81%8F%E7%A7%BB

「遠ざかる光源から発せられた光には赤方偏移がおこる」
「例えば、地球に対して遠ざかるような運動をしている恒星」

このあたりがキーになりそうな予感がしました
#2586[2015/09/01 22:46]  blackout  URL 

Re: blackout様COありがとうございます^^

> ええ、良からぬことを妄想してました(汗)
> 海が赤い…赤いといえば、血潮…> 赤色偏移ということなので、ググってみました

確かに億単位の人間を一度に殺せば、流れ出す血で広範囲な海が赤く染まると思います。
しかし現実には、さすがのISでも、首斬り処刑人の人手が足りませんわね(笑)

1)化石燃料などの大量消費によって、大気の成分が変化すれば赤方偏移は起ります。
2)太陽光のスペクトルが異なれば赤方偏移します。地球が高速で遠ざかっても同じです。
さて、二人が行き着いた世界では何が起っているのでしょうか?(笑)
#2587[2015/09/02 00:19]  sado jo  URL 














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