シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

「呪詛」ダヴィンチコードの謎を解く

童謡「ふるさと」に込められた呪詛

ふるさと

以前、ブログに書いた童謡「赤とんぼ」に込められた呪詛に「それはこじつけだ」と言うご批判をいただきました。
「こじつけ」と言う言葉は、実に呪詛の真実を突いてると思います。そう…呪詛とは、まさに「こじつけられた呪い」なのです。
つまり、呪詛とは特別な呪術語句では無く、人が普段よく口にする「言葉」や「歌」に呪いを塗り込めるから呪詛になるのです。
一般的な語句であり、多くの人がそれと知らずに口にすればするほど、呪詛の効果が上がっていく…と言うのが呪詛のやり方です。
なぜか?…それは怨念(呪い)と言うものは、拡散する事によって増幅され、人々を負の感情に至らしめて、不幸に陥れるからです。
なぜ、日本人がよく口ずさむ童謡に呪詛が掛けられたのか?それは当時の日本人…主に兵士が不幸な状況にあったからだと思われます。
特に「赤とんぼ」や「ふるさと」は死地に赴く特攻兵や、戦場で死を目前にした兵士がよく歌ったそうで、そんな理由もあったのでしょう。
従って、これらの童謡は最も呪詛を掛けやすい素材だったのであり…拡散効果や増幅効果が最も期待出来たのだろうと思われます。
では、童謡「ふるさと」に込められた呪詛をご紹介いたしましょう。

童謡「ふるさと」 高野辰之:作詞 岡野貞一:作曲

「兎(うさぎ)追いし かの山」
これは中国で、或いはインドシナで、南方の島で、敵兵を追い掛けて殺した様子を表します。
「小鮒(こぶな)釣りし かの川」
これは真珠湾で、或いはマレー沖で、敵艦隊を釣りでもする様に殲滅した有様を表しています。
「夢は今も めぐりて」
これは「八紘一宇」や「アジアを欧米の植民地から開放する」と言う大日本帝国が掲げた理想を信じて戦った兵士の心情を表します。
「忘れがたき 故郷(ふるさと)」
そうして、国家に騙された事も知らずに、彼らは遠い故郷に思いを馳せながら死んでいった…のです。

「如何(いか)に在(い)ます 父母」
兵士達がお国の為に戦場で戦っていた頃、父母は米軍の空襲で、或いは広島や長崎で戦火に焼かれて死んでいたのです。
「恙(つつが)なしや 友がき」
そして、学び舎で共に机を並べて学んだ友人達も、出征して行って各地の戦場に散り、帰らぬ人となってしまいました。
「雨に風に つけても」
雨に風に…と言う歌詞にご注目下さい。これは銃弾飛び交う戦場の有様を表し、生きようともがいた様子が表れています。
「思い出(い)ずる 故郷」
戦争が終って懐かしい故郷に帰ってみたら、戦火の犠牲となって死んだ父や母はすでにいなかった。
また政府の「戦死通報」が届いた為、本人が戦死したものと思った妻は、別の男と再婚していたのでした。

ご覧の通り、これは生き残った者達が、戦場で死んで行った仲間達の怨念を引き摺りながら掛けた呪詛だと思われます。
また、戦場から生きて帰った者も、死んだ者達以上に不幸な状況に置かれてしまった…と言う恨みもあったのでしょう。
そこで、無事な者達を呪い、或いは死んだ兵士を…自分達をそんな目に遭わせた国家を呪って、歌に呪詛を塗り込めたのです。
呪詛の系譜を見ますと、多くが特定の時代に集中しています。そして、そんな時代は決まって不幸な時代であった事が窺えます。
周りの人も自分と同じ様に不幸になって欲しい…そんな、余りにも人間らしい思いがこもっているのが呪詛の本質なのでしょう。
その呪詛が現代の日本にどんな影響を及ぼしているか?は不明ですが、何となく社会の雲行きが怪しくなって来ている昨今です。
或いは、呪詛を掛けた者の願いが拡散し、増幅してその思いが叶いつつあるのでしょうか?(笑)
次回は「呪詛の構造」と「呪詛返し」について語ってみたいと思います。


童謡 「ふるさと」

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~ Comment ~


こんにちは^^

なるほど、だから時代は逆行するのか。
パリでテロが起きたし、日本も恐らくオリンピックで狙われるのでは?
戦争に発展するのももはや時間の問題のような気も。
#3024[2015/11/15 10:50]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> なるほど、だから時代は逆行するのか。
> パリでテロが起きたし、日本も恐らくオリンピックで狙われるのでは?
> 戦争に発展するのももはや時間の問題のような気も。

今、世界の1/4の人が不幸を感じてます。いや、もっと多いかも知れません。
彼らは幸せな先進国を恨み、呪います。その呪詛は波動となって拡散し、増幅します。
人の思念は人を巻き込み、彼らと同じ様に憎しみを煽り、不幸な存在にしようとします。
不幸な人の祈り(呪詛)が他の人を不幸にするのです。テロも戦争もそこから起きます。
不幸の連鎖を止めるには、富める者のエゴから来る差別や憎悪を無くすしかないのです。
#3025[2015/11/15 11:33]  sado jo  URL 

童謡って、無垢なように見えて、実は恐ろしい思いが込められているもの多そうですね。
それゆえに裏の意味を知ると、恐怖が倍増します。
#3026[2015/11/15 13:48]  マウントエレファント  URL  [Edit]

Re: マウントエレファント様 COありがとうございます^^

> 童謡って、無垢なように見えて、実は恐ろしい思いが込められているもの多そうですね。
> それゆえに裏の意味を知ると、恐怖が倍増します。

童話もですが、出来た時点で呪詛が込められていた物、後に呪詛がこめられた物が意外と多いです。
主に支配者への恨みですが、古来から政治家がろくな事をしてない証明でしょうね(笑)
しかし、権力を呪うと言う事は世を呪う事に繋がります。テロの原因はこの辺にあるのかな?
次回で「菅原道真」の呪詛を紹介しますが、彼の島流しなどは典型的な権力の横暴ですよね。
#3027[2015/11/15 14:37]  sado jo  URL 

こんばんは~♪
1914年につくられた「ふるさと」が呪詛とはハテナです。
後世に生きる日本人が作者の意図と違う解釈をしてはならないとはいえませんが、少し飛躍しすぎではないでしょうか。
作詞者は長野県出身ですから、詩に込められた思いを素直に受け止めればsado joさんの解釈は深読みしすぎじゃないかなと思います(*^^)

どう解釈するかは自由ですけどね^^
#3028[2015/11/15 19:00]  まり姫  URL  [Edit]

効果が現れる現れないの違いはあるとしても、
言葉や歌に恨みを込めるというのもあるでしょうしね。
元の歌はどうであっても、歌う人によっては、
そういう恨みを込めて歌う事もあったかもしれませんしね(-ω-)
#3029[2015/11/15 19:30]  ツバサ  URL 

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> こんばんは~♪
> 1914年につくられた「ふるさと」が呪詛とはハテナです。
> 後世に生きる日本人が作者の意図と違う解釈をしてはならないとはいえませんが、少し飛躍しすぎではないでしょうか。

まず、これは私の解釈では無く、童謡の作成年に関係無く戦後に流布した解釈です。
多分、不幸になった復員兵が、意図して歌にそんな呪詛を掛けたのだろうと思います。
そんな例は」赤とんぼ」にもあって、敗戦後の暗い世相を反映したものだと考えられます。
彼らが、自分達を不幸に追いやった国家を恨んでいた。と言う証明と取って下さい^^
#3030[2015/11/15 19:33]  sado jo  URL 

Re: ツバサ様COありがとうございます^^

> 効果が現れる現れないの違いはあるとしても、
> 言葉や歌に恨みを込めるというのもあるでしょうしね。

童謡や童話は、作成時や後になってからかなり呪詛が掛けられたものが多いです。
有名なグリム童話は、作者が意図して呪いを込めてるし「ドナドナ」と言う歌は、妻子をナチスにさらわれた夫が、ドイツを呪った悲しみの歌で有名です。
人の世に不幸がある限り、誰かが何かに呪詛を掛けるのは当然だと思います。
その呪詛が、パリの事件の様に具現化した場合が怖いですけどね~><
#3031[2015/11/15 19:45]  sado jo  URL 

今は不幸の時代、呪いの時代と言われてますよね

通信技術が発達した影響か、昔のように童謡や童話ではなく、SNSやらブログやらを通じてそこら中で呪いが行われているのが現実だったりするみたいです

直接的にしろ間接的にしろ

江戸川乱歩の小説が、深夜枠でアニメ化されて放映されたり、装いを新たに出版されたり…

これもある種象徴的なことだと思います

オーバーグラウンドでは安っぽい幸せの押し売りが目に余るほどですが、その裏では着実に、いろいろな意味でダークなものが拡散していると感じます

自分もその一翼を担っているのは、確実ではありますが(汗)
#3032[2015/11/15 21:53]  blackout  URL 

Re: blackout様COありがとうございます^^

> 今は不幸の時代、呪いの時代と言われてますよね
> 通信技術が発達した影響か、昔のように童謡や童話ではなく、SNSやらブログやらを通じてそこら中で呪いが行われているのが現実だったりするみたいです
直接的にしろ間接的にしろ、これもある種象徴的なことだと思います
> 自分もその一翼を担っているのは、確実ではありますが(汗)

ネットによって個人にせよ国家間にせよ、呪い(憎悪)が拡散・増幅する時代になった様ですね。
人が生み出して拡散・増幅した呪詛が、世界中に戦争や殺人の不幸を撒き散らしている現実です。
人間の本性が露骨に表れて来た。幸か不幸か小説家にとっては世界中にネタが散らばってる(笑)
世界は人のエゴによって、徐々に死んで行くだろうと思います。その前に人自身がが発狂するか?
パリで100人以上がテロの犠牲になっても、誰もが慣れっこになっているのが怖いです><
#3033[2015/11/15 22:17]  sado jo  URL 

こんばんわ
ふるさとの解釈読むと怖いですね
#3034[2015/11/16 19:47]  ネリム  URL  [Edit]

Re: ネリム様COありがとうございます^^

> ふるさとの解釈読むと怖いですね

日本は大日本帝国以来、呪詛の連鎖にはまり込んでしまいました><
これを断ち切るには、世界を平等な目で観る事、決して他国を差別しない事。
悪意に満ちた右翼思想を排除する事…そうすれば、平和は保たれると思います^^
#3035[2015/11/16 20:27]  sado jo  URL 

こんにちは。

童謡といい、童話といい
子供のものとして創られているものほど、深い意味があるようですね。
呪いとして。

#3050[2015/11/19 23:15]  みさきあんな  URL 

Re: みさきあんな様COありがとうございます^^

> 童謡といい、童話といい
> 子供のものとして創られているものほど、深い意味があるようですね。
> 呪いとして。

確かに日本の子守唄には怖い位の呪詛が掛かってますね。
お金持ちの子守役として口減らしに売られた少女達は、よっぽど不幸だったんでしょうね。
訴える事の出来ない辛い思いを子守唄に変えて、この世に呪いとして留めようとしたのかな?
無邪気に見える童謡や童話にも、暗い時代の背景が読み取れますね。
#3051[2015/11/20 00:25]  sado jo  URL 














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