シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

試練に立たされている日本人の自由

リンカーン

かってソビエト連邦の独裁者だったスターリンは言った「国民の為に国家があるのでは無く、国家の為に国民がある」
「マイナンバー制度」「特定秘密保護法」「集団自衛権」「組織犯罪取締り法」最近の日本政府は、何かと国民を管理しようとする。
まァ、理由は行政手続きの簡素化とか、国家防衛の為とか、テロ対策と、誠しやかな理由が付いているのだが、何だか疑問に思う。
もしや、日本は統制国家になりつつあるのでは無いか?と、一連の法案の立法化に不安を感じる国民の声も聞こえる昨今ではある。
世界には未だ多くの独裁国家があり、長期政権が続いている統制国家が存在する。それは果たして政治家のせいなのだろうか?
いいや…国民がそれを望んだからである。そんな国の国民は決まって依頼心が強く、自分達の生活を国家に委ねようとしている。
強い者に護られ、甘い汁を吸い、楽をして生活したい…要するに、国民の自立心の無さが独裁国家や統制国家を生んでいるのだ。
そうして、国民自身が自ら望んで自由を捨てて、気が付いたら国家の奴隷となってしまっているケースが多い。

自由の国と言われるアメリカが、なぜ「自由の国」なのか?日本人には本当の所が分かっていない。
「人民に出来る事を国家が行なったとしても 国家が人民を助けた事にはならない」 エイブラハム・リンカーン
「国家が国民にする事を期待するのでは無く 国民が国家に何を為すべきかを問え」 ジョン・F・ケネディ
国民は国家をアテにして頼るな…こんな事を言う政治家は、日本なら国民に嫌われよう。だがアメリカでは大統領になれる。
米国を指導したこの二人の偉大な大統領はこう言っている 「国家に頼らず自立して生きよ。それが自由な国民の生き方である」
労せずして自由を手に入れた日本人にはこの意味が分からない。だが、彼らの祖先は多くの血を流して自らの自由を勝ち取った。
だからアメリカ人にとっては自由は重い。国家か?自由か?と問われたら、アメリカ人は躊躇無く自由を選ぶだろうと思える。
国家と言うものは、生活していく為の仮の足場に過ぎない。もし、国家が国民に害を為す時はいつでも国家を滅ぼす用意がある。
このアメリカ人の強い信念があるから、国家は国民を恐れ、国民の自由を保障している。そして、自由の為なら国民は結束する。
対して、古くから為政者を恐れ、仰ぎ見て従って来た日本人は国家に舐められている。簡単に統制しやすい国民性がそこにある。
現に70数年前もそうだった。自立心が無く、行政に頼り、楽をしようとするから自由を失い、国民が国家の奴隷と化してしまう。
してみると、先の戦争は戦う前からアメリカに負けていた訳だ。強い信念を持つ自由人と、国家の奴隷では所詮勝負にはならない。

最近の日本は、欧米並みに核家族化が進み、個人的にも地域集団から切り離されて、孤立感を抱いている日本人がたくさんいる。
そのせいかブログを見ても、右も左も国家に何とかしてくれと書いている。君達は国家が何かしてくれないと何も出来ないのか?
これは日本人だけの特徴で、何でもかんでも行政(国家)に頼ろうとする傾向が見られる。欧米社会では決してそんな事は無い。
自分は、個人の孤立化が進んでいる今こそ、日本人に自由の意味を自覚させ、鍛え直すいいチャンスが到来しているとさえ思える。
思えばアメリカ人は、家族からも地域からも切り離されて独りで大陸に入り、野獣や異民族と戦ってアメリカを開拓して行った。
アメリカ大陸を開拓した段階での功罪はあるとは言え、少なくとも、国家に頼らず独力で自らの人生を切り開いた自由の民なのだ。
すぐに国家に頼りたがる日本人では、到底アメリカ大陸の開拓は成し遂げられなかっただろう。やはりアメリカ人はすごいと思う。
そんなアメリカ人から見ると、どうも国民の自由に介入しようとする阿部首相のやり方は気に入らないらしく、余り好かれて無い。
だが、苦しい思いをして開拓するよりも、多少は自由を制限されても楽出来た方がよい…と思ってる日本人はそうではないらしい。
そんな根性だから、いつまで経ってもアメリカ人に勝てず、本物の自由も獲得出来ずに、国家に管理統制される国民に堕落する。
まず、君達は自由であるなら、自分で出来るギリギリまで自分を試せ!国家がやってくれなくとも、自分の事は自分でやるべきだ。
今いる所を西部の荒野だと思え! 「君が倒れた事に興味は無い。立ち上がる事に興味がある」 と、リンカーンも言っている。
にっちもさっちも行かなくなった時だけ、他人や国家を頼れ!その強い自立心が無くて、どうして本物の自由が獲得出来ようか。
マッカーサーは、日本人がやがてアメリカ人の様に国家を従える自由の民となる事を願って、日本に民主主義を発布したそうだ。
再び日本人が勝手に転んで国家統制を敷いたなら、もうアメリカは助け起こしてはくれない。どころか自由の敵とみなすだろう。
その時は、例え日本人であっても自分も日本国家を敵と見なす。自由と国家とどちらが尊いか?自由の方が尊いに決まっている。
国家は滅んでも自由の種がある限り必ず復活する。だが自由の無い国家は一度滅べば、ナチスドイツの如く永遠に復活しはしない。
但し、一度失った自由を取り戻すには、膨大な時間と莫大な犠牲がいる。権力はへばり付いたガムと同じで、容易には剥がせない。
楽をしたくて国家の奴隷に甘んじるか?荒野を開拓する自由の民になるか?は、今後の日本人次第だと思う。

~続く~

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~ Comment ~


こんにちは^^

国家に限らず何かの集団にしても日本人って上に逆らえない奴隷気質がありますね。
アメリカでは実力のある者が上に立つのに日本は年功序列。
先輩を敬う気持ちも大事だけど先輩に依存し切っていて自ら行動しない。
どんなに実力があっても世代交代まで花が開けないのはもったいない。
#3120[2015/12/05 10:39]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 国家に限らず何かの集団にしても日本人って上に逆らえない奴隷気質がありますね。
> アメリカでは実力のある者が上に立つのに日本は年功序列。

「物事は平等には作られていない だが合衆国の法の元においては平等である」
これがアメリカ人の自負心です…人生を長く生きた人は敬うが、人としては同じ。
例え、相手が国家であっても、人であっても、アメリカ人は奴隷にはならない。
但し、平等と言うのは自立してこそ平等…自由と平等は対を為す概念なんです^^
#3121[2015/12/05 13:35]  sado jo  URL 

大いに同感ですね

ただ、管理された方が楽というのはわからないでもないです

とはいえ、奴属なのは確実ですが

そういえば、20代の頃は、革命という建前で、組織というあまりにもデカイ相手に、真っ向からぶつかってましたな(汗)

もちろんことごとく玉砕されましたが(汗)

しかし、幸か不幸か自分は生き延びてしまったので、今はより狡猾且つ姑息なやり方で組織を利用しつつ、自由へ向う機会を伺っています
#3122[2015/12/05 16:14]  blackout  URL 

Re: blackout様COありがとうございます^^

> 管理された方が楽というのはわからないでもないです
> とはいえ、奴属なのは確実ですが

自分の自由意志で従ってるなら奴隷では無いが、従わされているのなら奴隷です。
組織にはそう言う矛盾がありますが、社会で生きる為に奴隷の役割を演じる事もある。
但し、その立場が楽だと安住してしまったら、本物の奴隷に堕落してしまいます。
向上心を忘れずに自立する事…奴隷は一生奴隷だが、自由人は自分の意志で進歩します。
動かされているか?自分が動かしてやってるか?奴隷と自由人の差はそこにありますね^^
#3123[2015/12/05 16:47]  sado jo  URL 

国家とは、その名の通り、国民が住む家なのであり、国民がいない家は、空き家と同じ、無用の長物になると思います。
家が先ではなく、国民が先ですよね。
それを家がでしゃばるのは、家ではなく、牢屋です。
#3124[2015/12/05 17:07]  マウントエレファント  URL  [Edit]

Re: マウントエレファント様COありがとうございます^^

> 国家とは、その名の通り、国民が住む家なのであり、国民がいない家は、空き家と同じ、無用の長物になると思います。
> 家が先ではなく、国民が先ですよね。それを家がでしゃばるのは、家ではなく、牢屋です。

「俺が主人、国民も国家も、主人の財産」スターリンの様な国家元首はろくで無しの家長です。
まさか、ウチの首相は奴隷制時代の南部の地主みたいな目で国民を見てないでしょうね?(笑)
時代遅れの思想を持つ政治家は、国家を奴隷小屋にしてしまいます。結果、国民が不幸になる><
ちなみに民主主義では国民が主人で、国家はその奴隷…もとい召使いだと明記されています^^
#3125[2015/12/05 18:27]  sado jo  URL 

こんばんは~♪
アメリカが自由だとは笑ってしまいます。
アメリカほど差別の多い欺瞞的な国は世界の中でもただ一国ですよ。
アメリカを自由の国だと思い込んでいる方が狂気の沙汰だと思いますね。
1パーセントの自由を謳歌している連中と、差別と格差に苦しんでいる99パーセントの国民との大きな壁を無視した妄想に過ぎない評論だと思います。

真の自由と民主主義はアメリカ合衆国は何一つ持ち合わせていません。
だん他国へ侵略戦争を繰り返し、無辜の民を殺戮し続けている国に正当性などなく自分勝手な利己主義のどこが自由でしょうか。

自由と民主主義を希求する人民がいなければ自由な国家などあり得ません。
人民がいてこそはじめて国家が成り立つもので、日本の民主主義が遅々として進まないこととはまったく別問題です。
#3126[2015/12/05 19:39]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

逆に言えば、富の格差や人種の格差は、合衆国憲法が個人の自由を保障してるからだと言えます。
国家は、個人の財産や思想(言論)の自由を制限出来ない。だから自由の国なのではないかな?
日本国家は個人の生活に立ち入ろうとするが、米国国家は個人を自由にさせている大きな違い。
アメリカの矛盾は個人の自由から出ているが、中国やロシアの矛盾は国家統制から出ている。
どちらが良いと考えるかは、これまた日本人個々の自由に委ねられます(笑)
#3127[2015/12/05 20:10]  sado jo  URL 

管理社会が正しいと思って安心を覚える人がいれば、
自由を重んじるべきだという人もいるのが世の中ですしね。
どちらも間違っているとは言えませんが、
自分がどちらを尊重したいかは考えてもいい気はしますね(´・ω・`)
#3128[2015/12/05 22:55]  ツバサ  URL 

Re: ツバサ様COありがとうございます^^

> 管理社会が正しいと思って安心を覚える人がいれば、
> 自由を重んじるべきだという人もいるのが世の中ですしね。
> 自分がどちらを尊重したいかは考えてもいい気はしますね(´・ω・`)

一般的な国民から見れば、旧ソ連の様な統制国家の方が楽に決まってますね。
自分で考えずに命令に従っときゃいいし、全て国家がしてくれるから楽チンです。
民主主義は、国民があれこれ考えてしなきゃならない。その分国民に負担が掛かる。
でも、好きな事を言い、好きな事をして暮らせます。どちらを選びますか?(笑)
#3129[2015/12/06 00:20]  sado jo  URL 

戦前の日本人はそうでした。

 福沢諭吉さんも学問のススメのなかで国民一人一人が独立して初めて国家が独立できるというような事を言っていましたし、第2次大戦で負ける前までの日本には国民の間にそういった意識が強くありました。
 戦後GHQに骨抜きにされて以降の日本人の依存気質は僕も大問題だと思っています。
 ぼくの動画の中でも時々言っていますが、「国民の質が国家の質」であることを再認識し、日本人1人1人が真剣に考えていかなければならないと思います。
#3226[2015/12/23 18:11]  you  URL  [Edit]

Re: you様COありがとうございます^^

同感です。明治・大正時代の日本人の方が自由で自立してました。
昭和になって軍部が台頭してから、国民みんなが軍部頼みになってしまいました><
軍部の独走を許し、結果があのザマ…関東軍が無茶しなくても満州の資源は確保出来たはず。
無茶をするから欧米に目を付けられて狙われた訳です…国民はもっとしっかりしなければね^^
#3228[2015/12/23 18:53]  sado jo  URL 














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