シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

穏やかで深い愛の歌 「青い瞳のステラ 1962年夏…」

1945年(昭和20年) 日本の敗戦に伴って、戦後復興の為、たくさんのアメリカ人が日本に渡って来ました。
行政官・軍人・医師・教育者・技術者など…その中に、一組の初老の夫婦がいました。
何の仕事だったのか分かりませんが、ステラの夫も、日本の復興に力を尽くしたアメリカ人の一人でした。
やがて日本での歳月は流れ、日本を深く愛した夫は病に倒れて、故郷を遠く離れた異国の地で眠りにつきます。
一人日本に取り残されたステラは、一度は子供たちの居る、故郷のテネシーへ帰ろうと思いました。
アメリカに帰れば子供たちにも会える、きっと、もう可愛い孫も生まれている事だろう。
しかし彼女は、異国の地で眠る愛する夫を残して、一人でアメリカに帰る事は、ついに出来なかったのです。
異国でたった一人で年老いるわびしさ…そんな彼女は、一人の日本人の少年を可愛がり、孤独を癒しました。
港でアメリカに行く船を一緒に眺めたり、ブルースを聴いたり、ワルツを踊ったり…
そうして、望郷の想いを胸に抱きながら、ついにステラは愛する夫の眠る日本の土となったのです。

「青い瞳のステラ 1962年夏…」は、彼女に可愛がられた少年の思い出から生まれました。
その歌の背景にあるのは、激しい愛でもなく、燃え上がる様な恋でもありません。
穏やかで優しい、ステラと夫の「深い夫婦の愛」の物語が秘められでいるのです。
そんな愛を紡ぐ事が出来たら、どんなに幸せな事でしょう。悔いの無い人生だろうと思います。
妻を亡くした私には、もはやとうに叶わぬ夢となってしまいました。
旦那様は、どうか奥様を大事にして差上げて下さい。貴方の側に居る人は、かけがえの無い人生の伴侶なのです。
この歌を聴く度に、亡き妻の事を思い出します。私の一番好きな「心の歌」なのかも知れません。

「故・柳ジョージ&レイニーウッド」がしっとりと歌い上げています。聴いて下さい。



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赤いキャンディ 包んでくれたのは
古い ニュース・ペーパー
白いペンキ 何度も塗りかえす
夏の風の中で…

今頃 故郷のテネシーあたり
刈り入れ時さと カタコト混じりで
バルコニーから のぞくあんたは
ブロンドさえも 色褪せてた

派手な化粧 振り撒くオー・デ・コロン
自慢の 胸のペンダント
俺の髪を 撫でまわしながら
開けてみせた 写真

もう一度 船に乗る夢ばかり
風邪をひいた日に うわ言のように
好きなブルース かけてた夜は
決って夜明けに すすり泣いてた

After midnight
哀しみは 永遠の眠りについたかい

After midnight
哀しみは 海を渡って行ったかい

沖を通る 貨物船ながめ
テネシー・ワルツ 歌おう
うまいもんさ あんたに教わった
ちょっとイカシタ ステップ

ほめてくれよ しゃがれた声で
芝生の下で 眠っていずに…
ほめてくれよ Blue eyes 細めて
芝生の下で 眠っていずに…
 
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