シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

オリジナル詩集

神のいない世界地図

魔王の戦い

神のいない世界地図

神のいない世界を
二人の魔王が のし歩く

その一人は 愛国国家主義
その一人は 市場経済主義

一人は大衆を扇動して 狭い縄張りを守る事に拘り
人々を分断して よそから来た者を排除しようとする

もう一人は 国境を超えて 世界に縄張りを広げ
貪欲な欲望のままに 人々を飲み込もうとしている

困った事に人々は どちらの魔王にも手を貸している

一方で 愛国国家主義者の ポピュリズム(*)に耳を貸し
彼らの言う事に 扇動されて その勢力を増長させながら

一方では 市場経済主義者の下で 食べる為に働き
銀行に預金をして 彼らに資金を与えてしまっている

力による強権支配主義か? 貪欲な金権資本主義か?

ナショナリズムを支持する人々が 50%
グローバリズムを支持する人々が 50%
それが 現在の世界の人々の 心理地図らしい

片や国境を閉ざす魔王 片や国境を抉じ開ける魔王
二人の魔王は お互いに譲らず お互いに相容れない
人々に執り憑いた 二人の魔王が 今日も世界で争い合う

神のいない世界で 二人の魔王が 今日も戦いを繰り広げ
その度に 世界で誰かが 死んでゆく



映画“借りぐらしのアリエッティ”より「A Different World」 歌とケルティックハーブ:セシル・コルベル

Different World=異なる世界観、異なる価値観を持つ者同士は、互いに争い合うしか本当に道は無いのだろうか?
映画を観て思ったのは共存・共生への希望でした「沖縄基地反対運動」を主導するジブリの宮崎監督の思いがよく理解出来ます。
「借りぐらしのアリエッティ」は全米で空前の大ヒットを記録しました。アメリカ人も本心では、平和と共存・共生を望んでいる様です。


にほんブログ村 ポエムブログへ
クリックをお願いします
 


今日の世界の混乱は、冷戦終結後に欧米資本企業が、急激に途上国や旧共産諸国に勢力を拡大した事に起因します。
人々は、外国企業と外国人の流入により、民族の伝統や宗教などのアイデンティティが奪われる事に恐れを為しました。
拡大する欧米資本へ反発が、イスラム世界や旧共産圏にナショナリズムを呼び起こし、宗教運動や愛国運動への引き金となり、
一方で、資本が流出した欧米諸国では、経済が停滞して、以前の豊かな生活が享受出来なくなり、愛国国家主義が台頭しました。
現在、相反する二重のナショナリズムの葛藤の中で、欧米諸国が推進して来たグローバリズムは行き詰まってしまっています。
世界の平均化と言う試みは間違っていたとは思えない…なぜなら私達は、そのお陰で海外から資源、食料、物資を入手してます。
ただ、その手法は誤りだった様な気がします。欧米諸国の最終目標である「経済による世界の統合」にはほど遠いやり方でした><

(*)ポピュリズム=耳障りの良い事を言って、既存の社会に不満を持つ大衆を扇動、動員して、国家の転覆を図る政治手法。
歴史上は、シーザーやレーニン、ヒトラーなどがいる。現代では米国のトランプ氏や、欧州の極右政党党首がこの手法を使う。
ポピュリズムが台頭すると、高い見識を持つ知識人が追放され、権力が強いリーダーに集中し、愚衆政治になる危険性が高い。
その結果、国民の自由が奪われ、強権支配国家が生まれ、ポピュリズムを支持した国民自体が、却って害をこうむる事になる。

 
関連記事
スポンサーサイト
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼シムーン第二章 ~乙女達の祈り~
もくじ  3kaku_s_L.png ▼ゴジラ奇譚
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼未来戦艦大和
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼ビーストハンター
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼地球年代記 ~カルマ~
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼まぼろし
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼やさしい刑事
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼幻影の艦隊
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼その他の小説
もくじ  3kaku_s_L.png オリジナル詩集
もくじ  3kaku_s_L.png 随想/論文集
もくじ  3kaku_s_L.png 死とは何か?
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  ↑記事冒頭へ  
←かあさん    →日本が取れる第三の道

~ Comment ~


人それぞれが違うように国それぞれも違いますからね
私は1人の人間を1つの国に例えて考えることがあります。
個人の間で共通する常識(法律)があればそうでないものもあるから
みんなの間で1人が提案した規則を守ろうと言っても当然気に食わない人もいる。
本当の国で考えるとさらにその範囲は広くなるから自国だけでも統率って難しいんですよね。
#4295[2016/05/29 08:25]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 個人の間で共通する常識(法律)があればそうでないものもあるから
> みんなの間で1人が提案した規則を守ろうと言っても当然気に食わない人もいる。
> 本当の国で考えるとさらにその範囲は広くなるから自国だけでも統率って難しいんですよね。

民の声(意思)なるものが、実は民の声では無かったりする場合がしばしばあります。
戦前の日本やドイツの如く、誰かの操り人形だったりする…なので民の声は信用ならない。
民はその時代の雰囲気に流されやすい…時流では無く、人の道義を先に立てて考えるべき。
民がそうすれば、誤解や争い(戦争)はず~っと減るんですけどね^^
#4296[2016/05/29 13:21]  sado jo  URL 

世界観には第三のものがあるはずです。
それにそろそろ気がつく人間社会であってほしいですね。
#4297[2016/05/29 17:17]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 世界観には第三のものがあるはずです。
> それにそろそろ気がつく人間社会であってほしいですね。

勿論、第三の道はあります。だから敢て「神のいない…」と題しました。
しかし人は、広島でオバマ大統領が言った「共存・共生」の道を取ろうとはしません。
理想の道には利益が無いからです…自分が人間は元来「生悪」だと言うのはそこです。
だが、利益を餌に「生悪な狼」を「善き犬」に変えて、飼い馴らす事は出来ます(笑)
#4298[2016/05/29 18:06]  sado jo  URL 

選択肢が限られていて、どちらも選びたくないというなら、
他の選択肢を作るしかないですが、
その理想を実現させるための支持を得るのは難しい事ですしね。
#4299[2016/05/29 20:05]  ツバサ  URL 

Re: ツバサ様COありがとうございます^^

> その理想を実現させるための支持を得るのは難しい事ですしね。

愛国主義者や、民族主義者には、最終的に他国や他民族との戦争と言う選択肢しか無い。
一方、貪欲な市場経済主義者には、ある大きな理想を与えてやる事が可能ではあります。
「なら、その力で世界を統合してみろ!その方が儲かるぞ。その代り全世界に責任を持て」
世界は経済主導の富豪帝国になるが、少なくとも紛争や戦争の脅威からは遠ざかります。
人々の理想通りに行かないなら、財界に花を持たせて庶民がタカる究極の選択(笑)
#4300[2016/05/29 20:47]  sado jo  URL 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
#4301[2016/05/30 20:08]     

Re: m様COありがとうございます^^

確かに悪魔の概念は、大人になると変化して現実のものになりますね。
甘い言葉で誘惑してくる悪魔=うっかり誘いに乗ると痛い目に遭います。私もその手の悪魔に誘われて、アベノミクス崩壊で大損しました><
脅しを掛けて来る悪魔=「中国人が侵略して来る」と言われて周りを見たら、確かに可愛い中国の小悪魔ちゃん達が、コンビニやスーパーのレジを占領してました。
どうせならついでに、幾つになっても結婚出来ない日本の若者のハートも占領してやって下さい。あなた方の侵略を歓迎いたします ♪(笑)
#4302[2016/05/30 20:48]  sado jo  URL 

おはようございます。
ずっしりと来る重い詩だなと思いました。
#4303[2016/05/31 08:11]  ネリム  URL  [Edit]

Re: ネリム様COありがとうございます^^

> ずっしりと来る重い詩だなと思いました。

欲望と他国・他民族への悪意が世界を動かす…これが人間の正体なら悲しい事です><
長い間、世界を苦しめた冷戦と言う癌を除去したはずが、癌細胞が世界中に散らばった。
主張がナショナリズムvsグローバリズムに変っただけで、根本的には冷戦構造と同じです。
東西冷戦が終わった時点で、人々はもっと高い理想に向かって進むべきだったんですがね。
#4304[2016/05/31 18:24]  sado jo  URL 

極端に、偏らないのが、ホントの平等で。
不安定で、目が離せないけど、バランス、取りながら、が良いと思うのです。
どちらに、偏っても、腐敗して、既得権益になるし。
自分と、違う価値観と、お互い、折り合いを付けながら、暮らすのが、自由な社会、だと思うのです。

かしこ
#4305[2016/05/31 23:24]  みかんゼリー  URL 

Re: みかんゼリー様COありがとうございます^^

> 極端に、偏らないのが、ホントの平等で。
> どちらに、偏っても、腐敗して、既得権益になるし。
> 自分と、違う価値観と、お互い、折り合いを付けながら、暮らすのが、自由な社会、だと思うのです。

その通り!…「民主主義=多数決」と誤解している日本人が以外と多いです。
だが、ギリシャで発祥した民主主義は、多数の意見を取りまとめるのが原則でした。
複数の違う意見と意見に折り合いを付ける…現代で言うなら多党制政治になります。
だから自由が確保されたんです…両大統領候補とも不人気な所を見ると、アメリカの二大政党制政治は、もう限界に来ている様ですよ^^
#4306[2016/06/01 00:04]  sado jo  URL 














管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


  ↑記事冒頭へ  
←かあさん    →日本が取れる第三の道