シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

オリジナル詩集

長編連詩 「ヒトよ眠れ(7)」 ~簒奪に明け暮れる西洋文明~

中世戦争

長編連詩 「ヒトよ眠れ(7)」 ~簒奪に明け暮れる西洋文明~

アジア各地から発掘される 古代の遺跡には 面白い特徴がある
ヨーロッパや中近東の 遺跡の中から 掘り出された遺物には
圧倒的に 剣や槍などの武器や 鎧や馬具などの 武具が多い
けれども アジアの遺跡の出土物には 武器や武具の類が少ない
これは 何を表して 何を意味しているのだろうか?

人間は 集団で農耕を始めた事により 文明を作ったと言われる
だがその形は アジアとヨーロッパや中近東では 大きく違っていた
ヨーロッパや中近東の土地は 土壌に養分が少なく 元来痩せている
そこを農地にするには 大規模な灌漑工事が 必要になってくる
大量の人員を投入し 大掛かりな土木工事を しなければならない
そのため早くから 人々を纏めて統率する 中央集権国家が生まれた

対して 土壌の豊かなアジアでは そこにある自然をそのまま利用した
自生している作物を 川などの畔に持ってきて 纏めて植えればよかった
だから 大規模な灌漑工事を必要とせず 国家的集団も形成されなかった
この事は 黄河文明とほぼ時を同じくして 広い中国の各地において
類似の文明が 散在していた事実が 最近の発掘調査で証明されている
驚く事に古代の中国は 今に見られる 中央集権国家ではなかったのだ

土壌が豊かで 多くの人々を養えるアジアでは 誰も食べる事に困らなかった
一方 土地の痩せたヨーロッパや中近東では 収穫の分配を巡って争いが起きた
人々は 奪うために武器を手に取った 奪われぬように武器を手に取った
何とヨーロッパや中近東の文明は 成立した時点から 簒奪する文明だった
彼らの文明は 最初っから 武力なくしては成り立たないものだったのだ
多くの国々が争い合い 多くの民族が豊かな国に浸入して 人々を簒奪した
そして 馬の代わりに船を手に入れた彼らは アジア地域にも侵攻してきた
その挙句に アジア人に戦い方を教え 豊かだったアジアを変えてしまった

未だに 西洋文明の末裔達は 凝りもせずに 世界中で争っている
どうやら 先祖が作った 簒奪する文明の習性が 抜けていないらしい
アジア文明が ヨーロッパや中近東の文明と 出会ってしまったのが
我々アジア人にとっての そもそもの 不幸の始まりだった



ガンダーラ 歌:ゴダイゴ

豊かな大地に華開いた平和なアジア文明は、その昔、侵攻してきたアメリカ、ロシア、欧州列強に破壊されてしまいました。
我々アジア人は、遠い遥かな昔には手を取り合って共に生きていた事を忘れてはならない…今の時代だからこそなおさらです。


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世界の三大宗教発祥の根源を見ると、それらがはっきりした文明の違いを表している事が分かります。
キリスト教とイスラム教は痩せている土地に住むが故に、奪い合い、簒奪し合う人々の争いを鎮める為に説かれた理念です。
だが、アジアで生まれた仏教は、例え豊かではあっても、人間が避けられぬ「生老病死」を解決する為に説かれた理念です。
同じ心の平安を説きながら、文明の根本が異なる故に、仏教は他の宗教よりも、遥かに抜きん出た哲学体系を持っています。
今は貧しいアジア・南米・アフリカは、実は多くの人口を養える豊かな地域であり、誰も他の地へ移住しようとはしなかった。
だがそれらの地は、自らの教祖の教えを無視するキリスト教徒とイスラム教徒に簒奪された。彼らこそが貧しい者だったのだ。
驚く事に彼らの経典には、人間の根本的な問題を解決する答えが何一つ書いて無い…武力によって物事を解決しようとする
ヨーロッパや中近東文明の欠陥はそこなのです。世界の問題を解決出来るのは、平和なアジア文明が持っていた理念だけです。
 
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~ Comment ~


共生するなんてもってのほかのようですね(笑)。
まあ、それぞれに縄張りがあるのは間違いないだろうけど
動物の名残が現代まで続いているとは。ヒトも所詮は動物ですね。
動物にはこのほうが手っ取り早いけど
人間は文明を築き上げたから自ら動物と区別するようになったのではないのか。
#4327[2016/06/05 08:40]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 共生するなんてもってのほかのようですね(笑)。
> まあ、それぞれに縄張りがあるのは間違いないだろうけど
> 動物の名残が現代まで続いているとは。ヒトも所詮は動物ですね。

アジア文明と違って、西洋文明には発祥した当初から武力闘争の痕跡があります。
どちらも縄張りと言うものはありますが、アジア文明の方がより共同体(群れ)に近いです。
なので分けるとしたら、西洋は「肉食文明」、アジアは「草食文明」になるのかな。
同じ動物でも質が違いますので、闘争をやったら、小柄なアジア人は所詮奴らには勝てません。
野蛮なティラノサウルスと、大人しいステゴサウルスくらいの差がありますのでね(笑)
#4328[2016/06/05 14:04]  sado jo  URL 

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
#4330[2016/06/05 17:57]     

Re: m様COありがとうございます^^

確かに「ガンダーラ」と聞くと、アジアの深い懐に抱かれた様な気持ちになります^^
古い時代、アジア各地には平和で豊かな田園風景が広がっていたんだろうと思います。
ふと、チベットの風景が浮かびます…アジアの中では貧しい地域だが、昔人々は心豊かで平和な暮しを営んでいた。西洋人が共産主義思想を持ち込んで中国人を感化するまではね。
振り返ると、西洋人はアジアに、戦の元になる物質文明と言う害しか齎さなかった><
#4332[2016/06/05 19:16]  sado jo  URL 

環境の違いによって、
どんな生活になるかも変わってきますしね。
環境がよくない場所の方が文明は進歩しますが、
その分争いも多いですしね。
#4333[2016/06/05 19:33]  ツバサ  URL 

Re: ツバサ様COありがとうございます^^

> 環境の違いによって、どんな生活になるかも変わってきますしね。
> 環境がよくない場所の方が文明は進歩しますが、
> その分争いも多いですしね。

日本と一部中国・韓国を除いてアジアは貧しい地域だと言われます。
が、それは西洋の基準で見た場合で、アジアは他の地域から何も簒奪しなくても、暮らしていける土壌の豊かな素晴らしい地域なのです。
西洋人に簒奪されて貧しくなったが、それでもアジアは世界一の人口密集地帯です。
アジア人は元々持っていた心を忘れて、西洋人の様に争ってはならないと思います^^
#4334[2016/06/05 19:48]  sado jo  URL 

こんにちは~~♪
いつもありがとうございます(*^^)
梅雨入りしてからムシムシする日が続いてますがそちらはいかがですかー
今週もよろしくお願いしますね(^_-)-☆
#4335[2016/06/06 17:10]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 梅雨入りしてからムシムシする日が続いてますがそちらはいかがですかー
> 今週もよろしくお願いしますね(^_-)-☆

今の物質文明が極まった末には、地球はガス雲に覆われて、年中梅雨時になるでしょう。
それでも人は、豊かな暮しを求めて戦争をする…それが逃れられぬ運命かも痴れません。
自分の小説「未来戦艦大和」は、そんな欲深い人間のサガを描く事に挑戦していますが。
梅雨時になると、不思議とその世界観の臨場感が出て来るので、筆が進みそうです(笑)
#4336[2016/06/06 17:57]  sado jo  URL 

納得!

>キリスト教とイスラム教は痩せている土地に住むが故に、
>奪い合い、簒奪し合う人々の争いを鎮める為に説かれた理念です。
>だが、アジアで生まれた仏教は、例え豊かではあっても、
>人間が避けられぬ「生老病死」を解決する為に説かれた理念です。

私は、仏教思想(初歩の段階ですが)を生きる指針としています。
すべての事象は「因縁果報」という真理から来ていること。
つまりは、環境に起こる全ての事象は必要があって起こること。
教義としては、他、諸々ありますね・・・。

他宗教を否定することはしませんが、
上記拝読させて頂き、祈祷的教義ではないと納得した次第です。
これで良いのでしょうか?

#4337[2016/06/06 22:54]  夏子  URL  [Edit]

Re: 夏子様COありがとうございます^^

> 私は、仏教思想(初歩の段階ですが)を生きる指針としています。
> すべての事象は「因縁果報」という真理から来ていること。
> つまりは、環境に起こる全ての事象は必要があって起こること。

そうです…キリスト教とイスラム教は、争いを鎮める為に「愛」や「融和」を説きます。
けれどそれは人間中心の理念です…命の起こりと、世界全体に対する考察が欠けています。
因は起こりて転び果となる。果は再び転がって縁にぶつかり、因となって新たな果を結ぶ。
この世の様相は、玉突きの如きドミノ倒しの連続なのです…現に世界の争いはそうなってます。
憎悪は憎悪を呼び、復讐は新たな復讐の因となる…人は分かっていてもそれを断ち切れない。
釈迦は因と果を悟り、悪しき縁を断ち切って、清らかな生命の根源に還る法を説いたのですね^^
#4338[2016/06/06 23:21]  sado jo  URL 

灌漑技術、進歩したから、交易も発達して。
でも、同時に、戦争の技術も、進歩して。
戦争のために、技術があるのは、悲しいです・・・

守るために、国があるのか。
攻めるために、国があるのか。
民のために、国がある、て世の中に、なって欲しいです。

かしこ
#4339[2016/06/07 00:53]  みかんゼリー  URL 

Re: みかんゼリー様COありがとうございます^^

> 灌漑技術、進歩したから、交易も発達して。
> でも、同時に、戦争の技術も、進歩して。
> 戦争のために、技術があるのは、悲しいです・・・

西洋文明は、最初っから闘争を前提とした(科学中心の)物資文明ですからね。
精神的な理念では底が浅い…18世紀頃に東洋に出会ってから、若干精神体系が変化したが。
それでも闘争を前提とした文明の本質は変らない…アジア人は飲まれない様に気を付けた方がいいです。今の中国や、昔の日本の様に覇権主義では、西洋かぶれのサルですよ(笑)
#4340[2016/06/07 01:08]  sado jo  URL 

そうですね

ヨーロッパはアルカリ土壌で、川を流れている水も石灰水同然(汗)
水よりも麦の酒の方が安いって言われてますからね

中近東は養分がなさすぎて砂だらけ(汗)

肉と麦とブドウ、そして芋と豆、あとわずかばかりの野菜ぐらいしか採れないみたいですし(汗)
肉もないところでは魚を海から獲ってくるしかないわけですし(汗)

※EUを離脱するかしないかで揺れている例の国があるグレートブリテン島は、ブドウが採れないので、リンゴでワインやブランデーを作ったりしてるみたいです

そんな環境だから、ああいう体になるんですかねぇ、やっぱり
まぁ、生き抜くのに必要だったってことなんでしょう

同じ身長でも、明らかに体の厚みが違いますからね(汗)
#4347[2016/06/08 19:35]  blackout  URL 

Re: blackout様COありがとうございます^^

> ヨーロッパはアルカリ土壌で、川を流れている水も石灰水同然(汗)
> 水よりも麦の酒の方が安いって言われてますからね
> 中近東は養分がなさすぎて砂だらけ(汗)

西洋史を読んでて面白いのは、戦争の合間につかの間の平和がある事ですね(笑)
逆にアジアでは、平和の合間に戦争があります。日本史と中国史はそうなってる。
戦いが日常の西洋人は、生き抜くのに、戦士体系にならざるを得なかったのでしょう
でも、最近の西洋人は、平和になったせいか?肩幅も狭くなり細身になってますよ(笑)
#4354[2016/06/09 01:17]  sado jo  URL 














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