シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

オリジナル詩集

大切な人を亡くされたあなたへ

粉ミルク
無限に連なる多層世界を現していた粉ミルクのラベル

大切な人を亡くされたあなたへ

粉ミルクの缶のラベルに 同じ粉ミルクを抱えた 少女が描かれていました
その缶のラベルの中の少女も また同じ粉ミルクの缶を抱えていました 
そうして それは尽きる事なく 延々と連続して連なっていました

その不思議な光景を じっと見つめていた幼い私を 突然すごいショックが襲いました
得体の知れない何かが身体を貫いて 立っていられなくなった私は 倒れてしまいました
驚いた母が 懸命に体を揺すってくれたお陰で ようやく正気を取り戻す事ができました

私が見たあれは いったい何だったのだろうか?
その意味と真実が分かるようになるまで その事件は 私にとってのトラウマでした

その時の私は 時もなく 場所もない空間にいて 世界の深淵をのぞいていたのでした
それは 悠久の空の世界 時間とか 場所とか言う概念を離れた 命の世界だったのです 

缶の少女は 幾重にも連なった世界の真の姿で 点滅していたのは 無数の命だったのです
一瞬にして消えたかに見える命は 再び手前の缶の中に現れ 或いは奥の缶の中で光りだす
どの命も 決して消滅する事はなく ただ何重にも折り重なった 多層世界の中を移動する
その光り方に応じて ある世界に現れてはひと時を過ごし また別の世界へと去ってゆく
それが 命と言うものの存在の 真実の姿なのです

命そのものに時がないのなら それは永遠に滅する事はなく 命そのものに場所がないのなら
あなたの大切な人は 今もあなたの中にいるし 遠い銀河の星々のかなたにも存在しています
そして きっとこれからも 時も場所もない世界をまたぎながら 永遠の旅人でいるでしょう

ただ悲しいかな人間は 別の世界へ移動した 命の姿をその目で見る事はできません
例えばテレビは チャンネルを変えれば 周波数の異なる 別のテレビ局の番組を見る事ができます
けれども人は 命の周波数が変化した人と 同じ空間にいても その命を捉える事ができないのです
無数の周波数を持つ命が 折り重なって飛び交っている しかし互いに見る事も 触る事もできない
それが 幾重にも層を成す世界で繰り広げられる 命の真実の姿なのです

目の前から消えたかに見える あなたの大切な人は 今もあなたのすぐ傍らに存在しています
ただ その命の周波数が異なってしまったために あなたの目には映らないだけです


<死と言うものの真実>
人はなぜ死ぬのか?なぜ死を恐れるのか?…死は命が旅をする為の手段であり、人が死を恐れるのは、行く先を知らないからです。
貴女は実家で生れ育ち、一人前の女に成長して時が満ち、新たな生きる場所を確保する為に、実家を出て今の家に嫁いだはずです。
命の旅もそれと同じです…例え旅立つ年齢は違っても、それぞれの命は時が満ちた事を知り、新たな世界へと旅立って行くのです。
ただ、あなたは前もって嫁ぐ家も、共に暮らす人達も知っており、多少の不安はあっても、新たな生活に胸を膨らませたはずです。
けれど死にゆく人は、自分の行く先も知らず、どうなるかも分からない…ただ、全てが失われる恐怖感だけに囚われてしまいます。
しかし、永遠の旅人である命にとって、ふと立ち寄ったこの世界で得たものはただの借り物であり、それらは返さくてはなりません。
名前や記憶は元より、肉体から財産に至るまで、命本来のものではなく、旅の途中の世界での必要に応じて借りたものだからです。
これから行く先に同じものがあるのか?ないのか?自分がどんな姿になるかさえ分からないのだから、それらは無意味なものです。
死にゆく人が病などを患うのは、それらを捨て去り、次の世界へと赴く旅の準備であり、本来の命である自分を自覚するためです。
その意味で、自殺や事故死は避けたいものです…前者は不幸な状態を引きずり、後者は準備のないままに旅立ってしまうからです。
こうして、元は人間の姿を纏っていた命は、個々の生き様に応じ、思いに応じて、それぞれの世界へと旅立って行く事になります。
人が高次の世界へと旅立つか?低次の世界へと旅立つか?は、人それぞれの生き方によって決まります。



雪のひとひら 歌:黒石ひとみ

にほんブログ村 ポエムブログへ
クリックをお願いします
 
関連記事
スポンサーサイト
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼シムーン第二章 ~乙女達の祈り~
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼未来戦艦大和
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼ビーストハンター
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼クロニクル ~カルマ~
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼まぼろし
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼やさしい刑事
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼幻影の艦隊
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼その他の小説
もくじ  3kaku_s_L.png オリジナル詩集
もくじ  3kaku_s_L.png 随想/論文集
もくじ  3kaku_s_L.png 死とは何か?
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  ↑記事冒頭へ  
←ゆでガエル    →ヒロシマ ~The Seventh Seal of City~

~ Comment ~


合わせ鏡みたいで面白いデザインですね。
いろいろといわくのある現象ですが、幼い頃はその不思議な魅力に惹かれてました。
普段は理系の私ですが、霊は確かに存在するのだと思います。
5月のある日、廃墟へ行ったときのことですが
ある廊下だけ異様に寒く、これ以上立ち入ってはいけないモノを感じました。
って、なんだかホラーになってしまいましたね。
#4635[2016/08/07 22:50]  西條すみれ  URL 

>人が高次の世界へと旅立つか?低次の世界へと旅立つか?は、人それぞれの生き方によって決まります。

全てが同じ場所に行くことを祈ります。

神も人も共に暮らす獣は入れぬ新天地。
ではなく神も悪魔も人も獣も全てが共に暮らす世界へと。

世界が終わるとき、命を描く連中がいるのだと思います。
騎士が駆け抜け、ドラゴンが空を舞うその中で
彼らと彼らに連なる者達を描くものが。
そして、その世界で彼らは共に暮らしていく。
プリンセスチュチュの悲劇を描き続ける永久機関ではなく。
命を描き続ける永久機関によって。

いつか次の場所が出来るその時まで。

そして、いつの日か現れる人間に代わる何かは人の遺物を見て何を思うのか

博物館にでも飾られたそれ子供たちにみせながら
「これは何なんですか?」
「どうやら私たちの前にも文明というものを持った種がいたようです。これと同様のものが各地から出土しています。地下深い場所に描かれたものから、これのようにわけのわからぬものまで」
「しかし最近になってこの石には何か文字が彫られていたことが分かってきました。そしてその解読出来たものが…、さぁ問題です、何と書かれていたでしょう?」
(中略)
「ここにはこう書かれていました。命をここに残す、と。どうやら各地の壁画は彼らを描いたものなようです」
「でも、ここには違う種(悪魔、天使、猫耳、ゴジラ、アトム、ウルトラマン)も描かれていますよ」
「それは分かりません、わかっているのは彼らの技術ではそれらと関わることなどできなかったはずですし自ら生み出すこともできなかったはずです。」

みたいな石(絵、書)の中の永遠へと旅立つことになるのではないでしょうか。
出来ることならそこには分け隔てなく全てが記されることを祈ります。

未来が
ウルトラマンみたいな種がが君臨する世界なのか
猫耳が君臨し、天使みたいな種に首輪がついている世界かはわかりませんが
そんな未来が来たのだとしたら誰もが羨むようような命を描いた書であってほしいと思います。
#4636[2016/08/08 02:28]  野良猫  URL  [Edit]

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 合わせ鏡みたいで面白いデザインですね。
> いろいろといわくのある現象ですが、幼い頃はその不思議な魅力に惹かれてました。

今いる世界が、素粒子~星雲まで無数の階層で連なってる様に命にも無限の階層があります。
その階層は同時空間に重なってますが、周波数が異なっているので、互いに干渉はしません。
命は固有の存在ではなく、ある周波数域の波動の現れの違いで、その世界全体が命なのです。
つまり、我々が異なると認識している色や形、思念などは、波動の現れ方の違いなんですね。
人は、その周波数域に一瞬の波として現れ、チャンネルを変えて別の次元へ去っていきます。
周波数の変化は各々の生き方に応じて違うので、どの周波数に変化したか?は不明です(笑)
#4637[2016/08/08 11:14]  sado jo  URL 

Re: 野良猫様COありがとうございます^^

「神様、天国を二つに分けないで下さい」~Planetarian ちいさなほしのゆめ~ 9月3日 劇場公開
ですか?…残念ながら、世界は出来た時から縦に無限の階層。横に異なる時間軸を持つ多次元構造
で構成されてますからね。愛し合って心中したロミオとジュリエットは天国で結ばれないんです(笑)
唯一の救いは、命そのものには時と場所の概念が無いので、あらゆる世界や次元を旅してるうちに、
ふと巡り合うかも知れません…なぜなら、彼らは地球にもいるし、遥か宇宙の彼方にもいるからです。
ジュラ紀にも存在したし、現代にも存在します…どころか、ありとあらゆる時代の中にいるのです。
人は「命」と言う時間も空間も無い宝箱を備えてるんですが、残念ながらそれが生かされてません。
目の前の煩わしさに囚われて争うだけで、自分が何者なのか?すら分かっていませんからね^^
#4638[2016/08/08 12:31]  sado jo  URL 

こんにちは~♪
いつもありがとうございます(*^^)
今週もよろしくお願いします。
今日の私の地方はメチャクチャ暑くなっています。
恐らく今季最高になるでしょう☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
#4639[2016/08/08 16:44]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 今日の私の地方はメチャクチャ暑くなっています。
> 恐らく今季最高になるでしょう☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

海に面した国は、海水温の影響で過剰な暑さにはならないのが気象学の常識です。
昨今の気候を見ると、その常識を覆すほどの異変が地球表面で起きていると言う事です。
何でしょうかね、これは?…やっぱり、人類そのものに責任があるのかな?う~ん。
#4640[2016/08/08 17:12]  sado jo  URL 

こんばんわ
生死は避けられない問題だと思いました
#4641[2016/08/08 19:12]  ネリム  URL  [Edit]

Re: ネリム様COありがとうございます^^

> 生死は避けられない問題だと思いました

そうですね…さっきまで生きて動いていた人が、突然ただの物体(骸)になる。
じゃ、今までその人を動かしていたのは何だったんだろう?…心臓?、それとも魂?
いいぇ、その人はそれまで受信していた命の受信機能を失ったから停止したんですね。
命は空であり個にあらず、時も場所もない存在…人はその力で生かされていたんですよ^^
#4642[2016/08/08 22:27]  sado jo  URL 

>「神様、天国を二つに分けないで下さい」~Planetarian ちいさなほしのゆめ~ 9月3日 劇場公開
ですか?

自分としては映画「タイムマシン」の未来の図書館の案内係(AI付きホログラム投影機)がイメージだったのですが、9月公開の映画も似た感じですね。
ヒロシマの記事を読んで第七の封印というのが気になって調べてヨハネの黙示録のウィキペディア読んでるうちに命の書関連でドロッセルマイヤーとタイムマシンが思い出されたのでそっちのイメージで書きました。
ちいさなほしのゆめやタイムマシンのように稼働している感じではなく完全に壊れ金属としてしか見られないほど遠い未来ではって感じのイメージです。

>愛し合って心中したロミオとジュリエットは天国で結ばれないんです

でも、同時に別の誰かの介入によって無理やりハッピーエンドにされているかもしれません
子供の勝手で本の上からクレヨンで塗り替えてしまうみたいに
「ふたりは いきて えいえんにむすばれるのでした」
となっているかもしれないのでは?

その気になれば恐竜も原爆も自分の願望一つで書き換えてしまう。
それが人間では?
#4643[2016/08/10 11:28]  野良猫  URL  [Edit]

こんにちは~♪
いつもありがとうございます(*^^)
粉ミルクの缶自体を見たことがありませんが、人の死にもいろいろあります。
人の生死を軽々には語れません。
今日も暑くなりましたね。
もうすぐお盆ですけどいい加減涼しくなってほしいですね(^^ゞ
熱中症にはご注意を(^_-)-☆
#4644[2016/08/10 16:49]  まり姫  URL  [Edit]

Re: 野良猫様COありがとうございます^^

人は夢に描いた事を現実化し、頭で想像したものを創造する生き物ですからね^^
なので、いずれタイムマシンも作ってしまうと思います。その場合、過去は改変されるのか?
広島の原爆に関しては、やはりこれも科学者の夢や想像から生まれたものには違いありません。
大勢の人間をたった一発の爆弾で殺す…そんな神にも似た夢を見なかったとは言わせません。
人間の「正しい」と言う基準は曖昧です…こっちから見れば悪だし、反対側から見れば善です。
命に人の手を介在させるには、まだまだ人間は幼稚すぎる。歴史にも多くの間違いがあります。
#4645[2016/08/10 18:22]  sado jo  URL 

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 粉ミルクの缶自体を見たことがありませんが、人の死にもいろいろあります。
> 人の生死を軽々には語れません。

確かに…昔、キリスト信者さんと討論してて、こっぴどく叱られた事がありました。
「君が死んで天国に行き、そこからこの世を見たら、この世の人は死んでる事にならないか?」
自分は生と死は、対極にある裏表の現れと思ってますから、反対側から見たらそうなります。
でも、宗教の信者さんから見たら「神を冒涜している」となってしまったんですね(笑)
人によって死生観は違いますから、何が正解かは経験してみなければ解らないです…う~ん。
#4646[2016/08/10 20:20]  sado jo  URL 














管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


  ↑記事冒頭へ  
←ゆでガエル    →ヒロシマ ~The Seventh Seal of City~