シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

▼シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

「シムーン第二章 ~乙女達の祈り~」に寄せて

Simoun 05 白い孤独

名作「エルフェンリート」がエログロアニメだと誤解されている様に、「シムーン」もまた百合アニメだと誤解を受けています。
前者もそうですが、実は「シムーン」の中には、とても深い作者の意図と思いもよらない真実が秘められているのです。
物語と言うのは表面だけを見るのではなく、作品に込められた意図と真実を読み解いてゆく所に鑑賞する醍醐味があります。
「シムーン」は、百合表現に彩られたSFファンタジーと言う形を取りながら、その内容にはとても奥の深いものがあります。
本来なら60話位の大作なのですが、放映の都合からか26話に圧縮した為、多くの疑問を残したままで終わりました。

アニメ「シムーン」名場面 : 嘆きのネヴィリルとアーエル (ユーチューブのリンク)

まず、シムーンなる謎の飛行艇はどこから来たのか?なぜ、宮国だけに埋まっているのか?
それは、人類はどこから来て、どこへ行こうとしているのか?と言う永遠のテーマに繋がります。

さらに、なぜシムーンはシムーン・シュヴィラと呼ばれる思春期の少女巫女にしか動かせないのか?

宗教上の秘密とされている時間と空間を操る二つのヘリカルモートレスに秘められている謎とは何なのか??

その秘密を探ろうとして、シムーンを解体したドミヌーラが中をのぞいた途端に卒倒して倒れたのはなぜか?
螺旋状のヘリカルモートレスの空洞にドミヌーラが見たものは果たしていったい何だったのか?

その後で、なぜドミヌーラは礼拝堂に安置されているテンプスパティムの像を破壊したのか?

シムーンが空に描くリ・マージョンは、なぜ破壊的なエネルギーを生じさせるのか?

時空を越えると伝えられる伝説の「翠玉のリ・マージョン」にはどんな秘密が秘められているのか?
翠玉のリ・マージョンを描く事に失敗して、煙の如く消えてしまったアムリアはどこへ行ったのか?

また、アーエルの祖父を初め、大宮煌オナシアやドミヌーラがいたコール・デクストラにはどんな秘密があったのか?

アーエルが大切にしている祖父の形見の風琴は、なぜ謎に包まれた場所で勝手に鳴り出すのか?

アルクスプリーマで「アーエル!」と叫んで自爆したはずのアングラスの遺体が、なぜ遺跡の地下にあったのか?
リモネも言っていたブルングム語の「アーエル=至上の愛」の名を持つアーエルにはどんな出生の秘密が隠されているのか?

大宮煌オナシアやドミヌーラの身体からこぼれ落ちる燐粉の正体は、いったい何なのか?

アヌビトゥフが言った「少女達は、ただシムーンに運ばれて行くだけだ」とはどう言う意味なのか?
さらに彼が言った「希望の大地」とはどこを意味するのか?またそれはどこに存在するのか?


それらの数々の疑問は、放映されたアニメの劇中では、まったく明かされないままに終わってしまいました。
言い換えればアニメ「シムーン」は物語の序章であり、それら数多の謎を解く為には「第二章」が必要だと考えました。
本二次創作「シムーン第二章 ~乙女達の祈り~」では、不肖わたくしがそれら数多の謎を全て明かす予定でいます。
また、今回はベールに包まれていた大空陸世界の全貌や、アルゲントゥム礁国やプルンブム嶺国にも足を踏み入れます。
幸い原作者の方は、わたくしが円谷プロで物語り作りを教わった「上原正三先生」と親交があったと聞き及んでいます。
先生の作風は、物語の中にパズルの如く様々な伏線を散りばめ、それを読者が手繰り寄せて紐解いてゆく作り方でした。
シムーンの構成は、それとよく似ている様に思います…不肖、上原先生に教わったわたくしも同様の描き方をいたします。
何気ない台詞。何気ない文に謎を解くカギが隠されています…お見逃しなき様、謎解きを楽しみながらお読み下さい。

さて、今回の「シムーン第二章 ~乙女達の祈り~」では、前回のアニメの登場人物が次々と戦争に巻き込まれて死にます。
大空陸に帰ってきたアーエルとネヴィリルの運命や如何に?…また、礁国に渡ったパライエッタはどうなるのでしょうか?
忙しくて書けなかった 『やさしい刑事』第5話「人形の涙」 と、 『ビーストハンター』第4話「誰がために銃声は鳴る」
この二つの作品を挟んだ後、「シムーン第二章 ~乙女達の祈り~」の続きを執筆いたします^^


シムーンのオープニングより「美しければそれでいい」 作曲・歌:石川智晶

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~ Comment ~


残念ながら多くの人は表面上の映像を観て喜怒哀楽するだけで
深いところまで突っ込んでいこうという考えすらない。
私が今書いてる黄泉ヶ島も序盤は取っつきやすいよう意味のないギャグも混ぜてますが
物語が進むにつれ、意図がわかると考えさせられるシーンを入れる予定です。
ただ最近はこちらの意図を読み取れずにやたら表現規制を騒ぐBAKAがいるから困りもの。
出し物はよりハードに、エンターテインメントは過激じゃないとね(笑)。
#4869[2016/10/09 22:14]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> ただ最近はこちらの意図を読み取れずにやたら表現規制を騒ぐBAKAがいるから困りもの。
> 出し物はよりハードに、エンターテインメントは過激じゃないとね(笑)。

小説はフィクションです。人の腹わたを抉ろうが切り刻もうが表現は自由です(笑)
ただ、歴史表現においては真実を書き記さねばならない義務が小説家にはあります。
戦時中にドイツ人がユダヤ人を迫害した事。日本人が中国・朝鮮人を侮蔑した言葉。
それらに嘘の綺麗事は許されない!…そのまま差別語を用いて後世への戒めとすべき。
表現規制に囚われて真実を覆い隠せば、人々はまた同じ悲劇を繰り返すからです。
小説家だけでなく、映画人や芸術家はその信念だけは貫いて欲しいと思います^^
#4870[2016/10/09 23:28]  sado jo  URL 

こんにちは
作中で全て明かすのは難しいのかもしれませんね。
#4871[2016/10/10 12:28]  ネリム  URL  [Edit]

Re: ネリム様COありがとうございます^^

> 作中で全て明かすのは難しいのかもしれませんね。

まぁ、作中で全てを明かすと物語が面白くなくなりますからね(笑)
あえて回りくどく作って読者(視聴者)に考えさせるテクニックも大切です。
ラストにガ~ン!と来る。又はジ~ン!とさせる…のが作者の腕の見せ所です(笑)
オリジナル小説「ビーストハンター」「やさしい刑事」は、そんな作り方をしてます^^
#4872[2016/10/10 13:10]  sado jo  URL 

アニメはどちらかといえば苦手です。
劇場で見たのも数本だけ。
今話題になっている「君の名は」もアニメ作家のプロや大御所と言われる作家の目からは厳しい批判が出ているそうですね。
やっかみかと思いきやストーリーの核心がファシズムだと指摘されているとか・・・・
それが空前の観客をひきつけている方に不安を覚えます。
#4873[2016/10/10 16:48]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

確かに、最近のアニメは日本人の悪い傾向が現れてる作品が多いですね。
自分が手塚プロの方々と仕事した頃は「弱きを助け、強きを挫く」ヒーローが多かった。
今のヒーローは「弱きを挫いて、強きを助けている」どちらかと言うと体制依存型が多い。
正義の基準が自己中心的になってしまってる…元製作者としてこれは恐い傾向だと思います。
自分が原案を出したウルトラセブン「ノンマルトの使者」は、あえて人類を悪役にしました。
自身の内なる悪を見つめなければ人は向上も進歩もない…敵を倒すばかりが能ではないのです。
元プロの目で見ると、納得できるのは宮崎駿さんの「ジブリ作品」くらいしかないのです(嘆)
ヒット作が、日本の映画界やアニメ界のお寒い現状を物語ってる事をとても残念に思います><
#4874[2016/10/10 17:40]  sado jo  URL 

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
#4875[2016/10/11 17:03]     

Re: m様COありがとうございます^^

こちらも「小説サイト」に寄稿していたら結構疲れました(笑)
なぜか戦時SF小説『未来戦艦大和』がやたら若者に人気が出て困ってしまっています。
私としては、人間的な味を出した『やさしい刑事』の方を若い人に読んで欲しいんですが、
こればっかりはね~(苦笑)…明日から第5話「人形の涙」をブログで公開いたします^^
#4876[2016/10/11 17:28]  sado jo  URL 

そういえば、ここ最近自分が書いたものは世界観重視のものが多いと、ふっと気づきましたw
あまり人間が描けていないかなと(汗)

なので、次回作は世界観に加えて、もう少し人間を描こうと考えてます
そしてエロwも復活予定です

そうですね
自分は初期の頃は、自身の内面に向けて書いてたので、メッセージもへったくれもなかった気がします

中期以降は、疑問形が多かったように思います

ただ、全てに共通するのは無常感かなって最近気づきました
#4877[2016/10/12 17:01]  blackout  URL 

Re: blackout様COありがとうございます^^

> そういえば、ここ最近自分が書いたものは世界観重視のものが多いと、ふっと気づきましたw
> あまり人間が描けていないかなと(汗)
> なので、次回作は世界観に加えて、もう少し人間を描こうと考えてます

自分は人間に軸足を置いて、現代の延長線上にある世界観を作り上げるのが好きです。
そこで、奈須きのこ氏や虚淵玄氏の様に、個人と世界の間にある不条理を浮き彫りにする。
名作「PSYCHO-PASS」の様にです…個が集まって作ったはずの世界がなぜか個を嗜虐する。
例えば、現実に存在する 「空爆で負傷したシリアの少女 胸に迫る泣き顔の映像」

http://www.cnn.co.jp/world/35090360.html?tag=top;subStory (CNNニュースのリンク)

(▲)これは誰の責任なのか?個か?世界か?…そう誘導していって読者を悩ませますね。
寧ろ悩んでもらわなければ困る…悩み苦しむからこそ人も世界も成長するのですから(笑)
#4878[2016/10/12 17:43]  sado jo  URL 

王の一人として起つということでしょうか

今回の記事は、シムーンという世界の王として起つということなのでしょうか。

挨拶と同じカテゴリに入れる二つ目の記事。
そして、あまり他の記事に書いてこなかった
教わった相手、場所、正義についての言及。
これは、
円谷プロ、手塚プロの正当な後継者は自分だ、というそういうことでしょうか。
そして今からシムーンという世界の王の座を奪いにいく、と。


最近のジャンプの漫画にこんなシーンがありました。
「コートの王様誕生」と。
その作品はその前にこんなセリフを使っていました。
お前のジャンプはぴょーんだ、凄いジャンプはドンッだ、と。
それを見た時、ワンピース達と自分を比べたのかなと思いました。
そこから、王様誕生宣言。
やるからにはジャンプの王様と書いて巻末で訂正「単行本で直します」。
みたいなことぐらいしろよ、と思いました。
トップ陣にケンカ売るぐらいのドンッを見せろよ、と。

話が飛びましたが、その位でなければキャラたちはもう一度集結することはないと思います。
カードキャプターでカードが主を選ぶのと同じ。
キャラもまた主を選ぶ。
シムーンが終わり役を降りた魂はそれぞれの主の元へと旅立ってしまった。
奈須きのこによってこの世に再生された魂であったはずのギルガメッシュ達が共に歩くものとして虚淵玄を選んだように。
多分もう奈須きのこのギルガメッシュに魂が宿ることはないでしょう。

シムーンの中にも、シムーンの世界を離れた者達がいるはずです。
今回の記事はそいつらに対しての王様宣言と捉えていいのでしょうか?
「今ここにシムーンは蘇るもう一度集え、でなければ力づくで連れ戻す」と。
そういうことでいいのでしょうか。

君の名は、は「俺が来た」ということだったのだと思います。
あれをファシズムという人はきっと知っているのでしょう。
名乗りをあげても誰も来てくれなかった悲しみを。
何かを待ち焦がれ探し続ける感覚を。
自分も同じであった、けれど何もなかった、と。
でも今回は違うのだと思います。
どこかのアニメの「世界の声が聞こえるとき」じゃないですが
今回ほど世界の声が響き渡るのは随分久しぶりなのだと思います。
そしてそれを聞いた者は「俺はここにいる、ずっと探してた」と応える。
その連鎖の途中が今この時なのだと思います。
連鎖の果てにあるのは、今はまだ何故心に響くのかが分からないものも含む目覚め。
猿共は再び集う隠遁して久しい一番目の猿や二番目の猿も。
みんな集まっての数万年ぶりのどんちゃん騒ぎ。
人は思い出すこの世界こそが戻ることは出来ないと思っていた理想郷だったのだと。

話が変な方に行きましたが、最後にもう一度だけ聞きます。
ここからのシムーンは王の描くシムーンでしょうか?
それともファンの一人として描く贋作でしょうか。

#4883[2016/10/14 06:12]  野良猫  URL  [Edit]

Re: 野良猫様COありがとうございます^^

とんでもない…手塚治虫先生や円谷英二社長は、ご自身が王の中のアーサー王です。
その周囲に名のある王達…そうそうたる円卓の騎士を、ズラリと従えておられた。
一々名前を挙げたらキリがない…今ご活躍中の虚淵玄氏も円谷社長の孫弟子に当る。
そんな環境で仕事した自分は、己の分をわきまえてる…自分は辺境の一兵士です(笑)
だが、巨人である王の命=ヒューマニズムを拝して、キャメロットを脅かす賊を相手に戦うだけの意志は持っている…アーサー王が数千万人を相手にするなら、自分は千人を受け持つだけの事。
オバマ大統領が膝を曲げるほどの人物なのだから、自分如きが及ぶはずもないです。
「ゴジラ」は核実験が当たり前だった時代に、円谷監督が「原水爆を廃絶せよ!」と大国相手に物申した映画です。その意思を受け継げない様な監督には残念ながら正統な血脈はない。
手塚治虫先生や円谷英二社長の人間性を受け継げない者の方が贋作師です(笑)
#4884[2016/10/14 14:11]  sado jo  URL 














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