シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

死とは何か?

シュレディンガーの猫 ~Schrodinger's cat~

シュレディンガーの猫

この世界で起きる現象を量子(素粒子)論で説明する「シュレディンガーの猫」と言う例え話があります。
以下の話を読む皆様は、今まで見聞きした常識や先入観を一切捨てて下さい…でないと頭が混乱しておかしくなります(笑)

さて、まず一匹の猫を素粒子で満たされた箱の中=この世に入れます。もちろん箱の中には危うい素粒子も入っています。
猫が箱の中を動き回って、うっかり素粒子に触れると毒ガスが発生し猫は死にます(実際はもっと複雑な仕組ですが省略します)
一定時間が過ぎた後、あなたが箱を開けてみると案の定猫は死んでました。そこであなたは埋めてやる為に箱を庭に持ち出します。
墓穴を掘ってから再び箱を開けてみると、何と!猫は「ニャ~オ」と鳴いて元気よく箱の中から出て来たではありませんか。
最初に見た時は死んでいた。なのに再び見た時は生きていたのはなぜ?…これは安物の甦りアニメや漫画の話ではありません。
実際に物理学者が実験検証してみて証明した事です…はて、それならいったい猫は箱の中で死んでいたのか?生きていたのか?
実はその両方だったのです…あなたは最初に箱を開いて猫の死を観察し、次に同じ様に猫の生を観察して事実を確定しましたね。
観察者によって事実が異なる…言い換えれば、観察者がいないと事実が確定されない。それが量子で構成された世界の真実です。

「一つの正解しかない数学に複数の答えがあるはずがない」天才物理学者のアインシュタインは、この量子論に猛反発しました。
だが、それは紛れもない事実でした…なぜなら、量子は時と場所に縛られず、しかも同一のものが複数同時に存在したからです。
人間で言うならば、あなたは昨日も今日もここにいて、また彼方にもいて、多元宇宙の中に何人ものあなたがいる事になります。
自分一人だけでも持て余しているのに、何人もの同じ自分にいられては何ともうっとおしい話ですが、それがこの世の現実です。

阪神大震災で被災してP.T.S.Dを患った後、やっと落ち着いた私は、かって知ったる近くの街まで出掛けました。
「あれっ?ここにあったはずの建物がない」そこにあった建物は地震で倒壊して消滅し、跡形もなく消えていました。
「あれっ?こんな所に知らない建物がある」地震で崩れ落ちた建物の跡地に、新しい建物が建てられていたのでした。
観察者である私が、以前に見た時と今日見て観察した事実が異なる…東日本大震災で被災された方も同じ感覚があると思います。
そうして私は、自分が間違いなく「シュレディンガーの猫」の世界で…量子に満ちた世界で生きている事を実感いたしました。

世界の状態は、観察者が観測して確定する事によって決定する。より多くの人が観測すればするほどそれは紛れもない現実となる。
しかし同時にその現実は一つだけではなく、その中には無数の可能性が秘められていて、その先に無数の答えが待っているのです。
「シュレディンガーの猫」が証明したのは、我々の中には生と死が同居すると共に、無限の可能性が存在すると言う事実でした。
数学の正解は一つだけではなかった…世界は量子で構成され、観測によって確定される…それは我々に大きな希望を齎しました。

最近、物質に質量を与える「ヒッグス粒子」が発見されて、否が応でも物理学会の期待は高まり、にわかに活気付いています。
もし、ヒッグス粒子の様に物質に質量を与える素粒子があるならば、物質に命=魂を与える素粒子も存在するかも知れません。
私は密かに命の素粒子の発見を期待してます…それはどんな科学的発見より画期的な発見であり、人類の歴史を変えるでしょう。
命の素粒子を操作出来れば、もはや未来の子孫は死ななくなる…まぁ、それも人間が果てしなく増えるばかりで困りものですが。
その上、政治家や富裕層がそれを独占しようと図ると、人類全体が血みどろの抗争を繰り広げる悲惨な結果になるかも知れない。
「おぃおぃ、マネーの次は不老不死かよ~」…どこまでも欲ボケな連中のお陰で、科学者の苦労も水の泡となりそうです(笑)



映画:アバターのサウンドトラックより 「Adiemus」 歌:エンヤ 演奏:エニグマ

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<量子論と空の概念は同じ>
現代物理学で証明された「量子論」と、仏教で言う「空=梵」の概念は同じものです。
「色相是空」あるでもなく、ないでもない…ただ誰かが「ある」と確認した時だけ、その事象はそこに存在する。
インドの賢聖が数千年前に発見した事を、西洋科学が現代になってやっと事実として証明した…と言う事になります。
空を証明する手段のなかった古代インドでは宗教になりましたが、現代では物理学の「量子論」として科学になった。
今見えるあなたは、次の観測者が見た時は見えないかも知れない。それでもあなたは量子の世界に存在しています(笑)
 
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~ Comment ~


おはようございます。バーソです♪

この宇宙は人間がいるから検知できるわけで、
人間のために存在しているという考えがあります。
そうすると人間のまわりにあるもろもろの事象は、
人間が観察しなければ存在しないということになります。
すなわちすべてのものは人間が意識するかしないかで
存在するかどうかが決まる。
そうであれば世界は人間の意識で創られた幻想である。
と考えられるというのは、じつに面白い話ですね。
前回の大震災の話が「シュレディンガーの猫」の話に行く
とは思いもしませんでしたよ。
しかしそうならば奥さんもパラレルワールドにいますね。
#5374[2017/01/20 08:41]  ☆バーソ☆  URL  [Edit]

不老不死が本当に幸せなのかというと個人的には疑問ですね。
例えば70歳のアメリカのお爺さんが不老不死を手に入れたとして、永遠の70歳です。
ということは年齢故の衰えも病気も永遠にそのまま。しかし死ぬことはない。これは辛い!
数億年後(地球があるかは不明ですが)、周りの人類が進化しても自分はそのまま(笑)。
人間が猿を見るような目で見られ続けるよりはやはり姿形を変えて転生するほうがいい気が。
いろんな生き物、いろんな人生が体験できる。
#5375[2017/01/20 09:29]  西條すみれ  URL 

Re: バーソ様COありがとうございます^^

> すなわちすべてのものは人間が意識するかしないかで
> 存在するかどうかが決まる。
> そうであれば世界は人間の意識で創られた幻想である。
> と考えられるというのは、じつに面白い話ですね。

人が認識する世界は人が勝手に妄想してる幻想かも知れない…それは科学的な現実です。
夜空に輝いて見える星はとうの昔に消滅してるし、最近揉めてるアパホテル云々は、人の心の中だけにあるもので、現実には存在しない。
世界=宇宙の全ては相対性上の現象で、人は僅かな感覚(五感)を頼りに幻を見ています。
我有るが故に彼があり、彼がいなければ我も存在しない…世界は全て相関関係にあります。
そう思えばどんな存在でも愛おしいものです…特に命は星にも似て一瞬の輝きですからね。
仮に、私が光速の2倍の速度が出る宇宙船に乗って、百光年の彼方から地球を見たとします。
そこに元気に生きてる妻と、妻を愛する自分のドッペルゲンガーを見る事になるでしょう(笑)
#5376[2017/01/20 10:55]  sado jo  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 不老不死が本当に幸せなのかというと個人的には疑問ですね。
> 例えば70歳のアメリカのお爺さんが不老不死を手に入れたとして、永遠の70歳です。
> ということは年齢故の衰えも病気も永遠にそのまま。しかし死ぬことはない。これは辛い

仮に物質に質量を与えるヒッグス粒子の如く、物質に命を与える素粒子が発見されたとします。
だがそれを操作したとしても不老不死は得られない…なぜなら素粒子自体が変化するからです。
太陽の水素原子がヘリウム原子に変る様に、命の素粒子も時が経てば別の素粒子に変化します。
宇宙全体は人が思うより高速で変化し、動き回っています…我々が立っている地球は時速1677Kmで回転し、10万7280Kmで太陽の周りを走っています。
でも人はそれを感じないでしょ…なぜなら錯覚してるからです。言い換えれば感覚に救われてる。
有りのままの現実を見たら到底生きれない(笑)…幻想の中で生きてるからこそ人は幸せなのです。
#5377[2017/01/20 11:23]  sado jo  URL 

人間にはまだわからない原子がいくつもあるかもしれませんし、量子論も完全だとは言い切れるかどうかは科学者の研究で初めて明らかにされるでしょう。
実際につい最近未知だった原子が発見されたのですから、量子論では説明できないものも出てこないとは言い切れないでしょう(^_^)☆*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
#5379[2017/01/20 16:28]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 人間にはまだわからない原子がいくつもあるかもしれませんし、量子論も完全だとは言い切れるかどうかは科学者の研究で初めて明らかにされるでしょう。

そうですね…先端科学を駆使しても、人類はまだ宇宙のたった4%しか解明できてません。
宇宙全体の構造も、重要な構成要素であるダークマターも未だに仮説のままになってます。
それらが解明できたら人は神に等しい存在になれます…とは言っても、ちっぽけな地球でやれ差別だ、戦争だと争って精神的に幼いんじゃ到底神にはなれないか?(笑)
#5380[2017/01/20 17:22]  sado jo  URL 

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
#5382[2017/01/21 17:04]     

Re: m様COありがとうございます^^

時折、雪がチラついて、また週末は寒くなりそうですね。
ワシントンもお寒い就任式になりました…アメリカの民族分裂はどうなるのでしょうか?
今後が楽しみ…いゃ、野次馬根性で他国の揉め事を見るのはイカンなぁと思いますが(笑)
#5383[2017/01/21 18:58]  sado jo  URL 

>物質に命=魂を与える素粒子も存在するかも知れません。

逆にとんでもないもん引っ張り出すかもしれません。

テレビで量子テレポーテーションの説明のしているのを見て思ったことがあります。

その番組では、
一つの量子を二つにし片方に電気を加え帯電させるともう片方も帯電する。
(帯電という情報をテレポーテーションさせている)
というような説明をしていました。

でも、こうも考えられないでしょうか。
その量子は元々そのタイミングで帯電するようにできていた。
電気を当てられ帯電する。ように出来ていた量子を二つにしたため
片方は帯電という結果だけを示した。
この証明は出来ません。
ですが、量子テレポーテーションの真実がそうであったのなら
最悪の結論へと至ります。
量子コンピュータの解が最終的に収束していくように、人間の運命もふり幅はあっても収束していくとしたら。
どれほどの世界を渡っても、どれほど大切な誰かを再生しても結果は同じになる。

それが「あるでもなく、ないでもない」ではないでしょうか。

ただ、それにあらがった結果がファフナーなのだと思います。

大昔に変な夢を見たことがあります。
その夢の少女は言いました。
ここには全てがある。
多くの人が置いていったもの。
ここで発展したもの。
貴方が乗った時を走る列車もその一つ。
人に寄り添うロボットも。
そして、悪いものも。
ここを利用するものもいれば、悪いものを産み落としていくものもいる。
時には、この世界がたどり着いた解答を盗んでいくもものも。
この世界は貴方の見聞きした世界を元に出来ている。
そして、貴方の見聞きした世界はここによく似た世界を元に出来ている。
それが人が混ざり合う理由。
混ざり合い、同じ世界を見れるようにするため。
互いの回答を時間場所関係なく伝達するために。
そして何より神にも理にも邪魔されないように。
ここは人が作り出した人のみが入れる場所。
人が理を理解し超えるための場所。
人が理へと変わるための場所。

この夢を見た時は何のことかわかりませんでしたが
夢とは多分フェストゥムのいうような
取り込まれた人がそれぞれ核となり共鳴し解を探し続けている
と同じことなのだと思います。

多分人はもう理の中に可能性を考えてはいけないのではないでしょうか。
理の手を離れ自ら理へと変わる道へと進むべきではないでしょうか。

#5384[2017/01/22 19:42]  野良猫  URL  [Edit]

Re: 野良猫様COありがとうございます^^

そうですね…例えば、人の肉体が形を留めていられない事態が発生するかも知れません。
元々、素粒子と言うものは原子を形作る素材であって、個性を持たない存在ですからね。
なので、我と彼とが入れ替わる。或いは一体化してしてしまう事も有ります…冲方さんが描いた「フェストゥム」は、それを表しているんじゃないかな。
でも、別に種が進化するならば人の形に拘る必要もない訳で、一つが全体で全体が一つであってもいいじゃないですか…今の体だって、2兆以上の細胞を統合して成り立ってるんだし。
人は可能性があるならば、フェストゥムでも、神にでもなれるものになったらいいんですよ(笑)
#5386[2017/01/23 00:56]  sado jo  URL 














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