シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

トランプの企業恫喝は両刃の刃

トヨタ批

正月早々、アメリカのトランプ次期大統領が日本のトヨタ自動車に脅しを掛けたと言うニュースが世界を駆け巡りました。
トランプ次期大統領曰く「メキシコのトヨタ工場建設を撤回せよ。さもなくばトヨタ製品に35%の高額関税を賭ける」…と。
先頃、ツィッターでフォード自動車を脅してメキシコ工場移転を撤回させたばかりなので、柳の下の二匹目の泥鰌と言う訳か?
公式発言でなく、呟きと言う手段で民間企業の経営を左右し、世界を動かそうとするのは大統領職に就く者として相応しくない。
バイデン副大統領に「子供じみている」と釘を刺される有様…こう言う人をアダルトチルドレン(大人子供)と言うのかな?(笑)

具体的には民間企業の経営は法律で保証されており、国権で介入するのは違法である。だから違法スレスレの呟きでやっている。
尤も、フォード自動車がトランプ氏に屈したのは、これが米国企業でありご機嫌取りの意味合いも兼ねての事だろうと思わます。
しかし、トヨタ自動車は外国企業であり、仮に違法でなくともトランプ氏の権限は及ばない…なのになぜそんなにムキになるのか?
彼には違法スレスレの事をやってでも外国企業を叩かねばならぬ理由があるからである。だからこれらは計算ずくでやっている。
ラストベルトと言われる様に、近年アメリカの製造業は工場の海外移転や、外国の製品・逆輸入製品に押されて不振を極めていた。
その製造業と労働者に推されて当選した彼には、何が何でも外国企業を叩いて弱らせ、米国製造業を世界一にする野望があります。
はて?今日の国際経済の中で果たして米国企業をNO.1にする事は可能だろうか?次に標的にされる外国企業も気付いてるはずだが。

答えは不可能…如何にトランプ氏が圧力を掛けても、企業の興廃は貿易市場が握っており米国企業だけ優遇される事はありません。
仮に、彼が不公平だと罵った関税率ゼロの「NAFTA=北米自由貿易協定」を破棄してメキシコ産製品に高い関税を掛けようとします。
しかし、当のアメリカもメキシコも「WTO=世界貿易機関」に加盟している限り、最高でも自動車に2、5%の関税しか掛けられません。
では、トサカに来たトランプ氏が「そんならWTOも辞めてやる!」となった場合はどうなるか?アメリカは確実に経済破綻を来たします。
世界的な貿易機関であるWTOからの脱退は「経済の死」を意味し、アメリカが他国の製品に高額関税をかけるなら、たちまち各国は
米国製品に報復関税をかけて来ます。勢い高過ぎる米国製品は売れなくなり、倒産を避けたい米国企業は続々と海外に移転します。
おまけに、WTOから脱退したならアメリカは所有するパテントや知的所有権を放棄する事になり、各国はこれを保護しなくなります。
つまり、トランプ氏が我を張って意地を通せば米国は空洞化し、リーマンショックどころではない不況に見舞われる事になります。
だから、世界に悪い前例を作らぬ為にもトヨタはトランプに屈してはならない!次に狙われるであろうフォルクスワーゲンやルノー、
B.M.Wも明日は我が身ですから援護してくれます。最悪の場合でもWTOに提訴して、トランプ氏に恥を掻かせて失脚されられます。

※ トランプ氏に恫喝された当の米国G.MのCEOも「メキシコの工場生産は撤回しない」と真っ向から挑戦状を叩き付けたそうです。
  WTO加盟国である限り高い関税を掛けられぬ事を企業は承知しています。手詰まりのトランプ発言は「張子の虎」でした(笑)


お解りでしょうか?…トランプ氏のツィッター発言は仮想現実であり、実際にトヨタ製品に35%の関税をかける事は不可能なのです。
もし、彼が呟き通りの差別政策を実行したなら、リンカーンが制定した米国憲法に違反する事になり、米議会から弾劾を受けます。
なので、彼はやりたくとも出来もしない事をツィッターで呟いている訳で、こんなのを真に受けて右往左往するのはどうかしてます。
但し、軍事に関しては大統領権限で行使出来ますのでやるかも知れません。その危険性だけは念頭に置いておいて下さい(笑)



映画【タイタニック】より 「My Heart Will Go On」 歌:セリーヌ・ディオン
大統領就任式の出演を拒否されたCeline Dionの代表曲が、豪華客船の沈没を描いた映画主題歌とは何とも先が見える様です。
あなたが沈没するのは一向に構いませんが、アメリカ国民や世界を道連れにしない様に願います。トランプ次期大統領殿(笑)


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<暗黒時代になればなるほど輝きを放つアメリカ映画>
多分、トランプ大統領統治下の四年間(任期切れまで持たない様な気もするが)は、とても面白いものが見られると思います。
自由を抑圧する「ネオナチ」「K.K.K団」「オルタナ」などのアメリカ右翼と、自由を求めるレジスタンス勢力との格闘が起きるだろうし、
人種差別や民族差別、宗教差別がアメリカ社会を暴力的にし、数多くの事件やテロ…事によると対外戦争も起きるかも知れません。
しかし、その様な暗黒時代こそある意味貴重であり、元映画人の私から見れば、歴史に残る様な映画を産み出す土壌でもあります。
「地獄の黙示録」「プラトーン」「いちご白書」などの名作は、ベトナム戦争のアメリカ暗黒時代がなければ生まれなかった映画です。
最近のアメリカ映画はどこかダレて面白味を失ってましたが、トランプ氏の悪政をバネ(ネタ)にして輝きを取り戻してくれるでしょう。
アメリカの映画界諸君。どうか暗黒時代を楽しく謳歌して優れた作品を作って下さい。こんなチャンスは滅多にありませんから(笑)
あ、同じ共和党なのに「俺には到底及ばない小者」と馬鹿にされた元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー殿。
ターミネーター T101の腕力で、未来から来たブサロボット ドナルド・トランプをぶっ飛ばしてやれ!…絶対に君の方が大物だ(笑)
 
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~ Comment ~


政治未経験だからそういう勘違いから傲慢な態度が出ると考えれば妥当に思えますが
最近思うのは経営のほうも素人なんじゃないかと(笑)。
それでもまだ不動産業に戻ったほうが賢明ですね。
大統領になるにはあまりにも勉強不足で、血が上りやすい印象。
このままアメリカが勝手に崩れてくれれば日本の「言いなり体制」も変わってくれるのかな。
そのときは別の総理大臣に日本を取り戻してほしい(笑)。
#5328[2017/01/11 10:01]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 政治未経験だからそういう勘違いから傲慢な態度が出ると考えれば妥当に思えますが
> 最近思うのは経営のほうも素人なんじゃないかと(笑)。
> 大統領になるにはあまりにも勉強不足で、血が上りやすい印象。

ま、元々親の七光りと資産(トランプの親は有名な実業家)があった坊ちゃんですから、
莫大な損失を出して窮地に陥り親に助けてもらってるし、経営の才能なんかないですよ。
あるとしたら、得意の毒舌でタレントとしてTVに出演して有名になったくらいかな(笑)
このまま瞬間湯沸かし器的短気で、アメリカを目茶目茶にしてくれたら日本には好都合。
ただ、娘婿のクシュナーと言うユダヤ人の食えねぇくせ者が着いてるのが厄介ですね。
こいつはシオニストでイスラエルと繋がってる…アラブ情勢が余計に揉めそうだ><(笑)
#5329[2017/01/11 10:29]  sado jo  URL 

こんにちは~。バーソです♪

テレビで、或る大学教授がトランプに関して
「政治家がツイッターを使うのは珍しくないが、
相手を攻撃したり、自慢するのは珍しい」と述べていました。
35%の高関税を掛けることはWTO加入国であれば無理というのなら、
なぜ大企業がびくびくしているのでしょう。
いまは恫喝の“気配”だけで、もう恐れ入っている感じです。
VWは北米では売れてないので、トランプのトヨタいじめは
歓迎しているだろうと思われますが。
#5330[2017/01/11 15:01]  ☆バーソ☆  URL  [Edit]

Re: バーソ様COありがとうございます^^

> 35%の高関税を掛けることはWTO加入国であれば無理というのなら、
> なぜ大企業がびくびくしているのでしょう。
> いまは恫喝の“気配”だけで、もう恐れ入っている感じです。

ですね…ツイッターを脅しの道具に使うのは、政治家じゃなくISくらいのもんです(笑)
企業がビクビクするのはトランプに睨まれると株価が下落し、又、北米で商売がやり難くなる。
と言う点じゃないでしょうか?…だが、自由な気風で育ったアメリカ国民は権力を恐れません。
トランプが何を言おうがメリル・ストリープの映画を観るし、レディ・ガガのコンサートに行く。
中国製品を買うし、任天堂のボケモンも買う。アメ車よりトヨタが優れてると思えば乗ります。
トランプの勘違いは、権力で企業を押さえ付けようとする事…そうではなく、企業により安く、より良い商品を作る努力をさせる事。その点では日本やドイツの政治家の方が優れてます。
例:ロッキードはF-35一機作るのに1億4000万ドル掛けたが、ロシアとインドは同じ性能を持つT-50を5000万ドルで作った。こんな例は枚挙に暇が無い…アメリカブランドにアグラを掻いた怠慢ですよ><
マネーゲームに溺れるアメリカ企業の体質を糾さない限り、幾ら海外企業を脅しても、米国企業の国際競争力は戻って来ないです…トランプは、それが全然分かってないたわけ者です!
#5332[2017/01/11 16:12]  sado jo  URL 

あくまで自分にとってはですが、2017年は去年一昨年と比べると静かな滑り出しですね

去年一昨年は、そこら中で乱気流が起きてて、目的地を見失うとかまいたちに切り刻まられるような危うい年だった気がします(汗)

実際に、かまいたちにやられた連中や目的地が決まらないまま気流に乗って、どこに行ったかわからない連中を、何人か見ました(汗)

しかし、世界情勢は徐々に騒がしくなってきましたね
そして、どれも、まるで終わりの始まりのようなネタばかり(汗)

でも、なぜか淡々と出てくるあたりが非常に不気味ですね(汗)
おそらく要所要所でデカイ動きがある気がします
#5333[2017/01/11 20:43]  blackout  URL 

Re: blackout様COありがとうございます^^

> しかし、世界情勢は徐々に騒がしくなってきましたね
> そして、どれも、まるで終わりの始まりのようなネタばかり(汗)
> おそらく要所要所でデカイ動きがある気がします

デカイ動きね…大胆な予想をすると米国が多党制になる。選挙中でもその動きがありました。
原因はトランプの閣僚人事…内閣と言うのは本来妥協の産物で、議会対策も考慮して強硬派・穏健派。賛成派・反対派をバランスよく配置するものであり、阿部内閣もそうなってます。
ところがトランプ人事は身内の強硬派ばかり…これでは議会との折衝が大変困難になります。
娘婿クシュナーの意志だとか?…親子とも政治を知らなさ過ぎる。イエスマンばかり集めても政治は出来ません。政府と議会は対立し、共和党・民主党とも分裂するでしょうね。
元々、米国はたった二つの政党で様々に異なる国民の意思を集約するのが限界に来ていました。
世界の民主主義の流れが連立政権主流になってる今日、ちょうどいい機会だと思います(笑)
#5334[2017/01/11 23:30]  sado jo  URL 














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