シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

オリジナル詩集

祝福されし者

祝福されし者

祝福されし者

わが身を養う 貴重な食べ物を 分け与えようとする
未だに 満足に歩けもしない  幼児(おさなご)の 
何気ない仕草に はっ!として 歩を止めてじっと見入る
小さな手にお菓子を持ち はじけるような笑みを浮かべながら
一生懸命になって 食べ物を 人に分け与えようとしている

母親が それを買うために支払った お金の値打ちは知らない
けれどもその食べ物が 命を養う大切なものだとは知っている
その大切なものを なぜ人に分け与えようとするのだろうか?
誰かに教わったのではない まして母親に言われた訳でもない
誰もが この世に生まれ出た時から 身についていた善なのだ

すべての人は 天に祝福された 天の使いとして生まれ出る
なのに 人はいつしか堕落して 天の祝福を失くしてしまう

祝福された幼児の仕草など目にもくれず 人々が道をゆく
まるで 獲物を追いかける 猟師のような荒んだ目をして
誰かに与えるためではなく 誰かから何かを奪うために
辺りを見回しながら せかせかと 急ぎ足で通り過ぎる

人はいつから堕落して 天の祝福を失ったのだろうか?

「汝ら おさなごの如くならざれば 天国に入るあたわず」

そう人々に告げ賜うた イエスの言葉が胸に染みる



千と千尋の神隠し 歌と演奏:ナターシャ・グジー
ナターシャ・グジー=ウクライナの美人歌手で民族楽器の弾き手。幼い頃にチェルノブイリ原発事故で被爆して故郷を失う。
1999年来日。病を抱えながら同じ被爆国である日本において、命の尊さや平和を訴える活動を続けています。


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~ Comment ~


今の人はトラブルを避ける傾向にあるから
例え後味が悪くても自分さえ安全ならそれでいいと見て見ぬふりをする。
それでもできることといえば募金くらいなもので、その募金も裏切られることだってある。
結局は自分が一番なんです。まあ、それは誰しも思っていることですが
特に今の世の中はそうまでしないと生きられないほど酷なものなのでしょうね。
#6100[2017/06/19 10:18]  西條すみれ  URL 

Re: すみれ様COありがとうございます^^

> 結局は自分が一番なんです。まあ、それは誰しも思っていることですが
> 特に今の世の中はそうまでしないと生きられないほど酷なものなのでしょうね。

自己中心的な思想は今に始まった事ではないが、より過激になってるのは事実です。
だが、人は周囲と繋りネットワークの中で生きている…繋りがないと孤立して死にます。
なら人を助ける事は、同時に自分を助けているのです…幼子は本能的にそれを知ってます。
自分の生を支えてくれている人や周囲のものを、自分も支えなくてはならない…とね。
自分の事しか考えない人は、自分が拠って立つ足元や社会を破壊してる様なものです(笑)
#6101[2017/06/19 13:26]  sado jo  URL 

> この世に生まれ出た時から 身についていた善
幼子とは純粋で、邪心がない、天からの祝福である。
人間の本質を善と見る感覚はいいですね。
確かに人は天の使いのように生まれてきて、
長ずるにつれ、心が邪悪さに染まっていくように見えます。
面白いのは、双子の兄と弟とが、
生まれながらに性格が違うことがあることです。
たとえば創世記に出てくるヤコブとエサウがそうです。
エサウは俗的なことに関心があり、ヤコブは霊的なことに関心がありました。
エサウの末裔がアイヌ族で、蝦夷の名はエサウに由来するという説がありますが、
蝦夷族はアメリカインディアンと同じく、自然を信じる信仰を持っているようです。
それはともかく、私の場合、弟と比べても性格や志向はかなり違います。
同じ土地の同じ頃に生まれてもそうなんですから、
違う国に生まれたら、もっと違うのは当たり前なんでしょうかね。
#6102[2017/06/19 15:24]  ☆バーソ☆  URL  [Edit]

なんて素晴らしい言葉の数々でしょう

sadoさん、こんにちは~~~♪
いつも、本当にありがとうございます!

今日の詩は、いつもながらウルウルしてしまいます。
愛という高度な感情は、本能としてはもっていない、だから生きる上で学ばなけれないならない。
と言いますが。

ナターシャ・グジーの澄み渡った歌声も、詩によく合って。

先日の父の記事に書いた、地球の物語に、また想いを馳せています。
#6103[2017/06/19 15:28]  窓  URL 

Re: パーソ様COありがとうございます^^

> 幼子とは純粋で、邪心がない、天からの祝福である。
> 人間の本質を善と見る感覚はいいですね。
> 確かに人は天の使いのように生まれてきて、
> 長ずるにつれ、心が邪悪さに染まっていくように見えます。

幼子は母の胎内にいる時から、すでに自分を生かしているものの存在を感じています。
それは母であり、その母もまた誰かに生かされている…その感謝の感覚が善となります。
それが、成長して競争社会の中で生きる様になると、周囲がみな敵に見え感謝が失われる。
人のものを奪い、自分のものを奪われない様にあれこれ策を巡らす内に、精神が堕落する。
「エデンは遠くなりにけり」です…どこで生まれようが、どこに住もうが人間にはその悪が付きまとってきます。つい自分の生を支えてくれるものへの感謝を忘れてしまうんですね(笑)
#6104[2017/06/19 15:50]  sado jo  URL 

Re: 窓様COありがとうございます^^

> 今日の詩は、いつもながらウルウルしてしまいます。

ありがとうございます^^
本当に幼子は、よく観察すると不思議な仕草をする時があります。
他人に自分の大切な物を与えたり、嬉しそうに犬や猫を抱きしめたりしますね。
手加減を知らないから、犬や猫にはきつ過ぎて却って迷惑だったりする様ですが(笑)
多分「愛」と言うより、持って生まれた(神聖な)善の感覚から出るものではないかな?
穢れなき純粋さや素直さ…とうに忘れた感覚です。それを失う事を堕落と言うんでしょう(笑)
#6105[2017/06/19 16:05]  sado jo  URL 

安倍首相に純真無垢なところが果たしてあったのか、想像してみると生まれついてのワルとしか思えないです。
生まれつき弱者の食べ物も奪い取る本能だけ砥いできたのじゃないでしょうか(−_−#)
#6106[2017/06/19 17:08]  まり姫  URL  [Edit]

Re: まり姫様COありがとうございます^^

> 安倍首相に純真無垢なところが果たしてあったのか、生まれつき弱者の食べ物も奪い取る本能だけ砥いできたのじゃないでしょうか(?_?#)

今は己の野心から「森友」や「加計」の呪いに取り憑かれて穢れ切ってますが、
あれでも産まれた時は、天に祝福された純粋無垢な幼子だったはずですがね(笑)
大人になって父の跡を継いで政界入りした頃から、権謀術数の虜になって堕落し、
今や権力の魔性の奴隷と化してしまった><…神でも救うのは難しいでしょうね(笑)
#6107[2017/06/19 20:18]  sado jo  URL 

こんばんは

いわれてみれば、ワニでもライオンでもトラでもゴリラでも
小さい時はほんと可愛くて邪心が感じられませんね。
トランプ君だってそうだったでしょう、たぶん。(笑)

ゴジラ完結したら読ませてください。
切れ切れだと最初の方を忘れてしまいますので。

#6108[2017/06/19 21:01]  エリアンダー  URL 

Re: エリアンダー様COありがとうございます^^

> いわれてみれば、ワニでもライオンでもトラでもゴリラでも
> 小さい時はほんと可愛くて邪心が感じられませんね。

先頃、上野動物園で可愛いパンダの赤ちゃんが産まれましたね^^
どんな動物の赤ん坊も、可愛く産まれて来るのは不思議な事だと思います。
誰からも命をかばってもらえる様に…と言う天の配慮が働いてるんでしょうかね?
おっしゃる通りワニもトラも、トランプもヒトラーも大きくなったら凶暴になります(笑)

「ゴジラの子守歌」は書き上げるのに1年近く掛かる長編小説になりそうですよ(笑)
#6109[2017/06/19 22:25]  sado jo  URL 

こんにちわ
心に染みる詩ですね
#6110[2017/06/21 12:24]  ネリム  URL  [Edit]

お知らせというか

こんにちは~~~♪
いつも、ありがとうございます♪
ゆりかごの歌のコメントボードに対し、分かりづらいとご指摘をいただきまして、
今後は、拍手コメント(非公開のみ)と、記事内の常時リンクする、一言メッセージBoardを、コメントにお使いいただこうと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。m(._.)m

大阪もついに、梅雨らしくなってきました。(;^_^
#6111[2017/06/21 13:51]  窓  URL  [Edit]

Re: ネリム様COありがとうございます^^

> 心に染みる詩ですね

一見、自分本位に見える幼子の仕草を観察すると、とても他者への愛に溢れています。
誰かが教えた訳でもないのに、天から授かってきた資質を素直に表現してるんですね。
片や、大人が他者に向ける愛には、穢れた「駆け引き」が含まれてたりします(笑)
#6112[2017/06/21 13:53]  sado jo  URL 

Re: 窓様COありがとうございます^^

> 大阪もついに、梅雨らしくなってきました。(;^_^

六月に入ってから空梅雨が続いてましたが、やっと梅雨らしくなりましたね。
と言うか、降る時はシトシトじゃなくて豪雨になる…やはり異常気象です(笑)

ブログのコメントは一種のコミュニケーションの役割を果たすものです。
どんな形であっても、人と人の交流があれば形態は気にしなくてよいと思います^^
#6113[2017/06/21 14:01]  sado jo  URL 

>獲物を追いかける 猟師のような荒んだ目をして

そんな奴はもう既に絶滅危惧種です。
今この国に残るのは追いすがる幻影に恐怖し逃げる連中です。

猟師には二種類いるのだと思います。
生きるために獲物を狩るもの。
獲物を狩ることを愉しむもの。

そのどちらもほとんど残ってはいない。

生きるためには命を奪う必要があることを理解しながら出来ない。
ここ最近の政治の問題にも言えますが…
デカい仕事なら必ず裏は真っ黒です。
どんなにキレイごとに塗り固められたとしてもその塗装を剥がせばどす黒い色をしている。
そんなことは誰もが知っているはずなのに認めようとしない。
認めたくないといってもいい、認めてしまえば自分のしてきたことで自分が潰れるから。
その程度の連中しか残っていません。

ましてや、狩りを愉しむ奴なんて絶滅危惧種を通り越してUMAです。
巧妙に姿を隠して偽って生きている。
その存在を感じられるのは目の前でそいつに仕留められる獲物を見た時だけ。

きっとそんな連中には天国なんてどうでもいいと思います。
天国なんてものを維持するためにどれだけ血が流れているのか、理解してしまっているのだから…

古今東西の神が何をしているか。
天国というのはどこかの神様の領土の一つなのだと思います。
その外側では殺し合いをやっている。
北欧神話のように。

その戦場で心が折れてしまったものはその後そこを「地獄」と呼んだ。
その戦場で成り上がったものはそこを「英雄の魂の集まる場所」と呼んだ。
どんな場所でもその者の心次第なんかないでしょうか

#6120[2017/06/23 04:54]  野良猫  URL  [Edit]

Re: 野良猫様COありがとうございます^^

人が唱える正義は、ある対象に対してだけ正義であり、他の対象に対しては邪悪です。
「アラビアのロレンス」は欧米では英雄だが、アラブ=中東では列強侵略者の手先です。
ビンラディンは欧米ではテロリストだが、中東のイスラム社会では異教徒と戦った英雄です。
従って、英雄は対象が違えば悪魔になる…基準を持たない不確かな相対的存在でしかない。
対して善は、全てに対して善きものになる…よって善人になる事は、英雄になるより難しい。
但し、それもあくまで人間の解釈であって、人間界を離れれば普遍かどうかは分かりません。
いずれ死ぬのだからとしたい放題やる者もいれば、善き死を迎える為に善を為す者もいる。
それぞれの生き方を決めるのは本人…その自由だけが確保されているのが現世ですね(笑)
#6121[2017/06/23 19:00]  sado jo  URL 














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