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シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

ぺギラの世紀

20-02-19
地球温暖化による海面上昇と異常気象で水没する自由の女神
この数千年後のなれの果てが、映画史上に残るどんでん返しで有名な「猿の惑星」のラストシーンに登場いたします。
「貴様達、地獄へ堕ちろ!」何も対策をしなかった人類を、主演のチャールトン・ヘストンが呪う言葉が印象的でした。


今夏のオーストラリアでは異常気象による史上空前の熱波が襲来し、大規模な森林火災が起きて日本国土の半分以上の面積が焼失した。
その為コアラやカンガルーなどの固有の有袋類を始め、貴重な野生生物10億匹以上の命が失われ、絶滅が危惧される事態となっている。
そのオーストラリアが今度は一転集中豪雨に見舞われて、100年ぶりの大洪水になり、住宅や牧場の家畜などに甚大な被害が出ている。
さしずめ現代人ならこうした異常な自然現象が起きたとしても「地球温暖化で気温が上昇し、乾燥したユーカリなどの葉が擦れた摩擦で火事になり、立ち昇った熱い空気が上空で冷やされて大雨が降った」…と科学的な解説を交えて洪水の原因を説明するだろう。
だが科学的な計測機器もなく、航空機を飛ばして気象を観測する事もできなかった古代の人々はそうした天変地異をファンタジーを交えて説明するしかなかった…そうして怒りをあらわにする神の話や、猛り狂う怪物の神話が作られて宗教が生まれた。
なので元は古代メソポタミアの神話だったノアの洪水も、火山噴火と地震にで滅んだソドムとゴモラの話も本当にあった出来事なのだろう。
それらの神話が出来たのは多分農耕が始まる遥か以前の事で、人々が言葉を発明してコミュニケーションを取る様になってからだと思う。
古代の人々は氷河期が終る切っ掛けになった火山活動や地殻変動、地表が温暖化してゆく様子やそれに伴う大雨・洪水、海面が上昇する有様を神や怪物や英雄が活躍するファンタジーに置き変えて、口伝えに子孫に伝えていったのである。
やがて人々の集団が大きくなり、農耕が始まって粘土板や羊皮紙などの記録媒体ができると、それら神話は纏められて宗教化していった。
思えば、古代の人々が現実には見ていない神や怪物の存在を起きている現象から信じた様に、現代に生きる我々もまた起きている現象をニュートンの万有引力の法則や、アインシュタインの相対性理論などの科学理論に当てはめて信じているから不思議である。
だが、本当にリンゴは重力(引力)の作用で落ちたのだろうか?我々の知らない別の力が働いたのではなかろうか?…本当に光より速いものはこの世に存在しないのだろうか?…量子物理学者に言わせると、量子は光の速度よりも速く情報を伝達するそうであるが。
それが本当なら、我々は古代の人々と同じく科学者が作り上げたファンタジーを信じている事になり、科学理論は神や怪物と同じになる。
だから科学と言う宗教を信じるグレタさんは、人類の産業活動による環境破壊と地球温暖化を招いている政治家を糾弾し、マネーと言う絶対神を信じるアメリカのトランプ大統領や、ブラジルのボルソナロ大統領はそれに反発して森林を斬り倒して工場を建設している。
エコとエゴの二大宗教の争いは、多分100年後位には決着が着くだろうと思う…その頃に、北半球にある主要都市の夏の平均気温が摂氏40度になり、極地の氷河が解けて海面が十数メートル上昇し、海の近くにある都市が水没の危機に瀕していればグレタさんの勝ちである。
一方、アメリカのネバダ砂漠やアリゾナ砂漠に大規模な工業都市が作られ、アマゾンの熱帯雨林が丸裸になって見事な工業都市に化けて工場の煙突から盛んに煙が噴き上がっていれば、トランプ大統領とボルソナロ大統領が信じるマネーの神様が勝ったと言う事である。
要するに古代の人々が自分達が作り上げた神や怪物のファンタジーを信じていた様に、我々もまた先人が作り上げた科学や経済(マネー)と言うファンタジーを信じて生きているのであり、文明が進歩したにも関わらず未だ古代人と同じ神話世界の真っ只中にいるのである。

だからこそ現代文明や社会の不条理・矛盾を形にして具現化した怪獣は意味を持つものになる…人々が核戦争の恐怖に怯えていた頃に、核の脅威を現すゴジラが出現した様に、文明の熟爛による矛盾が方々で噴出している今の時代に尤も相応しい怪獣と言えばぺギラだろう。
ニュースによると史上初めて摂氏20℃の気温が観測されるほど南極が温暖になり、海水温が上昇して氷河が溶け出し、餌が少なくなると共にペンギンの繁殖地が失われているそうである。個体数が8割も減少したコロニーもあるとかで…ならばぺギラ出現の条件は揃った。
物語のストーリーはこうだ…南極の温暖化による海水温の上昇で餌にしていたアザラシが減少し、お腹を空かしたぺギラが餌を求めて大洋にさまよい出る。フロリダ沖で偶然波乗りしていたサーファーを食べたぺギラは人間が美味な餌である事を覚えてしまう。
※ペンギンは見た目の可愛さに似合わず、鷹や隼などの猛禽類と同じ獰猛な肉食鳥類であり、南極海に棲息する生物を捕食して生きている。
上陸地は人間と言う餌が豊富にいるニューヨークが最適だが、ここは丸々太ったトランプ大統領とポンペオ国務長官がいるワシントンにしよう(笑)…突如、史上空前の寒気がワシントンを襲う「ほら見ろ!地球温暖化などフェイクだ」とトランプ大統領は自説を自慢する。
だが、その寒気を齎したのは怪獣ぺギラだった。凍り付いてツララが下がったホワイトハウス、真っ白に凍結した議事堂のリンカーン像やオベリスク(尖塔)はさぞ絵になるだろう…そうしてトランプ大統領の威信を賭けた米軍と怪獣ぺギラの戦いが幕を切って落とされる。
アメリカ空軍が誇るF35戦闘機や無人攻撃機リーバーから放たれたミサイルがぺギラを襲う…しかしぺギラの周囲に張り巡らされた絶対零度の結界に阻まれてあえなく凍結し、それどころかぺギラが吐き出す冷凍放射を浴びて戦闘機も無人機も撃墜されまるで歯が立たない。
次々にぺギラに食われるトランプ大統領の側近や上院議員…破壊される腐り果てたワシントン(政治)は時代を現す絶好の構図となる(笑)

実は、ぺギラは自分が円谷プロのスタッフだった現役時代に一番好きだった怪獣である…モデルになったヨチヨチ歩く可愛いペンギンとのギャップ。そして、何と言っても「驕れる人間を懲らしめる神」と言うゴジラと同様のモチーフを持つ最も怪獣らしい怪獣なのである。
だが、南極から出現したぺギラと同時期に北極から出現したガメラが人気を博してメジャーな怪獣になってしまい、せっかくのぺギラはマイナーな怪獣に落ちてしまった…映画とテレビの映像インパクトの違い、大映と円谷プロの宣伝力の差もあろうが残念な限りだった。

~この続きは後で書いて載せる予定です~


ディズニーと円谷プロの合作か?…「アナと雪のぺギラ」(笑)

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<三番目の猿様へ>
人が文明を作るに至った原動力は何かと言うと、人の想像力から生まれた神話=宗教的ファンタジーに他なりません。
だから今日の社会システム…国家も法律も貨幣経済も、全ての人の営みは人工的なまがい物であり本来は存在していないものなのです。
故に人は常にそれらを実存させる為の物語を必要とします…大統領がいて国民がいて、軍隊があって敵国と戦争するのは実にその為です。
人間社会のベースであるものが偽物(神話)だからこそ、物語は自然と人間の関りや教訓を含んだ本物らしさがないと人を魅了しません。
米ソの核実験が盛んだった頃に出現したゴジラは伝説の神になったのに、なぜガメラはただの怪獣で終わったか?理由はそこにあります。
小説にしろドラマにしろ映画にしろ、人を惹きつける為にはこの偽りの人間世界に意味を与え、教訓を垂れるものでなければなりません。
なので人類が地球環境を破壊し、温暖化を加速させている今だからこそ、対極に位置する「氷河の神:ぺギラ」の出現は意味があります。
勿論、いつも貴方が言う人工的に作られた偽物の国家や経済の中で飼育されている大多数の家畜人には神の警告は無意味かも知れない。
だがいずれは神の力の前に人間世界が滅ぶとしても、何の抗いもせずに諦めて屠殺されるより、敵わぬまでも噛みついて死んだ方がいい。
くれぐれも言っておきますが、我々のいる人間社会はアニメに出る転生した異世界同様のまがい物でありいつ崩れるとも知れぬ楼閣です。
テレビのニュースを見ての通り、町の顔役や一流企業:関西電力の社長と言えども昨日の栄耀栄華は一夜にして汚辱に塗れたものとなる。
コロナウィルスは本物でも、その拡大に直面して脆くも崩れる株や金融、経済システムはただの人工的なファンタジーに過ぎないのです。
確かなのは自分自身の命と今自分が向き合っている自然だけです…人の世界は人が作った想像の産物である事を自覚しておく必要がある。
 
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~ Comment ~


金の違いが分かれ目。

この数年、世界的に異常気象が頻発しているのは本当に不思議です。
地球温暖化のせいだと言われますが、そうじゃないと反対意見もあります。
例えば南極では史上初めて摂氏20℃になったことは各社一斉に報道されましたが、
昨年は史上最低の摂氏マイナス98.8℃になったことはほとんど報道されません。
これは人間が数回呼吸しただけで肺から出血して即死するほどの気温だそうで、
むしろ寒暖化と言いたくなるような正反対の現象です。
一体、どっちが真実なのか。報道にはどうしても偏りがあるので分かりません。
何を宣伝するか、どのように宣伝するか、どの程度宣伝するか。
大映と円谷プロの違いに似て、宣伝力の違いでしょうか。
昨今はアイデアの違いより、物量の違いのほうが強い場合もありそうです。
大映は例のラッパを吹く人がいた頃ですか。
#8012[2020/03/04 07:37]  ☆バーソ☆  URL  [Edit]

Re: バーソ様COありがとうございます^^

> 例えば南極では史上初めて摂氏20℃になったことは各社一斉に報道されましたが、
> 昨年は史上最低の摂氏マイナス98.8℃になったことはほとんど報道されません
> 何を宣伝するか、どのように宣伝するか、どの程度宣伝するか。
> 昨今はアイデアの違いより、物量の違いのほうが強い場合もありそうです。

少し前に北半球が猛烈な寒波に襲われた時、トランプ氏などは地球温暖化を否定しました。
だが、それは単に氷河が溶けて上昇気流が発生し、極地の寒気が南に押し出されたからです。
気象も社会現象と同じで、一方に極端に偏向すると逆の方向に激しい揺れ戻しが起ります。
人間も自然から生じ自然に依存して生きている以上、自然の異常に連動して異常になります。

他に人格の優れた候補者がいたにも関わらず、豊田真由子や杉田水脈、松川るいの如き、人格の欠如した女がなぜ国会議員になれたのか?…その理由は自民党の資金力にあります。
民衆は表面からは見えない心よりも、派手に目に映る宣伝に判断を左右されてしまいます。
如何に才能があっても、人格が優れていても、資金がなければ社会の片隅に追いやられる。
ぺギラはとてもインパクトのある怪獣です…誰かがそれに気づいてリメークして欲しいです。
#8013[2020/03/04 13:41]  sado jo  URL 

こんばんは

ペギラ、思い出しました。
当時は最後にラをつける怪獣がたくさんいたように
記憶しています。
情報の不確かさは新型コロナに象徴されます。
たくさんの誤情報に真の情報が埋もれてしまって
身動き取れない状態です。
株が下がり、金が上がり、トイレットペーパーがなくなり、
集会が開かれなくなり・・・予想もできない事態になりました。
#8014[2020/03/04 23:04]  エリアンダー  URL 

Re: エリアンダー様COありがとうございます^^

> 情報の不確かさは新型コロナに象徴されます。
> 株が下がり、金が上がり、トイレットペーパーがなくなり、
> 集会が開かれなくなり・・・予想もできない事態になりました。

仮に、我々は現実ではなく想像上のファンタジーの世界にいるのだと考えてみて下さい。
想像上の神を祭る神殿は、貨幣と言う想像の産物を祭る証券取引所。空から襲ってくる怪物ドラゴンは米軍の無人攻撃機…実は古代人も我々も同じ神話の世界で生きているのです。
株や米軍はファンタジーではなく本物だ…と反論する人もいるでしょう。しかし古代の神殿がゴルゴンにあっけなく破壊され、当時最強のエジプト軍が神によって紅海の藻屑となった様に、我々の人工的な資本主義システムや最新鋭兵器を装備した軍隊は、ウィルス、細菌、豪雨、洪水、地震、津波などのリアルな自然の前では、ぐちゃぐちゃのカオスと化して消え去るファンタジーなのです。
その事を自分は阪神大震災で思い知らされました…ぺギラに姿を変えて出現した自然の猛威は決してファンタジーではなく本物で、我々の方がファンタージーの世界にいるのです。
#8015[2020/03/05 18:58]  sado jo  URL 

>「驕れる人間を懲らしめる神」と言うゴジラと同様のモチーフを持つ最も怪獣らしい怪獣なのである

それだけでは向こう側から呼び出すには足りなかったのでは?
グリッドマン(個人的に光の巨人の系譜の最後だと思ってます)のアニメ版をみて
思ったことがあります。

それはグリッドマンの本当の力が「治す」力であると同様に
怪獣の本当の力は「起こす」力なのではないかということです。

怪獣たちは人を懲らしめるために顕れるのではなく、
その先に人間が自分たちの持つ本当の力に目覚めさせるために顕れる。

いつもは英霊同様に神の座にて契約者を待ち続け…
器を用意し、未来を提示できた者と契約する

怪獣が一度分の生と引き換えられるだけの何か
「懲らしめる」だけではそれが足りなかったのではないでしょうか。

ぺギラは思ったかもしれません。
「ペンギンの姿を失ってするのが「破壊」だけか…」
と。
そして、向こう側で同じ鳥系である火の鳥をうらやむ目で見ながら次の契約者を待っているんじゃないでしょうか。

転生したらスライムだった件に出てくる精霊や悪魔と同じく…
#8016[2020/03/15 06:40]  三番目の猿  URL  [Edit]

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#8017[2020/03/16 07:59]     

Re: 三番目の猿様COありがとうございます^^

> 怪獣たちは人を懲らしめるために顕れるのではなく、
> その先に人間が自分たちの持つ本当の力に目覚めさせるために顕れる。

どんな生物であろうが、自然と契約して自然から生きる力をもらって存在しています。
だから、目覚めようが目覚めまいが人間も怪獣も自然の一部なのには違いありません。
どれだけ空を飛び、巨大な人工物や都市を作ろうが所詮は自然の力を借りた偽物です。
幾ら自画自賛しようが驕ろうが、今回のコロナ禍の如く人は自然の猛威の前には無力です。
#8018[2020/03/16 13:28]  sado jo  URL 

Re: E様COありがとうございます^^

声高にクジラやイルカの保護を訴える人々は完全に自分のした事を棚に上げてます。
自分達が食う羊や牛を守る為にどれだけの生物を滅ぼしたか?農地や牧場を広げる為にどれほどの種を絶滅させたか?なのに日本人には食う為の狩りをしてはならんとおっしゃる(笑)
なのに、あんた方西洋人の富裕層がカリブ海でカジキマグロ釣り遊びをしたり、アフリカで猛獣をスポーツハンティングするのは自由…白人は生かすも殺すも自分の都合次第><
その癖、コロナに襲われたら最後の審判の日の様に大騒ぎ…今更悔い改めても遅い(笑)
#8019[2020/03/16 13:56]  sado jo  URL 














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