シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

オリジナル詩集

彗星 ~孤立無縁の星~

彗星

彗星 ~孤立無縁の星~

茜色にたそがれゆく空に
ただひとつ ぽつんと輝く星が見える
あれこそが 遥か宇宙の彼方からやって来た者
夕空に尾をたな引かせる たった独りのほうき星
伴侶も仲間も連れず 突如現れては去ってゆくお前を
いにしえの人々は 不吉の前触れと呼んだらしい

日暮れの空をよぎってゆく 不吉なほうき星よ
不幸を齎すのがお前の運命ならば 齎せばよい
私は何も恨みはしない ただ黙って見ていよう
なんぴとも お前の心を知る者はいないだろう
だが 私はだけは お前の孤独を知っている
お前の心の中にある 深い闇を知っている

巡る時の狭間で ひと時だけ輝いては去ってゆく星よ
お前が再び巡って来るのは いつの日になるだろうか
人がお前の姿をまた見る時 私はこの世にいないだろう
或いは人は もう二度とお前の姿を見る事は無いだろう
長い旅の果てに 宇宙の彼方で砕け散って星屑となり
人知れずに消えてゆく 哀しい運命のほうき星よ

愛する伴侶も 親しい友も無く 広い宇宙でただ独り
永遠に孤独な運命を背負った 孤立無縁のほうき星よ
嘆く無かれ 私も同じ運命を負う 孤立無縁の者だから
伴侶も無く 友も無く 誰かの前に現れては去ってゆく
お前と同じように 人々に呪われたる運命の者
私もたった独りで 闇の彼方に去ってゆこう
時の流れの狭間で 人知れずに消えてゆこう


Amazing Grace  歌:ナナ・ムスクーリ 舞:荒川静香

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<永遠の歌姫:ナナ・ムスクーリ>
世界の歌姫「ナナ・ムスクーリ」は、1934年クレタ島に生まれ、ナチス占領下のアテネで育った。
父親がレジスタンス運動に参加していた為、一家はドイツの危険な迫害にさらされながらの貧しい生活だった。
普通、人間は声帯の二枚の膜を共鳴させながら声を発するが、ナナには生まれつき声帯の膜が一枚しか無かった。
それでナナは、一枚しか無い膜を懸命に振動させて声を出した。ところが、それが独特の哀愁を帯びた震えた歌声になった。
デビュー以来、ナナ独特の美しい歌声は世界中の人々に愛され、70代になるまで歌い続けた。ファン達が引退させなかったのだ。
そんなナナのレコード(CD)売上げは、実に三億枚近くに達し、かの「ビートルズ」さえ及ばないギネス記録になっている。
戦後、ナナは仇敵ドイツ人に「恋のアランフェス」を捧げた。ナナの想いが篭った、世界で尤も美しい「アランフェス」と言われる。
「汝の敵を愛す」…さすがに「不出生の歌姫」と謳われる一流の人は、人間の出来が違う。
未だに昔の恨み言を言って、難癖をつけて来る某国の人々とは、一桁も二桁も人物のスケールが違う。
時代も世代も大きく変ったのだから、もう止めようではないか。それでは、いつまで経っても手を携えて未来に向かって歩めない。
又、どこぞのブログで、その某国相手に屁理屈を捏ね回している「自称:政治評論家」は「浅田真央」や「福原愛」を見習ったらいい。
いかに若かろうが、女性だろうが「浅田真央」や「福原愛」は、某国の人々に分け隔て無く愛される、尊敬に値する一流の人間なのだ。
大の大人が、うら若い女性に「生き方」で負けている…少しは恥ずかしいとは思わんのだろうか?私だったら穴があったら入りたい。
「済みません。浅田真央さん。福原愛さん。彼らに爪の垢を少し分けてやってくれませんか?」(笑)
人は「何を言ったか…で、評価されるのでは無く、どれだけ心が広いか」で評価されるものだ。
余談はさて置き、世界に二つと無いナナの美しいスキャット「アルハンブラの想い出」をお聞き下さい。
バックには、女性好みの妖しくも美しい「ペルソナ」があしらってあります。それを見るだけでも値打ちものですよ♪


アルハンブラの想い出 歌:ナナ・ムスクーリ
 
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~ Comment ~


ええ、同感でございますです

始まりがあれば、終わりがあるわけですし

過去に何があったかではなく、今がどうあるか、の方が重要だと思います

しかし、過去に囚われて動けない人間たちは、思いのほか多いなと感じますね

で、そういう人間たちに限って、むしろ囚われたがってるように見えるから、ある意味滑稽ですね

自己陶酔なのかもしれないですね

悲劇のヒーロー・ヒロインを演じている気分を味わってるのかもしれません
#124[2014/04/14 21:42]  blackout  URL 

Re:blackoutさんの言う通りだと思います。

> 過去に何があったかではなく、今がどうあるか、の方が重要だと思います
> しかし、過去に囚われて動けない人間たちは、思いのほか多いなと感じますね
> 自己陶酔なのかもしれないですね
> 悲劇のヒーロー・ヒロインを演じている気分を味わってるのかもしれません

悲劇のヒーロー・ヒロインは、小説やドラマの中だけでたくさんですよ。
無理に現実化しなくとも、泣きたいなら、それだけで充分に泣けます(笑)
大切なのは未来!の子供達に「親達は無意味な時間を浪費した」と言われたくは無いですね。
#125[2014/04/15 00:28]  佐渡 譲(sado jo)  URL  [Edit]

こんにちは
過去にこだわるより、未来を生きるのが大切だと思いました。

リンクの方有り難うございます。
今後とも宜しくお願いします
#126[2014/04/15 12:33]  ネリム  URL  [Edit]

Re: ネリム様 ありがとうございます^^

> こんにちは
> 過去にこだわるより、未来を生きるのが大切だと思いました。

自分のしている事が不幸な未来に繋がるなら、生きてる値打ちは無い…と思います。
やがて母になる女性、現在母である女性は、未来を生きる子供達の為に何が出来るかを考える。
それが、今生きている大人の使命だと思います。勿論、男はより大きな責任を負うべきですね^^
#127[2014/04/15 15:16]  sado jo  URL  [Edit]

こんにちは

リンクありがとうございます。

続けてどこにご返事すればいいのか、よくわからず、
こちらにコメント残させていただきます。

文字を眺めただけでも興味深いブログ、
奥が深そうなので、少しずつ読ませていただきますね。

これからもよろしくお願いします。
#128[2014/04/15 19:58]  majikanakajima  URL 

Re: majikanakajima様 ありがとうございます^^

> 文字を眺めただけでも興味深いブログ、
> 奥が深そうなので、少しずつ読ませていただきますね。
> これからもよろしくお願いします。

いぇいぇ、貴女こそ、なかなか奥の深い詩を書かれてますよ~♪
これからも、度々訪れては拝見させていただきますね。
こちらこそ、よろしくお願いいたします^^
#129[2014/04/15 20:55]  sado jo  URL  [Edit]

「彗星」、ウルウルきてしまいました…。

汝の敵を愛すことは難しく、
選ばれた人にだけ
なし得ることなのかも知れない…
たとえ、そうだとしても
世間から「悪」と呼ばれているものに寄り添う気持ちは世界を少しだけ進ませるのだろう…そんな思いを抱きました。
#130[2014/04/16 21:23]  小奈鳩ユウ  URL  [Edit]

Re: 小奈鳩さん それで良いと思います。

> 汝の敵を愛すことは難しく、
> 選ばれた人にだけ
> なし得ることなのかも知れない…
> 世間から「悪」と呼ばれているものに寄り添う気持ちは世界を少しだけ進ませるのだろう…そんな思いを抱きました。

誰にでも出来る事です。要は悪の心理を理解してやる事…大概は拗ねてるんですよ(笑)
ドイツがナチ化したのは、第一次大戦で負けたドイツ人を、世界中の人(国)が差別した事が原因です。
だから、強い者にも、弱い者にも、平等に接してやれば良い…それが愛する事ではないですか^^
#132[2014/04/17 00:32]  佐渡 譲(sado jo)  URL  [Edit]














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