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シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

随想/論文集

「ランボー」 怒りのアフガン逆襲

21-08-21

<逆襲のシナリオ>
2021年9月11日、アフガニスタンの首都カブールの大統領府の上空に音もなく近づいてくる黒い影があった。
全長21.03メートル、翼長52.43メートル、速度マッハ0.9、航続距離:12,000キロ、核爆弾を含む最大積載量18トン。
それはアメリカ空軍が世界に誇る漆黒の悪魔「ノースロップ・グラマン B-2ステルス スピリット爆撃機」だった。
大統領府の上にくるとウェポンベイがゆっくり開いて、2000ポンド(1トン)Mk84爆弾が下の建物に向って投下された。
レーザー誘導のMk84爆弾は、爆発すると深さ11メートルのクレーターを作り、半径400メートルにいる人間を殺傷する。
折しもその日はカブールの大統領府で「タリバン新政権発足の式典」が各国の報道陣や来客を集めて行われていた。
その日は丁度、20年前にタリバンが支援したアルカイダによって、アメリカで同時多発テロが行われた日でもあった。
突如、天空が落ちてきた様な衝撃が走り、耳をつんざく様な爆発音が轟いて周囲のあらゆるものが吹き飛んだ。
瓦礫の中に手足や首のないタリバン幹部の死体が転がり、狼狽したタリバン兵が恐怖の余り失禁しながら銃を乱射していた。
爆発を合図に待機していた米軍の空挺部隊が次々とカブールに降下してきた…そうしてアフガニスタンは奪還された。


21-08-22
12才でタリバン兵と強制結婚させられ、暴力を受けて鼻と耳をそぎ落とされたアフガン女性「ビビ・アイシャさん」
タリバン支配下のアフガニスタンでは、この様な女性虐待が日常茶判事になっている(ナショナルジオグラフィック)


前トランプ大統領は、米国がアフガンに投じた金惜しさに、テロリストと取引すると言う禁忌を犯してタリバンと米軍撤退協定を結んだ。
アフガンで起きた出来事の責任は、テロリストを信用して災いの種を撒いたトランプ前大統領にある…だがそれを逆手に取るのが戦略だ。
せっかく身を隠していたタリバンの幹部がそろぞろと出てきて、カブールに顔を揃えたのである。ならこんな絶好の機会を逃す手はない。
上記の作戦は「孫氏の兵法」に基づいている…戦争に奇麗も穢いもない。「騙し打ちする」「奇襲を掛ける」のは立派な戦争の手段である。
昔、日本軍は「真珠湾攻撃」を成功させた…要は現アメリカ大統領がこのチャンスを生かすか?奇麗事にこだわって逃すか?だけである。
タリバンにアフガンを明け渡しても、アルカイダやISの潜伏場になるだけだし、仮に経済封鎖しても麻薬の原料である芥子の産地である。
ヘロインを世界中に密売すれば軍資金には事欠かない…すでにもう中国政府やロシアが経済援助を餌にタリバン幹部に接近してきている。
奇襲が成功すれば国民は手を叩いて喜び、大統領の支持率は急上昇する。まぁ最初はジャーナリストを含めた民間人を巻き込んだ事を世界から…特に中国やロシアは「協定を破った」と口穢くアメリカを非難するだろう。しかし初めに協定を破ったのはタリバンの方である。
何と言ってもアメリカには大義名分がある…それが「9.11の報復」だ。それさえ出せばアメリカの屈辱を知る先進各国はジャーナリストの犠牲に目をつむるし、さすがの習近平やプーチンも、テロリストに受けたアメリカの古傷を突いて本気で怒らせるのを怖れて沈黙する。
今回の失態でアメリカの信用は大きく傷ついた。支援している他の国々にも「いざとなれば見捨てられる」と言う恐怖心が広がっている。
現に台湾には「いざとなってアメリカに見捨てられる前に、中国政府に着いた方が身の為だぞ」などと言うお誘いも掛かっているそうだ。
そう言われてみると、いざ中国軍が攻めてきた時に本当に「日米安保条約」通りに日本を守ってくれるのか?少々不安にさえ思えてくる。

トランプがテロリストと取引して決めた愚かな協定を逆手に取って、タリバン殲滅のトラップを仕掛けるならバイデンは名将だと言える。
「乱暴」とは、成果の出ない事をするから乱暴と言われるのであって、一見乱暴に見えても人々が喜べば何をしても「大胆な名将」と讃えられる。大統領や首相の椅子に座っている事がTOPの値打ちではない…何を行いどんな成果を挙げたか?が上に立つ者の価値なのである。
アフガン市民を見捨てて逃げ、コロナの妊婦を自宅出産させて死産させる様な大統領や首相は、何の役にも立たない「愚将」でしかない。
はっきり言って強制的だろうが、独裁的だろうが、キチンと成果を挙げている習近平主席やプーチン大統領の方がTOPとして優秀なのである。
何だか、映画「ランボー」のダジャレになってしまったが、どんなに汚かろうが勝ってこそ正義であって、負けたら単なる愚か者である。


戦争が齎した飢餓に苦しむアフガンの人々を救う為に奮闘した日本の英雄「中村哲医師」(2011年)
貧しいアフガンの人々を心から愛して助けた中村さんは、2019年ジャララバードにてテロ組織「タリバン」に銃撃されて死亡した。

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「批判する者は殺す」中国やロシアと同じやり方だ。さぞ仲良しになれる事だろう (2021年8月21日)

政権を取って本性を現した。よほど報道されたらマズイ闇があると言う事だ。驚くには当たらない。タリバンは20年前から欧米各国でテロを行い大勢の市民を殺害してきた。重要なのは表はイスラム教、裏は殺人鬼の顔を持つタリバンを断固として拒絶すると言う事である
まず卑しくも国際社会は、テロ組織が支配するアフガンを決して承認してはならない。なぜならタリバンはアルカイダやISの戦闘員を国内で養成し、世界にテロをバラ撒くからである…国家として承認せずテロ組織支配地域のままにし、彼らを窮地に追い込んでゆけばよい。
そうすれば、中国やロシアがタリバン政権を承認した時に両国をテロ支援国家に指定し、今まで以上の厳しい経済制裁を科す事ができる。
具体的にはIMF(国際通貨基金)の拠出停止、欧米諸国での中国・ロシア企業の資金調達禁止、両国に出資している日本や欧米企業の株取引制限を実施し、タリバン政権に資金が渡らない様にする。そうしてスポンサーを買って出る国ごと日干しにして弱体化させる事である。
そして何より優先させる必要があるのは、パンジシール州に立てこもっている政府軍と民兵からなる反タリバン勢力を援護する事である。
アフガンで唯一、タリバンに抵抗している北東部のパンジシール州は陸路を敵勢力に囲まれて孤立無縁であり、兵力も1/20ほどしかない。
そこで欧米諸国は、空から食料や燃料、武器・弾薬を立てこもっている人々に供給して拠点が敵に渡らない様にすると共に、戦闘ヘリ…特に無人機を周辺に配置して逐次タリバン兵を駆除しながら、助けを求めてくる市民の為に道を切り開いて陸路の受け入れ態勢を整える。
パンジシールに通じる道ができてそこが安全だと分かれば、大瀬の人々がアフガン全土から集まってきて、タリバンとの勢力は逆転する。
今度は彼ら自身の手でアフガニスタン国家を作れる様にしてやる必要がある…それまで国際社会は断じてテロと戦いをやめてはならない。
  
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~ Comment ~


こんにちは

今回のアメリカ軍の撤退は、30年前のアフガニスタンから
撤退したソ連軍と被りさらにベトナム戦争のアメリカの撤退をも
思い起こさせます。
他国が介入しても「政府軍」は武装した反政府/抵抗組織に常に敗北し
撤退を余儀なくされています。
バイデン大統領は昨日放映のインタビューで
「アフガニスタンと違って台湾が攻撃を受ければ、防衛義務がある」と
従来の立場より踏み込んだ発言をしています。
これはバイデン氏の失言らしく他の高官から訂正がありました。
このところバイデン氏は失言が多いです、大丈夫かな?
#8364[2021/08/20 17:28]  エリアンダー  URL 

アフガンに駐留していた米軍兵の多くが、アフガンに駐留していた意義が分からないと言っているようです。
現地にいた人たちの実感なのでしょう。
アフガンは、武力ではどうにもできない。

中村先生は、そんな地で食料の作り方を教え、未来の作り方を教えてみせたのだと思います。
せっかく教えたのに、本当に残念です。
#8365[2021/08/20 17:29]  しのぶもじずり  URL  [Edit]

Re: エリアンダー 様COありがとうございます^^

> アメリカ軍の撤退は、ベトナム戦争のアメリカの撤退をも思い起こさせます。
> 他国が介入しても、武装した反政府/抵抗組織に常に敗北し撤退を余儀なくされています。
> バイデン大統領は昨日「アフガニスタンと違って台湾が攻撃を受ければ防衛義務がある」と

貧しい国に軍を派遣して投資しても、その土地の有力者が軍も富も独り占めしてしまいます。
だから虐げられた貧しい人々は、ゲリラやテロリストになって政府に反抗するしかありません。
仮に革命が成功して反政府側が権力を握っても、彼らもまた民を搾取する独裁者になります。
タリバンは国を奪っても国家を運営する資金がありません…なので中国に援助を頼むしかない。
多分タリバンの幹部は中国から金をもらって言いなりになり、腐敗した独裁政権になります。
中国がアメリカの代わりを演じても、また反政府ゲリラ組織ができて同じ事を繰り返します。
それとバイデン大統領の「台湾には防衛義務がある」との発言はは失言ではなくホンネです。
中国人に曖昧な事を言うと却って図に乗って逆手に取ってきます…訂正する必要はありません。
#8366[2021/08/20 19:28]  sado jo  URL 

Re: しのぶもじずり様COありがとうございます^^

> アフガンは、武力ではどうにもできない。
> 中村先生は、そんな地で食料の作り方を教え、未来の作り方を教えてみせたのだと思います。
> せっかく教えたのに、本当に残念です。

途上国の紛争の根本原因は「宗教」や「思想」ではありません…貧しさが銃を取らせるのです。
試しに、タリバンや左翼ゲリラに「家族を養える土地と家と食をやるから宗教や思想を捨てろ」
と言ってみてご覧なさい…彼らは簡単に神も共産主義も捨て食べて家族を養える道を選びます。
なのに満ち足りているアメリカ人やヨーロッパ人、中国人や日本人は彼らの本音を分かってない。
ちなみに収容所で再教育しなくとも、習近平が荒稼ぎしている中国人の資産を取り上げて、ウィグル人やチベット人に分配してやれば、人権問題もなくなって従順になりますよ(笑)
中村先生はまさにその「家族を養える土地と家と食」を彼らに齎そうと努力されていたのです。
「日本人はアメリカ人の味方だ」とタリバンに誤解されてしまったのが先生の悲劇でした(合掌)
#8367[2021/08/20 19:31]  sado jo  URL 

新911勃発?

 タリバンとは「学生たち」または「求道者」の意ですから、武器を持つなんてとんでもないと思えるのですが、「コーランか、然らずんば剣か」と言われる通り、アッラーのためなら武器の使用も許されるわけで、宗教の教えそのものが闘争的、ランボーなんでしょう。
 よく「ペンは剣より強し」と言われますが、こういう国家的な問題の場合には、確かに、成果を上げたほう、勝ったほうが官軍で正義になります。
 よって、問答無用、2011-911の発動を支持します。(笑)
 しかしバイデンにそのこまでの胆力はなさそうです。日本のリーダーには、真面目さとか人当たりの良さはどうでもいいですから、第一に確固たる信念と胆力があり、雄弁な人に成ってほしいものです。
 その点では日本もアメリカもかなり物足りないですが、それでも選ばれ、なんとか通用しているのは、平和な証拠でしょうか。いまは新興大国が手ぐすね引いて利益拡大を狙っているのですが。
 それにつけても戦争アレルギーになっている日本人は、遠いアフガンのことは自分たちに関係ない、日本は平和憲法で守られていると信じ込んでいるのでしょうか。
#8368[2021/08/21 10:16]  ☆バーソ☆  URL  [Edit]

Re: 悪を相手に戦う時は騙し討ちも正義!

> 「コーランか、然らずんば剣か」と言われる通り、イスラム教はアッラーのためなら武器の使用も許されるわけで、宗教の教えそのものが闘争的、ランボーなんでしょう。
> バイデンにそのこまでの胆力はなさそうです。日本のリーダーは、真面目さとか人当たりの良さはどうでもいいから、第一に確固たる信念と胆力があり、雄弁な人に成って欲しいものです。

バーソさんのおっしゃる通り、イスラム教は世界で最もデタラメで最低の邪悪な宗教です。
キリスト教や仏教にも男尊女卑の教義はありますが「虐待して鼻を削いだり、殺害したりせよ!」
とは命じていません…女性が安心して子供を産んで育てる環境がなければ社会は発展しません。
案の定、貧しい国の大半はイスラム教国です…それだけでもイスラムの野蛮さを証明しています。
今まで隠れていたタリバン幹部が一堂に集まる絶好のチャンス…それを生かしてまとめて殺す。
バイデンが実行したら支持率はうなぎ登り、世界から絶賛され、歴史に残る大統領になれます。
プーチンや習近平だったらこんな美味しい機会を逃しはしません。確実に敵を騙し討ちします。
作戦は100%成功する…後で強引と非難されてもやった者勝ち!それが悪に対する正義です(笑)
#8369[2021/08/21 20:39]  sado jo  URL 














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