シムーン第二章 ~乙女達の祈り~

オリジナル詩集

亡国慕情 ~吟遊詩~

シルクロード

夕日落ちて 星は光り
風さえも かなしげに
遠い国 ローランの
王女 シーラの物語

いにしえのその昔
湖の岸辺に栄し 花の都
人々が集い 鳥が鳴く 幸せな国に
幸せ薄き 人は生まれじ

その名を あぁ…シーラ
春の野を渡る そよ風…と

その美しさは 月をもしのぎ
毎夜 月の姿を映せし 湖さえも
王女を映すを はじらえり

その優しさは 倒れた旅人を癒し
世を怖れて 咲こうともせぬ
花のつぼみをも 開かせり

人々は 王女を女神とあがめ
湖の都 ローランを
この世の楽園と 讃えたりぬ

しかりたるも
ある日 北の国の暴君が
幾万の軍勢を 引き連れて
花の都に 攻め込めりや

都の将兵 よく戦いたるも
その数と 荒々しきにおいて
ひいでし 敵には 勝てじ

王は死に 王妃も死に
都は焼け落ち 滅びゆきて

恋も知らぬ 美しき処女姫は
その身を 暴君に穢されるを怖れ
永遠に魂を閉ざし 暗黒の宮殿に眠りたり

今は亡き あぁ…シーラ
面影を 偲びつつ
花の都も 湖も
砂に埋もれて 今はなく

遠い昔の 思い出を
だだ 砂漠が語るのみ


Caravan sary 演奏:喜多郎

にほんブログ村 小説ブログへ

 


シルクロード華やかりしその昔、ロプノールの湖の畔に栄えた「ローランの都」は天国の様だったと伝えられています。
しかし、砂に埋もれてしまった「ローランの都」は、なぜ滅亡したのか?未だ持って、その謎は明らかにされていません。
「ローラン伝説」に、砂漠の蜃気楼の様な、美しくもはかない乙女の夢を見るのも、浪漫があっていいではないでしょうか。
 
関連記事
スポンサーサイト
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼シムーン第二章 ~乙女達の祈り~
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼未来戦艦大和
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼ビーストハンター
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼地球年代記 ~カルマ~
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼まぼろし
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼やさしい刑事
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼幻影の艦隊
総もくじ 3kaku_s_L.png ▼その他の小説
もくじ  3kaku_s_L.png オリジナル詩集
もくじ  3kaku_s_L.png 随想/論文集
もくじ  3kaku_s_L.png 死とは何か?
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  ↑記事冒頭へ  
←人 破滅の門に至る    →≪ヒーロー伝説≫保安官ワイアット・アープ外伝
*Edit TB(0) | CO(0)

~ Comment ~















管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


  ↑記事冒頭へ  
←人 破滅の門に至る    →≪ヒーロー伝説≫保安官ワイアット・アープ外伝