
さて、大変申し訳ないですが、ここでみなさんの国際認識度をテストさせていただきます。
ロシアに「ガスブロム」と言うエネルギー企業があります。会長はプーチン大統領の側近で、元ロシア大統領のメドヴェージェフ氏。
聞いただけで嫌気がさす会社ですが、この企業はヨーロッパなどの各地にエネルギーを供給する重要な多国籍企業となっています。
中国に「魏橋紡織」と言う一大繊維メーカーがあります。中国政府の要人や伊藤忠商事も関っている国際的な多国籍企業になります。
ガスブロムは、一見日本とは何の関りも無い様に見えますが…しかし、日本はヨーロッパから種々様々な製品を輸入しているのです。
日本の現地工場も、ガスブロムからエネルギーの供給を受けて操業していますし、魏橋紡織の製品は日本人の下着になっています。
つまり、多国籍企業は、各国の人々の生活と密接に結び付いており、その国家の好き嫌いだけで分け隔てする事は出来ないのです。
モービル石油や、グーグルやアップルは好きだが、中国の企業は嫌いだと言ったら、日本人はパンツすら履けなくなると言う事です。
企業が国境を越え、世界の人々に貢献する存在になった今、国際企業はもはや私物では無く、公的機関と同等に扱われるべきです。
これだけ多くの国際企業があり、世界の人々の生活を支えてるのに、企業の国際的地位や安全が保障されて無いのは奇妙な話です。
そこで一つの提案をいたします。多国籍企業が出先の国の法律を守って操業、または営業する限りにおいて治外法権を付与します。
その上で、多国籍企業同士のギルド(連合)を結成していただければ、各々の国際企業を防衛する手段(軍隊)を貸与いたします( *)
具体的には、国際企業を有する各国混成の「国際企業防衛軍」なる多国籍企業防衛専門の無国籍の傭兵団を設置する事になります。
この傭兵団は、国家では無く多国籍企業ギルドの管轄下で、どの国のどの国際企業でも、その治外法権が破られた時に出動します。
テロや暴徒、或いは独裁的権力者などの侵害を受けた企業は、ただちに多国籍企業ギルドを通じて、防衛軍の出動を要請出来ます。
この防衛軍の編成は、国際企業を出してる全ての国が、企業の割合に応じて兵器と兵員を負担する事とします。勿論、日本もです。
多国籍企業防衛軍は無国籍の傭兵団ですから、日の丸は外して参加する事になります。つまり憲法に反しない軍事貢献となります。
各国から派遣された軍隊も、国家の管理下を離れて、同様の処置の元に多国籍企業ギルドの管轄下に入っていただく事になります。
現在、世界で起きてる紛争や戦争を見ると、海外の企業石油プラントなどを防衛するのに、国家自体が関っているのが問題なのです。
その為に、各国の利害や思惑が入り乱れて事を複雑にしてしまっているのです。そこで企業群自らが自力防衛出来る道を開きます。
常備軍として1万~1万5千の兵力があれば、世界各地に展開できるでしょう。各国は兵員と装備を多国籍企業ギルドに提供します。
ギルドには、その管轄と運営費を負担していただきます。国際企業は数多あるので、一社当たりの負担額は小額に留まるはずです。
この国際企業防衛軍の特徴は、国家の利害や思惑に関係なく即応体制が取れて、しかも国家の枠を飛び越えて行動が出来る所です。
無国籍である事から政治体制に囚われず、どの国の国際企業でも平等に守る…まさに各国の市民生活を守る企業傭兵団であります。
何よりもこの国際企業防衛軍が優れてるのは、国家同士の利害や権力争いを抜きにし、しかも、企業群によって運営される事です。
その為、過剰な民間人の犠牲を出さずに済みますし、商企業なら「虐殺企業」の汚名を着てイメージダウンに至る事を避けるのです。
企業が国家の枠を飛び越えて、各国に展開してる今日、もはや、一国家の理念や利害に拘る各国の政治家の考えは陳腐なのです。
我々の生活は国家では無く、寧ろこれら国際企業の活動によって成り立っているのですから、みなさんは頭を切り替えていただきたい。
世界には自給自足出来る国は一国も無いのです。ならば、国家の枠を超えて国際企業を守るべき時が来ている事を痛切に感じます。
世界の政治家は、自国の理念や利害に囚われるので無く、全世界の市民生活を安定して保つ事を考えるべきでは無いでしょうか?
上記の如き世界システムを構築し、その上で無国籍軍の一員として自衛隊が加わるなら、日本も世界へ軍事貢献する事が出来ます。
最悪戦死者が出ても、彼は国家同士のエゴの為に死んだのでは無く、世界の市民生活を守る為に命を捧げた尊い犠牲になるのです。
例え時間は掛かっても、これが日本国憲法を守りながら、日本が世界に軍事的な貢献を為す第三の道となります。
~続く~
NHKドラマ“坂の上の雲”より「Stand Alone」 歌:三宅由佳莉
Stand Alone=凛と立つ…歌詞の通り、日本人は小さな国家の為では無く、世界の人々の為に凛と立って欲しいです。
※次回は、この「国際企業防衛軍」なるものが、およそ傭兵団の枠を超えた最強の超近代軍となるであろう事をご説明いたします。
なぜなら、逆説的な意味で各国政府の思惑を持って結成されるからです。その装備において政治家はそうせざるを得なくなります。
その政治家心理と、実際の国際企業防衛軍の活動を、現在の対イスラム国戦争を仮想して、シュミレーションさせていただきます。
自分の予測では、この国際企業防衛軍がイラクとシリアに展開した場合は、戦争は一カ月以内に終了すると思われます(謎笑)

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(*)国際企業集団に軍の運営を任せる利点
1) 国家は、特定の国、民族、宗教に対して偏見を持つ為、それが軍の行動に現れる。対して、全ての国、民族、宗教を跨ぐ国際企業はその偏見が無い為、企業を破壊する敵に対しては苛烈だが、民間人は公正に扱う事が出来る。
2) 国家には領土的野心があり、侵略行為を行うが、国際企業には領土的野心は無く、企業防衛のみに留まる。もし、侵略行為をすれば非難を浴びる事になり、企業の株価は暴落して市場からも資金を集められなくなるからである。
※要するに、国が海外企業資産を守る為に軍を動かせば、そこに各国政治家の様々な思惑が絡み、却って世界を混乱させてしまう。
企業が国に防衛を依存すると、勢い被害は消費者である市民にまで及ぶ…消費者であるお客様に被害を与えるやり方はズルかろう。
全ての国が自給自足する事が不可能な現在、各国が国際企業群に軍隊を貸して、防衛させた方がよっぽど合理的なやり方であろう。
その場合、企業群が破壊者に対して、如何に人権を無視した無慈悲な行動を取っても、誰もそれを非難する者はいないはずである。
なぜなら、我々は生活する為に、国際企業が供給する石油や天然ガス、食料などの様々な物資を必要としているからである。
1) 国家は、特定の国、民族、宗教に対して偏見を持つ為、それが軍の行動に現れる。対して、全ての国、民族、宗教を跨ぐ国際企業はその偏見が無い為、企業を破壊する敵に対しては苛烈だが、民間人は公正に扱う事が出来る。
2) 国家には領土的野心があり、侵略行為を行うが、国際企業には領土的野心は無く、企業防衛のみに留まる。もし、侵略行為をすれば非難を浴びる事になり、企業の株価は暴落して市場からも資金を集められなくなるからである。
※要するに、国が海外企業資産を守る為に軍を動かせば、そこに各国政治家の様々な思惑が絡み、却って世界を混乱させてしまう。
企業が国に防衛を依存すると、勢い被害は消費者である市民にまで及ぶ…消費者であるお客様に被害を与えるやり方はズルかろう。
全ての国が自給自足する事が不可能な現在、各国が国際企業群に軍隊を貸して、防衛させた方がよっぽど合理的なやり方であろう。
その場合、企業群が破壊者に対して、如何に人権を無視した無慈悲な行動を取っても、誰もそれを非難する者はいないはずである。
なぜなら、我々は生活する為に、国際企業が供給する石油や天然ガス、食料などの様々な物資を必要としているからである。
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