
またまたウクライナ情勢が風雲急を告げる展開になってきたので、他の記事を後回しにしてこのブログ記事を先に投稿する事にします。
欧米の武器援助を受けたウクライナ軍の激しい抵抗の前に全土掌握は無理とみたのか?ロシアは今占領できているルガンスク州・ドネツク州・ヘルソン州の親露派を焚きつけて「ロシアへの併合に賛成する運動」をやらせている…それを口実に住民投票をするつもりなのだろう。
もちろん欧米諸国は、大量の賛成票を偽装した投票による三州のロシア併合など承認されるはずはない…それが世界の常識と考えている。
だがその思い込みは果たして的を射ているだろうか?…ネット上の世論調査によると、今回のロシアの一連の行為を支持する人々は何と世界の人口の7割にも上るのである。それはおかしいではないか?だって国連総会のロシア非難決議では141カ国もの賛成があったはずだろう。
矛盾する理由は、欧米の経済援助がないとやっていけない政府が賛成票を投じただけで、実際には国民の意思は政府と真反対なのである。
そんな国がアフリカ・中東・(中国含む)アジアの世界の大勢を占めている…お分かりだろうか?つまりかって欧米の侵略に遭い、植民地になった国々には欧米よりもロシアの方が正しいと考える親露派が多くいると言う事である。なのでそこでは我々の常識は全く通用しない。
彼らは情報統制されているロシア国民と違ってオープンな情報を得ているはずである…にも拘らず幾らロシア軍の非道な残虐行為を目の当りにしても非難しようとはしない。何となれば「我々もかって欧米の軍隊に同じ事をされた。ロシア軍がやって何が悪いのだ」からである。
そしてロシアは彼らの欧米への嫌悪感を利用して「ロシアは貧しい人々の味方であり、君らを欧米の支配から解放する為に戦っている」とプロパガンダを流して世界の7割の支持を得ている。なので実際に世界的な情報戦に勝っているのはウクライナではなくロシアの方である。
貧しい7割の人々には、世界の富の7割を独占して贅沢な生活をしている汚い欧米の連中が、ウクライナをダシに使ってロシアを虐めている様にしか見えない。ロシアの悪逆非道を見て見ぬふりしているのではなく、欧米の手先になっている者の自業自得だと思っているのである。
プーチンがどんなに非難され、ロシアが政治的・経済的に苦境に陥っても強気でいるのは、世界の大多数を占める貧しい人々の支持を得ているからだ…と言う事を忘れてはならない。欧米資本主義の大きな欠点である極端な格差を解消しない限り彼らを味方にする事はできない。
さて、ロシアが他国を侵略する時の尤もな口実にするのは、レーニンが提唱した「民族自決権」と言うものである。どんな弱小民族も自らの政府を作る権利を有する…とても人道的に見えるこの権利を、ソ連時代からロシアは散々悪用し、他国を侵略して奪い取る道具に使った。
自国民を他国に送り込んで住まわせ、一定の数になると「ロシア人が住む土地はロシア人のものだ」と独立運動を起して他国の領土を奪うのだ…要するにそこにロシア人が住んでいると言う既成事実を作ってしまえば、後は民族自決権に基づいて独立が認められる訳なのである。
ウクライナのルガンス州・ドネツク州、数年前のクリミア、モルドバの沿ドニエストルやジョージアのオセチアとアブハジア、もっと遡ればフィンランドのカレリア地方、ポーランド北部のカリーニングラード、数え上がればキリがないほどロシアは他人の土地を簒奪している。
こんな卑劣なやり方を防ぐには、国連で「どの民族も自国を離れて移住した場合は民族自決権を喪失する」と定めなければならないが、如何せん都合の悪い事は、ロシアが安全保守常任理事国の拒否権を盾に拒むので、未だに民族自決権を悪用するロシアの策略が続くのである。
民族自決権の問題点を放置したままにすると、例えば北方四島にはすでにロシア人が住んでいるのでロシアの一部として独立できるし、今盛んに中国人が買い占めている日本の土地に一定の数の中国人を住まわせれば、その地域は中国として独立が可能になる事になってしまう。
日本に限らず欧米の民主主義国では(工作員に扇動された)外国人が集団で騒ぎを起こしても、人道上の理由で民間人を武力鎮圧できない。
なので、一度民族自決権を容認すれば親ロシア派や親中国派のしたい放題になって侵略されてしまうのである…そこで民族自決権の悪用を防ぐには、ロシアのせいで機能しない国連ではなく、G7やEUで新ロシア派の如き暴力的な民族集団を「テロ組織指定」してしまう事である。
親ロシア派をテロ組織指定しておけば、相手が民間人でもイスラム過激派の様に武力鎮圧できるし、親ロシア派を支援するロシアをテロ支援国家に認定して法的に貿易などの商取引を禁止できる…尤も中国をテロ支援国家にすると日本企業は中国との商取引を禁じられるのだが。
しかし侵略を企む相手国に対しては有効な抑止力になる…すでに日本では元首相や元大使、その他親ロシア派の評論家が「日本はウクライナを支援するのを止めて、北方四島をロシアに渡して平和条約を結ぶべきだ」などと盛んに論じてバカな日本人を親ロ派に引き入れている。
ロシアの方も日本の親ロ派に呼応して「アイヌ民族の起源はロシアにあるのだから、ロシアは北海道に権利を有する」などと終戦時の様なたわ言を吹聴している。危ない!危ない!…言論は自由だと言う人もいるが、こと国土問題に関しては国を売る輩を取り締まるべきだろう。
尖閣や竹島の問題もある。危険な連中が多くの日本人を勧誘して仲間を増やし、気付いたら領土が外国に渡っていた…とならないでもない。
映画「氷雪の門」樺太1945年夏:そして島は奪われた…残忍なロシア(ソ連)軍に命を奪われた日本人少女達の物語(全編2時間です)


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<ロシアは貧しい者の味方…は本当か?>
結論から言うと真っ赤なウソである…ロシアのプロパガンダは全て悪意あるウソで固められている。ロシア人ほどウソをつく民族はいない。
その証拠にウクライナでのロシア軍の戦死者の大半がブリヤート系東洋人か、カフカスなどのウィグル系アジア人の顔をしているそうである。その意味する所は、貧しい地域の住民が兵士として戦場に駆り出され、都市部に住む豊かなロシア人に犠牲者は出ていないと言う事だ。
実際ロシアほど貧富の格差のひどい国はない…プーチンと繋がった超富裕層のオリガルヒと一般市民の差だけでなく、都市部に住む白人系ロシア人と辺境に住むアジア系ロシア人の平均収入の格差は5:1にもなる。貧富の差が激しいと言われるアメリカでもこれほどの差はない。
最も裕福なニューヨーク州に住む人々と、最も貧しいアーカンソー州に住む人々の平均収入月額は2倍にも開かない…裏を返せば、ロシアではアメリカの白人と黒人以上のアジア人や(後に書く)ユダヤ人、イスラム教徒へのひどい差別が日常的に行われていると言う事である。
なのでロシアは貧乏している彼らを金で勧誘して兵士にしている…給与が都市部の人々の半分でも彼らにとっては高額収入になるのである。まるで金欲しさに日本にやってくる技能研修生の様だが(中国人やベトナム人は死ぬ事はないが)彼らは僅かの金の為に戦場で死んでゆく。白人系ロシアにとって彼らは消耗品であり、貧乏人の命は綿の様に軽いのである。これでも「ロシアは貧しい者の味方だ」と言えるのか?なお、プーチンがロシア軍の主力であるモスクワ周辺の中央軍管区の兵士を戦場に出さないのは、もし多くの戦死者を出すと白人系ロシア人が反乱を起こす危険があるからで、何の事はない彼らはあくまでも赤の広場で開催される軍事パレード専用のオモチャの兵隊なのである。
ロシアはそんな悪質なウソを貧しい途上国を支援する様々な国際機関を利用して広めていた。そのやり口がウクライナ侵攻で明るみに出て、今ロシアはユネスコなどの国際機関から次々に追放されている。貧民を味方にする為に児童教育をプロパガンダの道具に使うとは言語道断。
『あの日の声を探して』 監督:ミシェル・アザナビシウス 第84回アカデミー賞受賞 (リクエストに答えて再度記載:全編2時間)
チェチェンで両親をロシア兵に虐殺されたザジは、年上の姉とはぐれ幼い弟を抱いて戦場を逃げまどいます。そしてEU人権活動家のキャロルと出会いますがPTSDを患って声を失っていました。プーチンとロシア軍が如何に残虐か…被害者の人々の証言を基に制作された映画です。
※ロシア軍による民間人拷問・殺害などの残虐シーンを含みますので、YouTubeで見る をクリックした後で本編をご覧いただけます。
結論から言うと真っ赤なウソである…ロシアのプロパガンダは全て悪意あるウソで固められている。ロシア人ほどウソをつく民族はいない。
その証拠にウクライナでのロシア軍の戦死者の大半がブリヤート系東洋人か、カフカスなどのウィグル系アジア人の顔をしているそうである。その意味する所は、貧しい地域の住民が兵士として戦場に駆り出され、都市部に住む豊かなロシア人に犠牲者は出ていないと言う事だ。
実際ロシアほど貧富の格差のひどい国はない…プーチンと繋がった超富裕層のオリガルヒと一般市民の差だけでなく、都市部に住む白人系ロシア人と辺境に住むアジア系ロシア人の平均収入の格差は5:1にもなる。貧富の差が激しいと言われるアメリカでもこれほどの差はない。
最も裕福なニューヨーク州に住む人々と、最も貧しいアーカンソー州に住む人々の平均収入月額は2倍にも開かない…裏を返せば、ロシアではアメリカの白人と黒人以上のアジア人や(後に書く)ユダヤ人、イスラム教徒へのひどい差別が日常的に行われていると言う事である。
なのでロシアは貧乏している彼らを金で勧誘して兵士にしている…給与が都市部の人々の半分でも彼らにとっては高額収入になるのである。まるで金欲しさに日本にやってくる技能研修生の様だが(中国人やベトナム人は死ぬ事はないが)彼らは僅かの金の為に戦場で死んでゆく。白人系ロシアにとって彼らは消耗品であり、貧乏人の命は綿の様に軽いのである。これでも「ロシアは貧しい者の味方だ」と言えるのか?なお、プーチンがロシア軍の主力であるモスクワ周辺の中央軍管区の兵士を戦場に出さないのは、もし多くの戦死者を出すと白人系ロシア人が反乱を起こす危険があるからで、何の事はない彼らはあくまでも赤の広場で開催される軍事パレード専用のオモチャの兵隊なのである。
ロシアはそんな悪質なウソを貧しい途上国を支援する様々な国際機関を利用して広めていた。そのやり口がウクライナ侵攻で明るみに出て、今ロシアはユネスコなどの国際機関から次々に追放されている。貧民を味方にする為に児童教育をプロパガンダの道具に使うとは言語道断。
『あの日の声を探して』 監督:ミシェル・アザナビシウス 第84回アカデミー賞受賞 (リクエストに答えて再度記載:全編2時間)
チェチェンで両親をロシア兵に虐殺されたザジは、年上の姉とはぐれ幼い弟を抱いて戦場を逃げまどいます。そしてEU人権活動家のキャロルと出会いますがPTSDを患って声を失っていました。プーチンとロシア軍が如何に残虐か…被害者の人々の証言を基に制作された映画です。
※ロシア軍による民間人拷問・殺害などの残虐シーンを含みますので、YouTubeで見る をクリックした後で本編をご覧いただけます。
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